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スパドラ!最新USレポート Vol.208:「ブレイキング・バッド」のブライアン・クランストン、映画『ゴジラ』の大役オファーを一度却下していた

May 21, 2014

BreakingBad_yr2_#14(2-7)_us250_0521.jpgブレイキング・バッド」で平凡な高校教師から犯罪へと手を染める中年男ウォルター・ホワイトを演じ、いまやハリウッドの売れっ子俳優となったブライアン・クランストン。現在、米で大ヒット公開中の映画『ゴジラ』でも主演級で圧巻の演技を見せているが、実はブライアン、この大役オファーを一度却下していたという。

米の人気情報番組「Today」に出演したブライアンは、「(オファーされたのは)『ブレイキング・バッド』を撮り終えた頃だった。そのタイミングで『ゴジラ』を引き受けるのは良い選択じゃないと思ったんだ」

「ブレイキング・バッド」も『ゴジラ』も、共にインパクトの強烈な作品。役や作品をバランス良く選びたいと考えるのは俳優にとって当然なれど、その贅沢な選択は引く手あまたの人気者だけに許される特権ともいえるだろう。

しかし、再考を請われ、脚本を読んでみたところ、「とても力強い脚本だった。人間ドラマの要素も含まれている」と、オファーを引き受けることにしたという。

『ゴジラ』では一人息子を愛する父親を演じたブライアン、その配役を切望したのはギャレス・エドワーズ監督自身だった。なんとエドワーズ監督は、TVシットコム「マルコム in the Middle」でブライアンが3人の息子の父親役を演じているのを見て、抜擢を決めたそうだ。これについては、ブライアンも「信じられないよ。あのシットコムで僕はおバカでイカれた父親を演じていたんだけどね。あの役の何を見て、今回の役にふさわしいと思ったのか…本当に分からない」と首をひねっている。

58歳のブライアンにとって、子どもの頃にテレビで見ていた“ゴジラ”はアイドルのような存在。常にライバルとされてきた、“キングコング”と比較しても「ゴジラが好きだ。キングコングはゴジラに及ばない、これからもずっとダメだろう」とバッサリ。公共の電波を通して、固い“ゴジラ愛”を誓っていた。

<USサイト「today.com」 5月16日号記事より>