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海外ドラマ最新レポート Vol.615  「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」のトム・ペイン、米国市民権を取得

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プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」で主役の犯罪プロファイラー、マルコム・ブライトを演じているトム・ペイン。英国生まれのトムは、英の演劇学校セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで本格的に演技を学んだ本格派。同校は、ローレンス・オリヴィエ、ジュディ・デンチら有名俳優を生み出しているエリート校だ。
 
そんなエリート英国人俳優のトムが、自身のインスタグラムで米国の市民権を取得したと明かしている。
「市民ペイン!」とご機嫌な第一声。古典映画『市民ケーン』にかけてのアメリカン・ジョークだ。米国では、一定の期間を米国で過ごし、試験に合格すれば市民権を取得できる。
「2007年の映画『ペティグルーさんの運命の1日』が僕の米国生活、全ての始まりだった。その映画のおかげで、僕は米国にやってきた。そこから10代の僕が常に夢みていた生活を始めることができたんだ」
 
英国で俳優活動をスタートさせたトム。他の俳優仲間同様、いつかはハリウッドの夢があったのだろう。小さな作品ではあったが、『ペティグルーさんの運命の1日』は確実にその夢を後押しした。そして2016年、世界的な大ヒットTVシリーズ「ウォーキング・デッド」にレギュラー入りしたことで、夢は現実となった。
「これまで僕は、見習い騎手(『Luck(原題)』)、世紀末のニンジャ(『ウォーキング・デッド』)、そして心に傷を負ったFBIプロファイラー(『プロディガル・サン 殺人鬼の系譜』)を米国で演じてきた。仕事に没頭しながらも、僕はこの国で妻と出会い、家庭を持ったんだ」
トムの妻はスウェーデン人シンガー兼モデルのジェニファー・アッカーマン。二人の間には、2歳の息子、さらに今年4月に双子が誕生したばかり。国籍は別々の家族が米国で腰を据える決心をした。
 
トムにはさらなる思いも別にあった。
米国市民権を取得すると、米国に居住・就労が認められるのはもちろん、選挙にも参加できるのだ。
「これで僕もこの国の民主主義の一部となれた。もしかして、(政治家に)立候補もするかもね! 米国を最高の国にするために力になりたい。友なる米国人の皆さん、仲間になれて嬉しいよ。さあ一緒に頑張ろう!」
 
『ペティグルーさんの運命の1日』から約17年。ハリウッドに憧れた青年の視野は広がっている。より良き米国市民として、活動の幅はさらに広がりそうだ。
 
 
<「instagram.com」 2月20日>