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海外ドラマ最新レポート Vol.582  「Dr. HOUSE」のジェシー・スペンサーは豪出身 アクセント矯正に努力の毎日

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ハリウッドで俳優として活躍するには英語が必須なのは当然だ。そして何より肝心なのは米国英語を話せること。英国やオーストラリアなど英語を母国語とする国の俳優たちも、ハリウッドで活動するには米国英語をマスターしなければならない。さらに特定の地域を舞台にしたTVや映画ならば、その地域で話されている英語が必要になるかもしれない。テキサスのカウボーイが英国風のクイーンズ・イングリッシュを話すなんてありえないからだ。
 
Dr. HOUSE」でハウス医師(ヒュー・ローリー)のチームの一員、ロバート・チェイス医師を演じていたのは、オーストラリア出身のジェシー・スペンサー。母国語はオーストラリア英語だ。幸いにも「Dr. HOUSE」では、チェイス医師も同じオーストラリア出身の設定だったため、アクセントの矯正に気を使う必要はなかった。
 
それでも、ジェシーが母国を離れ米国を活動の場としている限り、米国英語は欠かせない。ジェシーは自分のオーストラリア・アクセントを強いと感じているらしい。
「(アクセント矯正は)今も続行中だ。少しでも上手くなりたいから、努力は止めないよ」とジェシー。「Dr. HOUSE」に続き、レギュラー出演した「シカゴ・ファイア」ではシカゴを舞台に消防士のマシュー・ケイシーを演じた。
「僕には素晴らしい方言指導のコーチがついていてね、僕の英語を(シカゴの)中西部の英語に直してくれるのさ」とジェシー。
「シカゴ・ファイア」には10シーズン以上も出演、米国人でさえジェシーをシカゴ出身と思い込むほど上達したという。ジェシーの中西部訛りはほぼ完璧なのだ。
 
とはいえ、ジェシーの米国暮らしも長くなった。今、40代半ばのジェシー、人生の半分を米国で暮らしたことになる。オーストラリア人の誇りとして、母国語は忘れないようにしているが、それでも米国に長く居過ぎていると自覚せざるを得ない。
オーストラリアに帰国するたび、母国語を忘れていることを痛感してしまうのだ。
「(オーストラリア独自の)言い回しを忘れてしまうんだ。普段に使うような言葉遣いをね。そのうち思い出すのだけれど、米国に戻ると、2週間もすればまた忘れてしまう」
 
新しい英語の台詞にチャレンジできるのは俳優冥利につきるもの。だけど、誇り高き“オジー”として母国の英語を忘れてしまうのは、やっぱり寂しいものらしい。
 
 
<「soaps.sheknows.com」 2023年5月24日>