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海外ドラマ最新レポート Vol.640  「ベター・コール・ソウル」のボブ・オデンカーク、心臓発作で倒れた時の「もしも」

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ボブ・オデンカーク主演「ベター・コール・ソウル」は、米では2022年8月の放送をもって全6シーズンを終了した。シーズン6がファイナルシーズンとなることは以前から決定していたが、そのシーズン6が放送されないピンチがあったという。
 
実は、ボブがシーズン6の撮影中に心臓発作で倒れてしまったのだ。幸いにも軽度の発作だったため、5週間で現場に復帰。撮影は終了した。
共同クリエーターのピーター・グールドはボブが「もしも」復帰できなかったら、シリーズを完結させず「お蔵入りにした」と話している。ボブの存在無しに「ベター・コール・ソウル」は終わらせることはできないというのだ。
 
一方、正反対の意見を唱えるのが、ボブ本人。
「僕が復帰できなかったら、番組は続けられないと皆思っていたみたいだけど、僕は続けるべきだったと思う。なぜなら途中で終わってしまったら僕が悪いみたいになるじゃないか!」
半分本気、半分ジョーク。倒れたその瞬間のことを、ボブは鮮明に覚えている。
「あの現場にいた皆にとって恐ろしい一日だったろう。僕はひざから崩れ落ちて、目の前は灰色になった。終わったと思ったよ」
その後、「もしも」ボブが復帰できなかったとして、「誰か僕の代わりの役者を雇って続ければいいんだ。ストーリーを終わらせるためにね」
ここまでくれば100%ジョークになる。「ブレイキング・バッド」から作り上げてきたソウル・グッドマン/ジミー・マッギルを演じられるのは、ボブしか考えられないからだ。
 
「もしも」の状態は回避した。ボブが魂を込めた「ベター・コール・ソウル」は見事にフィナーレを遂げたのだ。
 
 
<「indiewire.com」 2022年12月5日>