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海外ドラマ最新レポート Vol.544  ダニエラ・ルーア、「NCIS: LA 極秘潜入捜査班」で苦労は無し?

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NCIS: LA 極秘潜入捜査班」で全14シーズン・全323話に出演しているダニエラ・ルーア。演じていたケンジー・ブライ捜査官は、長い手足を生かした派手な格闘に加え番組のタイトルどおり体を張っての潜入捜査もいとわない人気キャラクターだった。
 
米誌の取材でダニエラは全話を通して「苦労したことは?」の質問に、意外にも「無かった」との答え。
「たくさんアクションシーンをこなしたけれど、苦労だと思ったことは無かった。確かに挑戦ではあったけど、楽しい挑戦だったわ」
あっけらかんと答えるダニエラ。「NCIS: LA 極秘潜入捜査班」で好きだったこと3つを上げるとすれば、①アクションシーン、②格闘シーン、そして③スタントマンたちと仲良くすることだとか。スタントマンたちとの関係良好もアクションシーンを難なくこなす要素の一つだったのかもしれない。
 
アクションシーンとは関係ないが、苦しかったことは2度ばかり。
「シーズン5で息子を、シーズン8で娘を妊娠したときは大変だったわね。妊娠自体は何の問題もなかったの。だけど(膨らんだ)お腹を隠すのが大変だった」
長男を妊娠していたシーズン5では、腹ばいになってスナイパーライフルで狙いを定めるシーンがあった。スタッフが地面にへこみを掘り、ダニエラの膨らんだお腹が収まるように配慮した。
「それでも、腹ばいで横になるのは超苦しかった! おそらく今までで一番苦しい挑戦だったんじゃないかしら。今となれば笑い話だけれど」
そして長女妊娠中のシーズン8ではヘリコプターで死体のフリをして運ばれるというシーンに苦しんだ。
「お腹を隠すために服をたくさん着なければならなかったの。すごく暑い時期だったのよ」
事情が事情だけに、スタント・ダブルを使ったり、そのシーンごと変更したり、何らかの手段で回避することもできたかもしれない。けれど、「苦労は無かった」と言い切るダニエラにとって断る選択肢はなかったらしい。
「文句を言ってるわけじゃないの、ただ質問に答えただけ。こんな挑戦もあったと話しているだけよ」
他にも意識不明の状態という設定で、病院のベッドに仰向けになるシーンも工夫が必要だった。ベッドマットのお尻に当たる部分をくりぬき、ダニエラのお腹が下がるように細工をした。腹ばいほどではないが、腰には大きな負担がかかった。しかし、なんとかそのシーンを違和感なく画面に収めてくれたスタッフには感謝しかない。
「(私だけじゃなく)小道具や衣装チームにとっても挑戦だったと思うのよ。今となれば、とても楽しい思い出よね、ポジティブな記憶しかないわ」
 
ダニエラの実生活の夫は「NCIS: LA 極秘潜入捜査班」共演者エリック・クリスチャン・オルセンの兄のデヴィッド・ポール・オルセンさん。デヴィッドさんは、「NCIS: LA 極秘潜入捜査班」ではエリックのスタント・ダブルだ。つまり裏方さん。ダニエラは番組のスターでありながら、スタントマンや小道具、衣装など裏方さんをも身内のように感じているのだ。
ダニエラが「NCIS: LA 極秘潜入捜査班」全話に出演できたのも、ハードなシーンを苦労と思わないメンタル、そしてフィジカル能力が適応していたからだろう。これからも恵まれた才能を生かし華麗なアクションを見せてほしいものだ。
 
 
<「parade.com」 5月14日>