シーズン3
ヘル・アンカーは核家族を破壊し
伝統的な価値観を誹謗中傷することに力を傾けていた
ヘル・アンカーは社会の脅威だった
彼女が古いメディアで垂れ流すプロパガンダに大勢が耳を傾けた
彼女は死んだ これで脅威は去った
伝統的な価値観を誹謗中傷することに力を傾けていた
ヘル・アンカーは社会の脅威だった
彼女が古いメディアで垂れ流すプロパガンダに大勢が耳を傾けた
彼女は死んだ これで脅威は去った
スウェーデン・マルメの工事現場。昨日までは何もないはずだった場所にマネキンが置かれ、家族の食事シーンを精巧に再現されていた。テーブルにつく二人の子供と、彼らを見守る両親の仲むつまじい様子。しかし、その中の一つはマネキンではなく、人間の死体だった。
被害者はヘル・アンカーというデンマーク人女性で、ジェンダー・ニュートラルの保育園を運営するLGBT活動家だった。捜査にあたったのは、スウェーデン・マルメ県警のサーガ・ノレーン。しかし、デンマーク人を巻き込んだ事件であることから、コペンハーゲン警察から刑事ハンネ・トムセンが派遣される。ハンネは同僚であるマーティンの罪を告発したサーガを良く思っていなかった。とはいえ、二人は捜査に乗り出す。レズビアンで、活動家であった被害者には敵が多かったというのだが……。
マーティン・ローデ逮捕から13ヵ月。
スウェーデン・マルメ県警サーガ・ノレーンは、唯一の友人であったコペンハーゲン警察マーティン・ローデが殺人を犯していたことを知り、つらい決断ではあったが、警察官としての職務を果たした。その結果、彼女は友人を失った。それでも警察官として正しい判断であったと彼女は納得している。警察官たるもの殺人犯との接点は持つのはよくないと考え、サーガはマーティンには会ってはいない。彼が刑期を終えた頃には会えるかもしれない。彼女はそう考えている。
友人はいない。恋人もいない。家族は自殺した妹のみ。両親とは20年以上連絡をとっていない。唯一の友人だったマーティンにはあと9年半は会えない。彼女は自分が得意とする事件捜査に没頭して過ごしている。そんな彼女の前に、思いもよらない人物が現れる。その人物の出現に、サーガは激しく動揺するのだった……。
シーズン2
あれから13ヵ月。再び、オーレスン橋で事件が起こる。
デンマークとスウェーデンをつなぐオーレスン橋。海峡を航行していたファクスボ号が航路を外れる。海上交通の職員が呼び掛けるが応答はない。そのままファクスボ号は橋脚に衝突して止まる。船から発見されたのは、鎖で繋がれた若い男女5人。デンマーク人2人とスウェーデン人3人。収容された5人は肺ペストを発症、死亡する。何者かが意図的に5人を感染させたらしい。
やがて、キツネ、ブタ、ネズミ、ウサギのマスクをかぶった4人組の犯行声明ともいえる動画がネットにアップされる。犯人達は、人間による環境破壊を訴える。ペスト菌。毒入り食品。爆破事件。毒を注入された遺体。貯水池の薬品汚染。組織的な犯行でその手口はまたたくまにエスカレートしていく。犯行声明のビデオをもとに、4人の過激派に行き着いた捜査チーム。だが、どうやら4人は上層部からの指示を遂行している実行犯にすぎないようだ。被害者が増えていく中、やがて捜査線上に、大手製薬会社メディソーヌスの関与が浮上する。
EUサミットでの基調講演を準備しているカオリーネ。スピーチを依頼した人物が毒入り食品で亡くなり、代わりにメディソーヌス社CEOヴィクトリア・ノードグレンに依頼する。冷酷なビジネス・ウーマンとして知られるヴィクトリア・ノードグレンは、余命6ヵ月の宣告を受けており、死ぬ前にやりたいことリストの実行に余念がない。そんな彼女を過保護に見守るのは兄オリヴェルだった。果たして、メディソーヌス社の誰が事件に関与しているのか?犯人の目的は一体?
捜査にあたったスウェーデン・マルメ県警のサーガ・ノレーンは、デンマーク人を巻き込んだ事件であることから、「真実のテロリスト」事件で共に働いたコペンハーゲン警察のマーティン・ローデに迷わず連絡をとる。だが息子を失ったマーティン・ローデはいまだ深い悲しみの中にいた。
マーティンの運命を変えた13ヵ月前のあの事件以来、殺人課を離れていたマーティンだったが、友人で恩人でもあるサーガからの連絡に、周囲の反対を押し切って現場復帰を決意。そしてマーティンは過去と向き合うため、「真実のテロリスト」イェンスとの面会に通い始めるのだが……。
シーズン1
この地域は、誰もが認識している問題を解決すれば、素晴らしい場所になるはずです。
特に5つの問題を取り上げます。
橋の遺体は始まりにすぎません。
これから面白い時間が始まりますよ。
特に5つの問題を取り上げます。
橋の遺体は始まりにすぎません。
これから面白い時間が始まりますよ。
デンマークとスウェーデンをつなぐオーレスン橋のライトが突然消える。
48秒の沈黙が終わり、電源が復旧すると、そこには死体があった。
上半身はスウェーデン側、下半身はデンマーク側。
二つの国を結ぶその橋の中央、デンマークとスウェーデンの国境の境目にその死体は置かれていた。
遺体はスウェーデンの市議会議員シャスティン・エークヴァルだった。
ところが検死の結果、下半身の部位は別の人物のものであり、また冷凍保存されていたことが判明する。
その死体は、1年前に行方不明になったデンマークの娼婦モニック・ブラマーのものだった。
国境の真上に注意深く置かれた死体。
被害者はスウェーデンの政治家とデンマークの娼婦。
それぞれの殺害時期は1日前と13ヵ月前。
「真実を守る者」と名乗る犯人は、スウェーデンのジャーナリスト、ダニエル・フェルベに接触。ダニエルを通して犯行声明を発信し始める。時を同じくしてデンマークのラジオでは犯人の犯行声明が流される。だがその音源は3年半前に録音されたものだった。
犯人は、世間が見て見ぬ振りをする、社会が抱える5つの問題を提起していくという。1つ目は、「不公正な法」。政治家が死んだらすぐに警察は動くのに、殺された売春婦は、13カ月たっても行方不明のままだった。法は不平等だというのだ。次に犯人は、誘拐したホームレスの命と引き換えに、資産家に身代金を要求する。
警察の追跡を軽々とかわしながら、殺人を続けていく犯人。やがてその事件は新聞、テレビ、インターネット、すべてのメディアを占拠し、犯人は世論さえ思いのままに操り始める。犯人はただの殺人鬼ではない。殺人は単に方法でしかない。犯人は、モラル・テロリストなのだ。やがて世間は犯人のメッセージに同調していく。
デンマークとスウェーデン、二国の警察が合同捜査を開始。
デンマーク警察からは、人情派のマーティン・ローデ刑事、スウェーデン警察からは、頭脳明晰な女性刑事サーガ・ノレーンが捜査を率いる。捜査を進めるうちに、マーティンはこの事件に妙な胸騒ぎを感じ始める。一方サーガは犯人が警察内部に通じている事を確信する……。