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CSI: ベガス」の出演者、クリエーターが、地元ラスベガスのメディアの取材に答え、当地での撮影について語っている。
「CSI: ベガス」シーズン2で久しぶりにラスベガスでの撮影を楽しんでいるのは、キャサリン・ウィロウズ役のマージ・ヘルゲンバーガー。
「(ダウンタウンのストリートでの撮影は)びっくりするほど、いろんな邪魔が入るのよ」と苦笑い。どんなに撮影前に根回しをしても、大音量の音楽がどこからか響き渡る。ラスベガスでの撮影には、後からスタジオでの台詞録音がセットになるという。
キャサリンによれば、「CSI: 科学捜査班」がスタートした頃、ラスベガスでの撮影シーンが多かったのだとか。
「始めの数シーズンの間は、1シーズンに3,4回、ラスベガスに来ていたの。一回に数日間滞在して撮影するのよ。一度なんて2週間丸々滞在したこともあったわね」
「CSI: 科学捜査班」はラスベガスの猥雑なムードが演出のテイストとなって、視聴者をしびれさせたものだ。しかし、当時の人気を考えれば、どんどん当地での撮影が減っていったことはやむを得ない。
「セキュリティは万全にしていたわ。私たちの番組はすごく人気があったから、撮影はいつも多くの観光客に囲まれた。お酒を飲んでいる人たちにははやし立てられたものよ」
ラスベガス独特の撮影については、「CSI: ベガス」主演のポーラ・ニューサムも完全同意。
「どこかしら音楽が聞こえてきます。そうじゃなければ、低く響くような音とか。歩いている観光客の人たちが薄着なのもラスベガスらしいです」と苦笑い。
決して易しい環境ではないが、それでもラスベガスでしか出せない味があるのも認めている。
「ラスベガスは、いつも何かしらのエネルギーを感じさせてくれる場所です。どこからか漂ってくるタバコの匂いの印象もありますね」
ラスベガスでの撮影に特別な気持ちを抱くのはキャストだけではない。クルーも同じだと「CSI」クリエーターのアンソニー・E・ズイカーは語る。
「ラスベガスに撮影に行く、それだけでクルーの士気が上がるのですよ」とズイカー。「CSI: ベガス」は基本的にハリウッド周辺で撮影を行っているが、1シーズンに一度は当地での撮影を行うという。
「皆でホテルに泊まり、階下に下りれば、そこにカジノが広がっている。スポーツバーではカクテルを注文できるし、おいしい食事を提供する素敵なレストランもある。クルーにとっては、特別の場所なのです」
ラスベガスが異空間なのは、夢の世界ハリウッドで働くクルーも同じこと。常日頃、ハードワークのクルーたちにとって、ラスベガスでの撮影はご褒美旅行でもあるらしいのだ。そのきらめきは画面を通して視聴者にも伝わっていることだろう。「CSI: ベガス」で日常を離れた一時間を楽しんでほしい、それがキャスト、クルーたちの願いでもある。
<「reviewjournal.com」 2月16日>