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海外ドラマ最新レポート Vol.634  伝説のコメディアン死去「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」の共演者が追悼コメント

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米の伝説のコメディアン、ボブ・ニューハートが、7月18日、LAの自宅で亡くなった。94歳だった。かつて出演していた「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」の出演者がその死を悼み、コメントを発表している。
 
1929年、イリノイ州で生まれたボブ・ニューハートは、才能と運に恵まれたコメディアンだった。「エド・サリヴァン・ショー」でスタンダップコメディアンとしてのチャンスをつかむと、自身のバラエティショーや、主演のシットコムなど次々とヒットシリーズを生み出した。
晩年になると、その知名度からTVの人気シリーズにも多数ゲスト出演。「ER 緊急救命室」「デスパレートな妻たち」「NCIS ネイビー犯罪捜査班」など、海外ドラマファンならその絶妙の演技を思い出す人もいるだろう。
 
ボブが演じた最後のキャラクターが「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」、スピンオフ「ヤング・シェルドン」のアーサー・ジェフリーズ(プロトン教授)。
アーサーは、「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」シーズン6第22話「プロトン教授のお宅訪問の法則」で初登場。レナードとシェルドンが子どもの頃、好きだったTV番組のスターなる設定で、以降もたびたびゲストとして登場していた。
プロトン教授のごとく、ボブは「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」の出演者にとって、ショービジネスの大先輩であり、憧れのスター。
 
エイミー・ファラ・ファウラーを演じていたメイエム・ビアリックは、米誌に追悼コメントを寄せた。
「子どもの頃、『The Bob Newhart Show(原題)』は数えきれないほどの笑いを与えてくれました。私にとって、シットコムの英才教育のようなものでした」
メイエムは、16歳の頃から5シーズン続いたシットコム「ブロッサム」に主演。そのコメディセンスは、TV画面を通して、ボブから影響を受けたものだという。
「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」で初共演した際には、「夢が叶ったと思った」と感激を振り返る。
さらに「現場で彼はプロであり、自然体でした。信じられないほど気さくな人でもありました。コメディレジェンドと仕事ができるなんて……、もう彼のような誰にとっても本物だと思える人は現れないでしょう。残念です」と、また一つ失われたハリウッドの巨星を惜しんだ。
 
長年のシットコムスター、ペニー役のケイリー・クオコは、自身のSNSに「ボブ・ニューハートのような天才を目の当たりにできて、本当に夢のようでした。彼は上品で優しく、寛大な人でした。一挙一足、全ての瞬間を覚えています」と追悼。
一時代を築いたアイコン的コメディアンに「(存在は)永遠なり」と最大限の敬意で締めくくった。
 
また、「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」の共同クリエーター、ビル・プラディは、「ボブ・ニューハートに憧れて、この世界に入ったコメディアンやコメディ作家とって、いかに彼が偉大な存在であるか皆に説明するのは難しい」と、SNSに投稿。今や全世界を席巻するアメリカンな笑いを広めた名コメディアンの功績を称えている。
 
 
<「people.com」 7月18日>