「THE GREAT ～エカチェリーナの時々真実の物語～」の主役の二人といえば、女帝エカチェリーナと皇帝ピョートル。心のどこかで惹かれ合っていても(?)、憎しみ合う二人をコミカルに演じるのは、共に子役上がりのスター、エル・ファニングとニコラス・ホルトだ。実は、この二人、ウマの合う関係らしい。

 

エルとニコラスが米誌のインタビューに答えたところによれば、すでに二人は次の共演作について話し合いをしているのだとか。

「(再共演について)私たちも、ずっとその話をしてるのよ」とエルが言えば、ニコラスも「『THE GREAT ～エカチェリーナの時々真実の物語～』のようなダイナミックで楽しい作品に挑戦したいんだ。僕らは本当に楽しんで演じているから」と、口を揃えて再共演にかなり前向き。

 

ニコラスは、映画『ヒズ・ガール・フライデー』のような作品を探しているという。1940年に公開された同クラシック映画は、ケーリー・グラントとロザリンド・ラッセル主演のコメディで、スピード感ある台詞の掛け合いが見どころだ。

「キャラクター同士のバトルみたいなものだよね。言葉でやり合うロマンティックコメディがいいんじゃないかと思うんだ」(ニコラス)

「THE GREAT ～エカチェリーナの時々真実の物語～」ではド派手なファイトシーンがハイライト。アクションもいいが、クチげんかだって負ける気はしない。他にはアンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットがW主演の映画『Mr.&Mrs. スミス』も候補だった。

「(カップルのバトルといえば)『Mr.&Mrs. スミス』が思い浮かぶわ。でも確か誰かがリメイクしてるわよ」(エル)

「僕は(そのリメイク版の)オーディションさえ受けていないよ、酷い話だ」とジョークなのかマジなのかニコラスが嘆くと、エルは苦笑い。

 

アンジーとブラピも一時代を築いたが、エルには別に理想のカップルがいた。それはポール・ニューマンとジョアン・ウッドワード。主に1950年代後半から80年代に活躍した、かつてのハリウッドを代表するスーパーカップルは、様々な作品で夫婦共演していた。

「ハリウッドにはアイコン的なカップル、もしくはコンビが存在するべきだと思うの」(エル)

ニコラスは既婚者のため、カップルではなく、アイコン的コンビ結成に興味しんしん。

「君がそんなふうに考えているなら、一緒に考えてみてもいいね」(ニコラス)

 

「THE GREAT ～エカチェリーナの時々真実の物語～」で不仲の夫婦を演じて生まれた縁。これからのハリウッドを担い、二人は息の長い関係を築いてゆく。

 

 

＜「latimes.com」　6月5日＞