ニュース

海外ドラマ最新レポート Vol.614  「S.W.A.T.」シェマー・ムーア、ソープオペラ時代を忘れない

swat_yr6_#126(6-20)_SWAT2017_S06_Eps620_12742039.jpg
「クリミナル・マインド」でお茶の間の顔となり、「S.W.A.T.」でTVシリーズ初主演の座をつかんだシェマー・ムーアが、キャリアの原点となるソープオペラ時代について語っている。
 
学生時代はスポーツでならした。演技に興味はあったものの、もしソープオペラ(平日の昼間にTV放送されているメロドラマ、昼メロ)にキャスティングされていなかったら、今のシェマーは存在しなかったかもしれない。
「『ザ・ヤング・アンド・ザ・レストレス』、そこが僕のハリウッドでの故郷さ」とシェマー。
TVスターとなった今も、故郷の思いを語れば泣けてくる。
「CBSスタジオの近くに公衆電話があったんだ。そこから僕はエージェントに電話をかけた。その時、彼は(『ザ・ヤング・アンド・ザ・レストレス』の)役が取れたと教えてくれた」
今は無きその公衆電話のあった場所を通ると、当時の思い出がよみがえり涙してしまうのだ。
 
シェマーが米CBSのソープオペラ「ザ・ヤング・アンド・ザ・レストレス」でキャストされたマルコム・ウィンタースは同シリーズの人気キャラクターの一人。ファンからの応援は感じていたが、それでも不安はつきなかった。
「演技に向いているとは言われていた。だけど若くて経験もなかったから、いつも緊張していたよ。お金もなかったけれど、ガッツだけは誰にも負けなかった」
どん欲だった若手時代。絶対にハリウッドで生き残ると自分に誓っていた。演技コーチをつけ、カフェに行くときは常に脚本持参だった。努力は結果を産み、シェマーは長年同シリーズのレギュラーを務めただけでなく、デイタイム・エミー賞最優秀助演男優賞も受賞している。
 
何者でもない若者だったシェマーを選び、育ててくれた場所、それが故郷「ザ・ヤング・アンド・ザ・レストレス」。だからいつでも帰る場所だと思っている。
「もし『ザ・ヤング・アンド・ザ・レストレス』からお呼びがかかったら、僕はいつでも飛んでいくよ。『クリミナル・マインド』だって同じさ。僕が育った場所なんだ。安っぽく聞こえるかもね。だけど、僕は本気で思っている」
もちろん、シェマーがカメオ出演以外で昼メロに出演することは、今後あり得ないはずだ。スケジュールやギャラの問題だけではない。今のシェマーのサイズ感に“故郷”は小さすぎるから。
 
「ザ・ヤング・アンド・ザ・レストレス」「クリミナル・マインド」、そしてもうすぐ「S.W.A.T.」も加わるだろう。“故郷”の数が増えるたび、シェマーはビッグになってゆく。
 
 
<「firstforwomen.com」 4月5日>