エバーウッド #2 エバーウッドを作った人はどんな人?
March 15, 2007
エバーウッド 第2話「秋のまぼろし」
エイミーに惹かれていくエフラムだが、相変わらず仕事優先な父親に怒りをあらわにする。一方アンディは亡き妻ジュリアとの会話がとまらず・・。
視聴率が下降していた「ドーソンズ・クリーク」を立て直した実績を持つ脚本家でプロデューサーのグレッグ・バーランティ。その彼が自ら手がけ、"クリエイター"としてのクレジットをはじめて得た作品がこの「エバーウッド」なのです。
エバーウッドの脚本には、第1話から様々なプロットの伏線が織り込まれているそうです。そんな伏線を張り巡らせることを得意としているバーランティは脚本についてこう言っています。
観客と対話しているのだから、彼らを驚かせることは大切なんだ。だから1話目のパイロット版にはそれが凝縮されてる。最後には、「そうくるとは気づかなかった!」と観客が驚くようにね。
それに、プロットを仕込んでいくのは純粋に楽しい。たとえば、パイロット版でアンディは、(Dr.アボットに)どこかで会ったことがあるか?と聞くんだけど、それは第10話目で明らかになるんだ。見続ける観客には後でちゃんと謎が解けるんだ。
グレッグ・バーランティ Greg Berlantiは1972年5月24日ニューヨーク州生まれ。ノースウェスタン大学で演劇を専攻、戯曲家か映画脚本家を目指していたそうです。
大学卒業後、ハリウッドで様々な仕事をこなしながら執筆した映画脚本「ブロークン・ハーツ・クラブ The Broken Hearts Club: A Romantic Comedy」がケビン・ウィリアムソンの目にとまり、1997年、「ドーソンズ・クリーク」の脚本家チームに加わります。そして「ドーソン〜」のクリエイターであるケビン・ウィリアムソンが番組降板した後を引き継ぎ、視聴率が低下していた「ドーソン」を立て直したのがバーランティなのです。テレビでの実績、そして、初監督もつとめた映画「ブロークン・ハーツ・クラブ」もサンダンス映画祭で好評で、一躍注目を集めます。
30歳までに脚本家として認められたい!という夢を持っていた彼は、2002年、ちょうど彼が30歳のときに、この「エバーウッド」が放送開始。テレビという世界での成功を収めたのです。(すごいです!)
現在は米ABCで放送中のカリスタ・フロックハートとレイチェル・グリフィス主演のTVシリーズ"Brothers & Sisters"の製作総指揮をつとめているほか、今年放送予定の新作を2本準備中。
ジョニー・リー・ミラー主演の"Eli Stone"は共同クリエイターとして、それから「シックス・フィート・アンダー」のピーター・クラウス主演"Dirty Sexy Money"の製作総指揮をつとめています。
とにかく、バーランティの強みはなんといっても脚本家としての実力。プロッティングを得意とする彼が、1シーズン分のストーリープランを考え、スタッフライターたちを導きながら作り上げた「エバーウッド」なのです。脇役キャラクターたちにも様々なプロットが用意されていますので、見逃さないでくださいね。
★ちなみに
バーランティ自らが監督をつとめてとった映画「ブロークン・ハーツ・クラブ」には、"scrubs"ザック・ブラフ、「新スーパーマン」ディーン・ケイン、「そりゃないぜ!?フレイジャー」ジョン・マホーニー、ジャスティン・セロー(「シックス・フィート・アンダー」でブレンダの家の隣人ジョー役で登場)、「ドーソンズ・クリーク」カール・スミスなど、海外ドラマファンにはおなじみの顔ぶれがそろってるお宝映画です。機会があったらぜひチェックしてくださいね。
【今回のチェックポイント】
エピソード監督はキャシー・ベイツ!
映画「フライド・グリーン・トマト」「タイタニック」で有名な女優のキャシー・ベイツですが、監督としても活躍。Super! drama TVでおなじみの「OZ/オズ」「シックス・フィート・アンダー」「ホミサイド/殺人捜査課」などを監督しています。今回の「エバーウッド」は、脚本ができる前からキャシー・ベイツの監督が決定。グレッグ・バーランティは、よい脚本をちゃんと書かなくては! と気を引き締めたそうです。
"デリアと夢のチョコレート工場"悪夢は最高でしたね。そういえば鬼教師(?!)ミス・バイオレットを演じているベス・グラントは、映画「ドニー・ダーコ」でも同じような怖いというか、かなり旧式な先生役でしたね。
日本のアニメ好きなエフラムですが、パイロット版、そしてこの2話目でも着ているTシャツはなんと!?
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>>前回のエバーウッド #1