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MANIFEST/マニフェスト」で主役のベン・ストーンを演じているジョシュ・ダラスの妻は、「ワンス・アポン・ア・タイム」の共演が縁で知り合ったジニファー・グッドウィン。
そのジニーが米ポッドキャスト番組にて、(まさか!?) と耳を疑うような仰天の夫婦エピソードを披露している。
ジニーとジョシュは、2014年に結婚、二人の男児に恵まれたハリウッドのおしどり夫婦。ジニーにとって、ジョシュは理想の夫であり、父親であるらしい。ジョシュのような人間が一人でも多く誕生すべきだ、とジニーは思っているようなのだ。
「私は、シングルマザーになりたいと願っていた親友に夫の精子を提供したのです」
衝撃の告白だ。それはその親友とジョシュが同席していた時のこと、ジニーの突然の提案だったという。
「(提案したら)ジョシュと私の親友は『それは後々、面倒なことにならない?』と顔を見合わせていました。だけは私は、ジョシュに『あなたはもっと子孫を残すべきよ』と言いました」
その女性は、おそらく前々からシングルマザーとして子供を授かりたいとジニーに話していたのだろう。だとしても、決して親友の夫の精子をねだったりはしなかったはずだ。
愛する親友、愛する夫。二人の性格を見極めた末での、ジニーの決断だった。
「『いや、本気よ。手続きを始めましょう』と私は話しました。小さなジョシュがもっと世の中に溢れたらいいなと思ったのです。ジョシュを必要としている人たちを、空想するのが好きなんです」
言い出したらきかないジニーの真剣を知り、親友とジョシュも態度を改めた。
「二人に『どうすればいいの?』と聞かれました。私は彼らに手順を説明しました。七面鳥を焼くとき、スポイトで焼き汁を吸い取りますが、そんな感じだと」
雑な説明だったが、なんとなく二人は理解したらしい。
しかし、いくら親友とはいえ、夫の精子を提供するなど普通の人には考えもつかないことだろう。ジニーもそうした声が分からないではない。
「私たちは、その子供の人生に関わろうと思っているわけではありません。親友の人生に関わろうと思っているだけなのです」
ジニーとその親友は強い絆で結ばれているのだろう。そして何よりジニーとジョシュの間には、夫婦としての深い愛情と、何にも邪魔されない確かな信頼が育まれているのだろう。
<「people.com」 2022年1月14日>