米国ではシットコムが大ヒットすると、放送はロングランとなり、シリーズの後半となれば出演者のギャラは跳ね上がることが知られている。これまでに夢の出演料1話あたり100万ドル(約1億5000万円)を手にしたと言われているのは、「フレンズ」のメインキャスト、「となりのサインフェルド」のジェリー・サインフェルド、「チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ」のチャーリー・シーン、そして「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」のメインキャストだ。
もちろん、ケイリーもその一人。一説によれば、ケイリーは「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」全12シーズンで約1億6300万ドル(約250億円)稼いだとも言われている。
さすがハリウッド。夢のある話だ。問題は、ケイリーが大金を稼いだのを誰もが知っていること。
米国は言うまでもなく、チップ社会だ。サービスを受けたらチップ(お金)で感謝を表すのが一般化している。この場合のサービスとは、レストランやホテル、ヘアサロンなど対面サービスを指す。
ケイリーの悩みはそのチップについて。
誰からもスーパーリッチだと思われているケイリー、いつだって、どこだって、(お金持ちなんだから、チップくらいくれてもいいんじゃない?)と思われている気がするらしいのだ。
「たとえば、この前靴を買いに行ったのだけど、(販売員に)私のサイズの靴を持ってきてと頼むのが申し訳ない気がして、20ドル渡そうとしちゃったの!」
どんな店でも、その店員のサービスが的確で丁寧で気に入ったというなら、チップを渡す人も中にはいるだろう。しかし、ケイリーの場合はサイズ違いの靴を持ってきてもらうだけのこと。これでチップを渡さなきゃと感じたとしたら、強迫観念以外、何ものでもないだろう。
「怖いのよー」と嘆くケイリー。周囲の視線ではない、誰にでもチップを渡してしまいそうな自分が怖いのだ。
こうした問題はセレブが、皆、多かれ少なかれ抱えているのかもしれない。お金持ちにだって、悩みはあるものらしい!
<「fandomwire.com」11月15日>