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スタートレック/ディープ・スペース・ナインシーズン5

イントロダクション

エミー賞受賞! 傑作SFドラマ『スタートレック』シリーズ第3弾!!
宇宙ステーション「ディープ・スペース・ナイン」を舞台に、テレビドラマ史上空前のスケールで宇宙戦争が繰り広げられるSF大河ドラマの決定版、シーズン5を放送開始!

作品解説

スタートレックシリーズ第3作(「まんが宇宙大作戦」を除く)。宇宙ステーション“ディープ・スペース・ナイン(DS9)”を舞台に、星間戦争の危機を描く大河ドラマである本作は、『スタートレック』シリーズの中でも異色作で、シーズンを重ねるごとに熱心なファンを数多く獲得。全米で7年間にわたり放送され高視聴率を獲得した。TV界のアカデミー賞と言われる、エミー賞で、1993、1995年に特殊メイクアップ賞、1993年にメインテーマ曲賞、視覚効果賞を受賞。1996、1997年には2年連続でSF界で権威あるヒューゴー賞にノミネートされている。


「スタートレック/ディープ・スペース・ナイン」 受賞歴

★エミー賞/
●1993年(シーズン1)=7部門ノミネート & 3部門受賞(メインテーマ曲賞、視覚効果賞「聖なる神殿の謎」、メイクアップ賞「ワーム・ホールから来たエイリアン」)
●1994年(シーズン2)=2部門ノミネート
●1995年(シーズン3)=3部門ノミネート & 1部門受賞(メイクアップ賞「老化促進テレパシー」)
●1996年(シーズン4)=5部門ノミネート

●1997年(シーズン5)=5部門ノミネート

●1998年(シーズン6)=6部門ノミネート
●1999年(シーズン7)=4部門ノミネート

これだけ知っていれば楽しめる「スタートレック/ディープ・スペース・ナイン」の世界

惑星連邦…………西暦2161年設立。異星人同士の共存と平和、技術交換を目的に地球周辺領域の150の文明で結ばれた惑星間同盟。
宇宙艦隊…………惑星連邦の管理下、各分野のスペシャリストにより組織され、未知の宇宙の探査と『連邦』の防衛、パトロールを主な任務とする。
カーデシア連邦……惑星カーデシア・プライムを母星とする恒星間連邦国家。惑星連邦と敵対。母星の資源の枯渇後、他の星系で資源を得るため武力を使い、軍事国家に。宇宙ステーション“テロック・ノール”を拠点に惑星ベイジョーを侵略し、その資源を搾取し切った後、ベイジョーから撤退。しかしその後ワームホールの出現により、再びベイジョーとDS9(旧テロック・ノール)の奪還をもくろむ。
ベイジョー…………カーデシア連邦領土と惑星連邦の境界に位置する惑星。ベイジョー人は2万5千年以上の歴史を持ち、精神文化に優れる。かつては美しい自然と温和な民族で知られたが、カーデシアに占領され、資源を略奪される。激しいレジスタンス活動の後カーデシアを撃退するが、長い植民地支配と混乱の後に誕生した臨時政府は力が弱く、惑星連邦に援助を依頼する。
ワームホール……惑星ベイジョーの天空の小惑星帯に出現した宇宙の穴で、ベイジョーのある宇宙域と七万光年離れたガンマ宇宙域を瞬時につなぐトンネル状の近道。未踏の宇宙への入り口として注目され、その利権をめぐる争いが生じる。ベイジョーの宗教信仰と密接な関わりがある。
ディープ・スペース・ナイン…通称DS9。惑星ベイジョー衛星軌道上の宇宙ステーション。かつてカーデシア軍が惑星ベイジョー侵略の際に資源採掘用ステーションとして使用。カーデシア名は“テロック・ノール”。カーデシアの撤退により放棄される。惑星連邦はベイジョーの援助とともに連邦の9番目の中継ステーションとして管理を引き受ける。連邦下ではベイジョーの連邦加盟のための中継点であり、ワームホールの管理も行うと同時に、開放された宇宙ステーションとして、様々な宇宙人が行き交い、常時200~300人が居住している。司令官は宇宙艦隊ベンジャミン・シスコ。
ドミニオン……可変種(シェイプシフターとも言う流動体生物)のファウンダー(創設者)という種族が支配する一大帝国。ガンマ宇宙域のワーム・ホール近隣の領域を支配。彼等は、人間などの有機体や機械などの無機物などあらゆるものに変身可能。しかし一つの形態を長時間保つことが出来ず、液体となって休息を取る。固定体の迫害から生き延び、勢力を広げ数多くの種族や文明を支配。敵対する勢力には戦闘種族“ジェム・ハダー”を差し向ける。ワーム・ホール出現後は地球のあるアルファ宇宙域に侵攻を始め、ベータ宇宙域にも出現、他の種族に姿を変え、組織中枢に潜入。
ジェム・ハダー……単性生物のため生殖せず、ドミニオンにより人工的に生育されており、戦闘のためのみに存在する。遺伝子操作により、首にあるチューブより供給されるケトラセル・ホワイトという薬物以外一切の食物も口にせず、睡眠も休息も必要としない。平均寿命は15歳。
クリンゴン帝国……ベータ宇宙域の惑星クロノスを母星とし名誉を重んじる好戦的な種族。初代皇帝カーレスから続く皇帝制国家だが、現在は最高評議会により統治される。惑星連邦とは長年の敵対後に和解、加盟はしていないが、同盟国家として相互の行き来は自由に。しかし、ガンマ宇宙域からのドミニオンの進出により、惑星連邦との関係も微妙に。

スタートレックシリーズについて

シリーズの原点「宇宙大作戦」が1969年に終了した後も、スタートレックの熱狂的な人気はとどまるところを知らず、1979年の第1作目から現在までに13作製作された劇場版をはじめ、TVシリーズでも次々と続編が作られた。アニメ作品である「まんが宇宙大作戦(1973年~1974年)」をはさんで、「宇宙大作戦」から実に18年の時を経て放送開始された「新スタートレック」が全世界で大ヒットを記録、スタートレック世界の人気を決定的なものとした。その後、本作「スタートレック/ディープ・スペース・ナイン(1993年~1999年)」や「スタートレック/ヴォイジャー(1995年~2001年)」「スタートレック エンタープライズ(2001年~2005年)」「スタートレック ディスカバリー(2017年~)」といったシリーズが現在も製作され続けている。

スタートレックシリーズの年代設定

2063年(21世紀) 人類初のワープ飛行。バルカン人とのファースト・コンタクト
2151年(22世紀) 「エンタープライズ」アーチャー船長 (米制作年:2001~2005年)
2250年代(23世紀)「ディスカバリー」 (米制作年:2017年~)
2266年(23世紀) 「宇宙大作戦」カーク船長 (米制作年:1966~1969年)
2364年(24世紀) 「新スタートレック」ピカード艦長 (米制作年:1987~1994年)

2369年(24世紀) 「ディープ・スペース・ナイン」(本作)シスコ司令官・艦長 (米制作年:1993~1999年)

2371年(24世紀) 「ヴォイジャー」ジェインウェイ艦長 (米制作年:1995~2001年)

ストーリー

24世紀初頭。辺境の惑星ベイジョーは、近くでワーム・ホール(銀河系を結ぶトンネル状の近道)が発見されたため、銀河の果ての、未踏の地への入り口として戦略的重要拠点となった。30年あまりの間、カーデシア人の侵略を受けた惑星ベイジョーの人々は、壮絶な戦闘の末、彼らを撃退した。しかし、その美しかった国土は焦土と化し、資源は全て搾取され、惑星内の情勢は不安定であった。

また、カーデシア人の前線基地だった宇宙ステーション“ディープ・スペース・ナイン(DS9)”は防衛機能などの最新設備が破壊されたまま放置された。地球を中心とする150の文明が同盟を組んだ『惑星連邦』は、惑星ベイジョーの連邦加盟のため地球人ベンジャミン・シスコを司令官に任命し、“DS9”に派遣する。ベイジョー奪還をもくろむカーデシア人に包囲され、宇宙探検家、商人、スパイなどさまざまな航行者が行き交う混沌とした宇宙ステーションを舞台に、シスコ司令官ほかクルーたちの活躍を描く。

各話あらすじ

第1話「可変種の脅威 第二幕(後編)」/APOCALYPSE RISING

宇宙艦隊は、クリンゴン帝国の総裁ガウロンが本当に流動体生物なのかどうかを確かめるため、シスコを派遣することを決めた。キラたちは困難な任務を思って呆然とする。ガウロンはタイゴコールに置かれているクリンゴン軍本部にいると見られ、ヤン・イスレスと呼ばれる護衛隊が身辺を守っていた。

脚本:アイラ・スティーヴン・ベール、ロバート・ヒューイット・ウルフ
監督:ジェームズ・L・コンウェイ

第2話「神の船」/THE SHIP

シスコはダックス、オブライエン、ウォーフらを率いてガンマ宇宙域の無人惑星トーガ・フォーへ地質調査に出かける。ところが突然、ジェム・ハダーの戦艦が現われ、地表に激突した。中へ入ってみるとジェム・ハダーの戦士たち30人以上が全員、骨壊死ですでに死亡していた。そこへ新たに別のジェム・ハダーの戦艦が現れる。

脚本:ハンス・バイムラー(脚本)、パム・ウィギントン(原案)、リック・ケイソン(原案)
監督:キム・フリードマン

第3話「クワークの再婚」/LOOKING FOR PAR'MACH IN ALL THE WRONG PLACES

DS9にクリンゴン帝国からグリルカがやって来る。グリルカはかつて一度、クワークと結婚したことのある仲であり、今回も一門の財政危機を救ってもらうためアドバイスを聞きにクワークを訪ねてやってきたのだ。エアロックを出てきたグリルカを見て一目惚れしてしまったウォーフは、仲がよいグリルカとクワークを見て苦々しい気持ちを隠せない。

ゲスト:ジョセフ・ラスキン『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』、フィル・モリス「ヤング・スーパーマン」
脚本:ロナルド・D・ムーア
監督:アンドリュー・ロビンソン

第4話「戦う勇気」/NOR THE BATTLE TO THE STRONG

DS9への帰路、クリンゴンに襲われたアジロン星からの救難信号をキャッチしたドクター・ベシアーとジェイクは応援に向かう。ベシアーを取材して記事を書こうとしていたジェイクは、これはいい記事になると内心ほくそ笑む。だが戦場の様子も病院の様子もそんな生やさしいものではなく……。

脚本:レネ・エシェヴァリア(脚本)、ブライス・R・パーカー(原案)
監督:キム・フリードマン

第5話「ケイコのために」/THE ASSIGNMENT

オブライエンの妻・ケイコが5日間のベイジョーの旅から帰ってくる。ケイコは「炎の洞窟」の植物調査に出かけていたのだ。ところがケイコは、迎えに出たオブライエンに、「私はケイコではない」と告げる。ケイコの肉体は何者かに乗っ取られてしまっていたのだ。オブライエンは、言うとおりにしなければケイコを殺すと脅される。

脚本:デヴィッド・ウェドル、ブラッドリー・トンプソン
監督:アラン・クローカー

第6話「伝説の時空へ」/TRIALS AND TRIBBLE-ATIONS

カーデシアから返還の申し出のあった「時間の発光体」を受け取ったシスコたちは、バリスと名乗る男の策略でディファイアントごと100年前に送られ、そこでカーク船長率いるエンタープライズ号に遭遇してしまう! スタートレック30周年記念エピソード。カーク、スポック等「宇宙大作戦」のクルーとDS9のクルーがデジタル合成により共演!

脚本:ロナルド・D・ムーア、レネ・エシェヴァリア
監督:ジョナサン・ウェスト

第7話「享楽の星・ライサ」/LET HE WHO IS WITHOUT SIN...

ウォーフとダックスは休暇を2人だけでライサで過ごそうと計画していた。ところがダックスがそのことを友人たちに喋ってしまったため、2人だけの旅行のはずが、なぜかベシアーやクワークたちが同行することになる。社交性が豊かで友人が大勢いるダックスたちを苦々しく思うウォーフは、「真・本質主義運動」の指導者と名乗るフラートンの思想に共鳴し……。

ゲスト:ヴァネッサ・ウィリアムズ「アグリー・ベティ」
脚本:アイラ・スティーヴン・ベール、ロバート・ヒューイット・ウルフ
監督:レネ・オーバジョノアー(オドー役)

第8話「秘められた過去」/THINGS PAST

シスコはダックス、オドー、ガラックを伴ってベイジョーへ出張へ。DS9の留守を預かるのはウォーフである。無事会議も終わり、帰途についたシスコたちだったが、DS9へ帰途寸前にプラズマ嵐に巻き込まれアクシデントが発生。急ぎベシアーを伴ってシャトルへと乗り込んだウォーフが見たものは、死んでこそいないが、無意識のまま横たわるシスコたち4名だった。

ゲスト:アンドリュー・ロビンソン『ダーティハリー』、カートウッド・スミス『ロボコップ』
脚本:マイケル・テイラー
監督:レヴァー・バートン

第9話「あの頂を目指せ」/THE ASCENT

ついにジェイクが独立することに。親友のノーグがDS9へ帰ってくるのを機会に2人で同居することになったのである。いざ同居が始まってみると、2人のライフスタイルの違いからいさかいが絶えない。結局2人は大喧嘩し、ノーグは部屋を出て行ってしまう。

脚本:アイラ・スティーヴン・ベール、ロバート・ヒューイット・ウルフ
監督:アラン・クローカー

第10話「預言者シスコ」/RAPTURE

シスコは、ベイジョーの伝説の古代都市バハラを探し出すべく調査を始める。その途中で事故に遭い、そのショックから、たびたび幻覚を見るようになる。その「預言者の導き」とも思われる幻覚を頼りに、ついにシスコはバハラの遺跡を発見する。だがその後もシスコは幻覚を見続けた。預言者が彼に何かを伝えようとしているのだが……。

ゲスト:ペニー・ジョンソン「24」、ルイーズ・フレッチャー『カッコーの巣の上で』
脚本:ハンス・バイムラー(脚本)、L・J・ストローム(原案)
監督:ジョナサン・ウェスト

第11話「一人、また一人、そして……」/THE DARKNESS AND THE LIGHT

司教のレイサが瞑想中に殺害された。レイサは元シャカール・レジスタンスのメンバーで、キラ少佐の仲間だった人物だ。報告を聞き、ショックを受けるキラの元に謎のメッセージが届く。犯人はレジスタンスに恨みを持つ人間ではないかというのがオドーの見解だ。そんな折、キラの友人ファラから通信が入る。ファラはかつてレジスタンス側でスパイ行為をしていたのだ。

ゲスト:ダイアン・サリンジャー『ピーウィーの大冒険』
脚本:ロナルド・D・ムーア(脚本)、ブライアン・フラー(原案)
監督:マイケル・ヴェジャー

第12話「幼き命」/THE BEGOTTEN

ある日、クワークがオドーに、イリディアン人から買ったと言って、流動体生物の赤ん坊を持ってきた。オドー自身も赤ん坊時代にモーラ博士に拾われて育てられた。そのとき実験動物扱いされたことで、オドーは未だにモーラ博士を恨んでいた。この赤ん坊だけは自分のような辛い目に遭わせまいと決心したオドーは、モーラ博士の協力の申し出を断って自分一人で育てようとする。

脚本:レネ・エシェヴァリア
監督:ジーザス・サルヴァドール・トレヴィーノ

第13話「エディングトンの逆襲」/FOR THE UNIFORM

シスコは、元部下で現在はマキの指導者となっているエディングトンの消息を聞くべく、マキ内部の情報提供者に会いに出かける。しかし提供者は現われず、シスコを待ち受けていたのはエディグトンその人だった。シスコは自分と艦隊を裏切ったエディングトンを8か月前から追跡していた。しかしエディングトンは常にシスコの一歩前を行き……。

脚本:ピーター・アラン・フィールズ
監督:ヴィクター・ロブル

第14話「敗れざる者 前編」/IN PURGATORY'S SHADOW

DS9に飛び込んできた暗号を見せられたガラックは、ただちに旅支度をして飛び立とうとする。実はその暗号は、エナブラン・テインから発信されたものだった。カーデシアの秘密警察オブシディアン・オーダーの長だったテインは、かつてカーデシア・ロミュラン連合軍を率いガンマ宇宙域へ乗り込んだが、連合軍はドミニオンの反撃の前になすすべもなく敗北、テインの消息は分からなくなっていたのだ。

ゲスト:アンドリュー・ロビンソン『ダーティハリー』
脚本:アイラ・スティーヴン・ベール、ロバート・ヒューイット・ウルフ
監督:ガブリエル・ボーモント

第15話「敗れざる者 後編」/BY INFERNO'S LIGHT

ドミニオンの収容所にとらわれたガラックたちは、互いに協力し合い、なんとかして脱出しようとする。一方、ジェム・ハダーの襲撃が迫ったことを知ったシスコは、窮余の策としてワームホールを破壊することにする。ところがベシアーの偽者の破壊工作のせいで、ワームホール破壊作戦は失敗。呆然とするシスコたちの目の前に、ジェム・ハダーの大軍団が現われる。

ゲスト:アンドリュー・ロビンソン『ダーティハリー』
脚本:アイラ・スティーヴン・ベール、ロバート・ヒューイット・ウルフ
監督:レス・ランドウ

第16話「ジュリアンの秘密」/DOCTOR BASHIR, I PRESUME

ある日、DS9にドクター・ジマーマンがベシアーを訪ねてくる。なんとジマーマンはベシアーをモデルにして救急医療ホログラム・プログラムを作ろうとしていた。このプログラムは、宇宙の辺鄙なところにある観測基地や亜空間通信ステーション等、生命維持装置や移住スペースが限られているところで、生身の医師ではなく、ホログラムによる医師に医療行為をおこなわせようというものであった。

ゲスト:ロバート・ピカード(「スタートレック/ヴォイジャー」ドクター役)、ブライアン・ジョージ
脚本:ロナルド・D・ムーア(脚本)、ジミー・ディッグス(原案)
監督:デヴィッド・リヴィングストン

第17話「オドーの恋」/A SIMPLE INVESTIGATION

オドーはある日、クワークのバーで美しい女性アリッサと出会う。アリッサから「セクシーな目をしている」と言われたオドーは、アリッサを意識するようになる。アリッサがDS9にやって来たのは、トービッド・レムというアイダニアン人と接触するためだった。アリッサはオリオン・シンジケートのドレイムという男の部下として働いていたが、もう足を洗おうと決心し、逃げてきたのだ。

脚本:レネ・エシェヴァリア
監督:ジョン・T・クレッチマー

第18話「武器を売る者」/BUSINESS AS USUAL

クワークは、鉱山の発見による物価の急落で経済的窮地に立たされる。そこへ、いとこのゲイラがうまい儲け話を持ってくる。ホロスウィートを利用して法の目をくぐり、武器売買を行おうというのだ。クワークは迷いながらもその話を受け、短気な武器商人ハガスと組み、ビジネスを始める。そこへパロマー星の総督代理が商談に訪れたのだが……。

ゲスト:ジョシュ・パイス「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」、スティーヴン・バーコフ
脚本:ブラッドリー・トンプソン、デヴィッド・ウェドル
監督:アレクサンダー・シディグ(ベシアー役)

第19話「父死す」/TIES OF BLOOD AND WATER

DS9にテケニー・ゲモール評議員が訪ねてきた。ゲモールとキラは旧知の仲だった。かつてキラは誘拐されてゲモールの娘イリアナそっくりに整形されたことがあり、その縁でゲモールはキラを実の娘のように愛していたのである。キラはカーデシア・ドミニオン連合に対して反対運動を起こすのには、リーダーにゲモールを担ぐのが一番いいと考えていた。しかし……。

ゲスト:ジェフリー・コムズ『死霊のしたたり』
脚本:ロバート・ヒューイット・ウルフ(脚本)、エドムンド・ニュートン(原案)、ロビン・L・スローカム(原案)
監督:エイヴリー・ブルックス(シスコ役)

第20話「愛の値段」/FERENGI LOVE SONGS

クワークは元気がない。バーにネズミが出没し、その駆除のため休業を余儀なくされてしまったのだ。それでなくてもこの一年、悪いことが続いていたクワークはすっかり打ちひしがれてしまい、フェレンギ星の母イシュカの元へと帰省する。ところが帰省したクワークはびっくり。なんとイシュカはグランド・ネーガスのゼクと恋愛関係にあるというではないか。

ゲスト:ジェフリー・コムズ『死霊のしたたり』、ウォーレス・ショーン「ゴシップガール」
脚本:アイラ・スティーヴン・ベール、ハンス・バイムラー
監督:レネ・オーバジョノアー(オドー役)

第21話「我らクリンゴン」/SOLDIERS OF THE EMPIRE

DS9に駐在するクリンゴン軍の指揮官であるマートクに任務が課せられた。カーデシアとの境界付近でパトロールに当たっていて消息を絶ったクリンゴン戦艦バモスを、戦艦ロンタンを率いて救出せよという命令が下ったのだ。マートクは、副官としてウォーフを、科学士官としてダックスを同行させる。ロンタンは最近、戦いに勝利を収めていなかったため、クルーの中には不満と自信喪失が渦巻いており……。

ゲスト:デヴィッド・グラフ『ポリス・アカデミー』、リック・ワーシー「バトルスター・ギャラクティカ」
脚本:ロナルド・D・ムーア
監督:レヴァー・バートン

第22話「末裔の星」/CHILDREN OF TIME

ガンマ宇宙域の調整を終えてDS9へ帰還中のディファイアント。ダックスがエネルギー・バリアに包まれた奇妙な惑星ガイアを見つける。バリアを通り抜けて地表に降りたシスコたちを出迎えた住民の代表2人はそれぞれ「ミランダ・オブライエン」「イェドリン・ダックス」と名乗り、シスコたちを待ち受けていたと言う。

ゲスト:ゲイリー・フランク「ファミリー 愛の肖像」
脚本:レネ・エシェヴァリア(脚本)、ゲリー・ホーランド(原案)、イーサン・H・コーク(原案)
監督:アラン・クローカー

第23話「最後のテロリスト」/BLAZE OF GLORY

カーデシアとの国境にパトロールに出ていたマートクが暗号通信を傍受した。その通信は、かつて艦隊士官でありながらマキに参加し、今は逮捕されて服役中のマイケル・エディングトンにあてられたもので、内容は「カーデシアへ報復ミサイルを打ち込んだ、13日後にカーデシアは破滅する」というものであった。

脚本:アイラ・スティーヴン・ベール、ロバート・ヒューイット・ウルフ
監督:キム・フリードマン

第24話「眠れるステーション エムポック・ノール」/EMPOK NOR

ノーグはチーフ・オブライエンのもとで研修を積むことになった。そんな折り、プラズマ分配マニホルドが故障する。DS9はもともとカーデシアのステーションだったので、レプリケーターで複製することができない。スペアのマニホルドを得るため、オブライエンたちはカーデシア人のガラックを伴い、今は使われていないカーデシアのステーション、エムポック・ノールへと向かう。

ゲスト:アンドリュー・ロビンソン『ダーティハリー』
脚本:ハンス・バイムラー(脚本)、ブライアン・フラー(原案)
監督:マイケル・ヴェジャー

第25話「プレゼント大作戦」/IN THE CARDS

ドミニオンの脅威が迫るDS9。多くの人々がDS9を脱出し、司令部スタッフの間には暗いムードが漂っていた。そんな父を見てジェイクは心を痛め、なんとかして父を励まそうとする。そんな折り、クワークの店で開かれるオークションにベースボール・カードが出品されることを知ったジェイクは、ノーグから金を借り、野球好きの父のためにそのカードを手に入れようとする。

ゲスト:ジェフリー・コムズ『死霊のしたたり』、ルイーズ・フレッチャー『カッコーの巣の上で』
脚本:ロナルド・D・ムーア(脚本)、トルーリー・バー・クラーク(原案)、スコット・J ・ニール(原案)
監督:マイケル・ドーン(ウォーフ役)

第26話「DS9撤退の日」/CALL TO ARMS

ドミニオンはアルファ宇宙域へ次々に軍隊を派遣。ドミニオンの侵攻はもう時間の問題であった。連邦の不利と見てとったロミュラン等はドミニオンと相互不可侵条約を結び、連邦は窮地に追い込まれつつあった。連邦からの援軍も期待できくなったシスコは、断腸の思いで、ベイジョーにもドミニオンと不可侵条約を結ぶことを勧める。シスコは「選ばれし者」としてベイジョーを滅亡させたくなかったのだ。

ゲスト:アンドリュー・ロビンソン『ダーティハリー』、ジェフリー・コムズ『死霊のしたたり』
脚本:アイラ・スティーヴン・ベール、ロバート・ヒューイット・ウルフ
監督:アラン・クローカー

放送時間

    キャスト

    ベンジャミン・シスコ司令官/Cmdr./Capt. Benjamin Sisko (声:玄田哲章)

    地球人。DS9の司令官。惑星連邦宇宙艦隊大佐。常に沈着冷静で、融通が利かないという一面も。ジャン=リュック・ピカード艦長が誘拐されたボーグ第1次太陽系侵攻の際(「新スタートレック」シーズン3第26話、シーズン4第1話)、妻を失っている。

    エイヴリー・ブルックス Avery Brooks

    1948年10月2日、米インディアナ州生まれ。黒人として初めてラトガース大学の演技・演出科を卒業する。シェイクスピアの舞台「オセロ」、オペラ「X:The Life And Times of MalcomX(マルコムXの伝記をオペラ化したもの)」で主演をつとめ、TVでは「私立探偵スペンサー」のホーク役など出演多数。また、いくつかの大学で演劇の教授として教鞭を執っている。

    キラ・ネリス少佐/Major Kira Nerys (声:小宮和枝)

    ベイジョー防衛軍少佐。連邦との連絡員でDS9副司令官も兼ね、ベイジョーと連邦の板挟みとなることも。勝気な性格で過激な行動も多い。当初は惑星連邦とシスコに反抗的であったが、次第にシスコを信頼するようになる。かつては対カーデシア反乱時の英雄だった。

    ナナ・ヴィジター Nana Visitor

    1957年7月26日、米ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。母がダンススタジオを経営していたこともあり、7歳からバレエを始める。高校卒業後、舞台に立つようになり、昼のTVドラマにもレギュラーで出演、1977年には『センチネル』で映画デビュー。85年頃まではダンサーと両立していたが、この後は女優業に絞り込んでいく。その他のTV出演作には「ジェシカおばさんの事件簿」「L.A.ロー」など。1992年、DS9のオーディションによってベイジョー人士官キラ・ネリス役に決まり、これまでのレギュラー出演キャラクターの枠を打ち破るような強いものにしたいと考え、製作陣もそれに同意し、本作のキラのキャラクターが完成した。

    オド-保安主任/Constable Odo Ital (声:加藤精三)

    DS9保安主任。何にでも変身可能なシェイプシフター(流動体生物)で、過去の記憶がない。カーデシア管理下のころからDS9の保安主任を務めており、その公正中立な態度や知識から、連邦下でも保安業務を任されている。

    レネ・オーバジョノアー Rene Auberjonois

    1940年6月1日、米ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。俳優のジョン・ハウスマンと家族ぐるみの交際があり、彼の指導を受けて16歳で舞台に立つ。70年に『M★A★S★H』で映画デビュー、その後「スパイダーマン」のサウンドトラック・アルバムやアニメ映画『リトル・マーメイド』(1989)へ声の出演をするなど、TVや映画で活躍。彼はオドー役についてこう語っている。「彼はつむじ曲がりなところがある。厳格で神経質なんだ。でもおもしろい面もある。だって彼は自分がどこから来たのか知らないうえ、自分の内面に踏み込もうと一生懸命なんだから」。

    ウォーフ/Worf (声:銀河万丈)

    クリンゴン人の少佐で、元U.S.S.エンタープライズD保安部長。エンタープライズDが破壊された後、退役も考えていたが、不穏な動きをするクリンゴンの調査のためシスコに呼び寄せられ、DS9に着任する。

    マイケル・ドーン Michael Dorn

    1952年12月9日、米テキサス州生まれ。「白バイ野郎ジョン&パンチ」「白バイ野郎パンチ&ボビー」にレギュラー出演。「新スタートレック」にてウォーフ役でレギュラー出演、本作ではシーズン4より同役でレギュラー出演、また映画『スター・トレック6/未知の世界』でもクリンゴン人役として出演している。

    ジャッジア・ダックス/Jadzia Dax (声:佐藤しのぶ)

    DS9科学士官で宇宙艦隊少佐。300歳を越す共生生命体ダックスを体に宿すトリル人女性。共生生命体とホスト(母体)は人格や記憶を共有し、ホストの寿命が尽きると記憶や人格と共に新しいホストに移る。ジャッジアは7人目のホスト。一代前のホスト・クルゾンは年配の男性でシスコの友人だった。

    テリー・ファレル Terry Farrell

    1963年11月19日、米アイオワ州生まれ。ニューヨークに移り、モデルとして活躍。1984年、TV「Paper Dolls(原題)」で役者としてデビューする。出演作にTV「ファミリータイズ」、「タイムマシーンにお願い」、映画『ヘルレイザー3』など。

    マイルズ・オブライエン技術主任/Chief Miles O'Brien (声:辻親八)

    地球のアイルランド出身。元U.S.S.エンタープライズD転送主任。2369年よりDS9へ転属、技術主任となる。DS9ではエンジニア不足のため常に忙しい。エンタープライズD号で知り合った植物学者ケイコ・イシカワと結婚、一人娘モリーがいる。

    コルム・ミーニイ Colm Meaney

    1953年5月30日、アイルランド・ダブリン生まれ。14歳で演技を始め、アイルランド国立劇場付属の演劇学校に入学後、ロサンゼルスに移り、TVドラマへの出演を開始。「新スタートレック」では当初、役名もないながらセミレギュラー的役割を果たし、次第に大きなポジションを占めるようになった。また、同時にブロードウェイでの舞台も経験、ゴールデン・グローブ賞へノミネートされたこともある。その他、主な出演作には映画『ダイ・ハード2』(1990)、『ラスト・オブ・モヒカン』(1992)、『コン・エアー』(1997)などがある。

    ジュリアン・ベシアー/Doctor Jules "Julian" Subatoi Bashir (声:藤原啓治)

    地球人。DS9医療主任。宇宙艦隊中尉。オープンで惚れっぽいが友人も多い。意外と努力家で、医者としての経験の若さを補う。

    アレクサンダー・シディグ Alexander Siddig

    1965年11月21日、スーダン生まれ。紳士洋服店に2年勤務後、演劇学校に入学、演出科を志すが俳優として舞台に立つことになる。いくつかの舞台に出演するうち、演技に退屈し、俳優をやめてマンチェスター・ライブラリー・シアターで舞台演出家として「ジュリアス・シーザー」の演出を担当する。その後、TVのミニシリーズ「The Big Battalions」のパレスチナ人役での依頼があり、俳優業に復帰。そのミニシリーズの演技が認められ、DS9のレギュラーとなった。ちなみに直接のきっかけは、イギリスで製作されたTVムービー「ロレンス1918」に出演しているのを、リック・バーマンが見ていたことであった。

    クワーク/Quark (声:稲葉実)

    フェレンギ人。DS9の唯一の飲食店「クワークのバー」の経営者でDS9に居住する民間人の代表的存在。カーデシア管理時代よりカジノとバーを営んでおり、ステーション内部には詳しい。フェレンギ社会では金儲けが美徳とされ、ラチナムという通貨を持つ。クワークもバーの経営にとどまらず、みやげものから兵器まであらゆるものを商売のタネとしている。

    アーミン・シャマーマン Armin Shimerman

    1949年11月5日、米ニュージャージー州生まれ。17歳でロサンゼルスに移住、弁護士を志すも母親の勧めにより地域劇団に通うことになる。UCLAを卒業後、ニューヨークの劇団に所属、主にシェイクスピア劇の舞台に立ち、やがてブロードウェイの舞台でも活躍。ロサンゼルスに戻ってからはTVドラマに多数出演、「新スタートレック」ではシーズン1「謎の宇宙生命体」においてフェレンギ人のレテック役として初登場、次いで「夢の人」で“顔(顔のついた箱のようなもの)”役を務めた。

    ジェイク・シスコ/Jacob "Jake" Sisko (声:石田彰)

    シスコ司令官の息子。DS9で父と暮らす。亡くなった母ジェニファーも艦隊士官であった。

    シロック・ロフトン Cirroc Lofton

    1978年8月7日、米カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。9歳の時に教育番組でTVデビューをした後、1992年、『ベートーベン』で映画デビューを果たす。

    作品基本情報

    原題:STAR TREK: DEEP SPACE NINE
    データ:シーズン5・1996~1997年/アメリカ/二カ国語/60分/シーズン5・全26話/SD作品
    製作総指揮:リック・バーマン
    出演:エイヴリー・ブルックス、ナナ・ヴィジター、コルム・ミーニイ、レネ・オーバジョノアー、マイケル・ドーン
    日本語吹き替え:玄田哲章、小宮和枝、加藤精三、銀河万丈、佐藤しのぶ、辻親八、藤原啓治、稲葉実、石田彰

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