ニュース

海外ドラマ最新レポート Vol.653  「グッド・ファイト」クリスティーン・バランスキー、過去に共演の有名女優と因縁?

Thegoodfight_yr6_#59(6-9)_TGF_epi0609_0701_05805_RT.jpeg
グッド・ファイト」「グッド・ワイフ」など、数々のTVシリーズで知られるクリスティーン・バランスキー。舞台出身のクリスティーンが、TVで頭角を現したのは、1995年から4シーズン続いたシットコム「Cybill(原題)」だ。
 
そのタイトル通り、主演はシビル・シェパード。ブルース・ウィリスを売り出した「こちらブルームーン探偵社」で共主演していたスター女優だ。「Cybill(原題)」は当初シビルを全面に押し出した番組のはずが、意外にも注目を浴びたのは、クリスティーン。
シビルの親友でお酒好き、毒舌のメリーアン役を演じたクリスティーンは、シーズン1で初めてのエミー賞にノミネート、最優秀助演女優賞を獲得した。シビルも主演女優賞部門でノミネートされていたが、受賞はならず。番組が始まって早々に差がついてしまったのだ。
そうなれば、おもしろくないのはスターのシビルだったに違いない。後に同番組クリエーターのチャック・ロリーは、シビルがクリスティーンに嫉妬していたと証言。当のシビルは自著「Cybill Disobedience(原題)」で、クリスティーンと上手くいかなかったのは、彼女が非友好的だったからと記している。
 
一方のクリスティーンは「そのことについて公の場でお話ししたことはないんです」と因縁の女優との関係については口が重い。それでも「問題はありましたが、俯瞰で見ればあの番組は、私に多くのものを与えてくれました。彼女と共演できて良かったです、もちろん内部ではいろいろありました。だけど、彼女には幸せでいてほしいと願っています」と大人のコメント。
70歳を過ぎても「グッド・ファイト」「ギルデッド・エイジ -ニューヨーク黄金時代-」と立て続けに主演作が続く、ハリウッドでも稀有な大人の売れっ子女優だけに、過去を振り返る気持ちはないのだろう。
 
また「Cybill(原題)」以降、シットコムクリエーターとしてパワーアップしたチャック・ロリーは、クリスティーンと「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」で再タッグを組んでいる。クリスティーンの演技力、現場でのバランス感覚を信頼していたからこそ、役をオファーしたに違いない。
 
クリスティーンは、現在、代表作の一つ映画『マンマ・ミーア!』の第三弾が構想中であることを明かしている。歳を重ね、ますます輝く超ベテラン女優、人生の最高潮はまだ先にあると言えそうだ。
 
 
<「theguardian.com」 2021年1月17日>