本国デンマークでは史上最高視聴率を獲得し、イギリスBBCにおいても大ヒットを記録!
ヨーロッパやアメリカでの北欧ドラマブームの火付け役となった傑作ミステリー
ファイナル・シーズン、独占日本初放送!
デンマーク生まれの「THE KILLING/キリング」は、ひとつの殺人事件が解決するまでの捜査過程を、1捜査日=1話として描く傑作ミステリー。「THE KILLING/キリング」は2007年、放送開始直後より熱狂的に視聴者から支持され、国民の3人に一人が視聴するというデンマーク史上最高視聴率を記録。本国での放送後、本作は国外へとその人気を広めていき、2011年1月には、イギリス BBC Four が英語圏で初めて放映。英国では「MAD MEN」を超える視聴率を獲得し大ヒット、さらに英国アカデミー賞(BAFTA)最優秀国際シリーズ賞も受賞している。アメリカでは「MAD MEN」で有名な放送局AMCが英語版「THE KILLING ~闇に眠る美少女~」をリメイク、こちらも、エミー賞に6部門でノミネートされるなど成功を収めている。
デンマークで生まれ、イギリス、アメリカを制覇した傑作ミステリー「THE KILLING/キリング」、スーパー!ドラマTVにて独占日本初放送!
国際エミー賞を受賞した制作スタッフが結集して作り上げた「THE KILLING/キリング」シーズン1は、デンマークTV史上、最高の視聴率を記録。シリーズ前半放映直後の反響が大きかったことから、半年先に予定していた後半10話の制作を急きょ前倒しして制作したほど、デンマーク国民を夢中にさせたドラマシリーズなのだ。その後、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、ドイツ、オーストリア、ベルギー、フランスなどヨーロッパを中心に大ヒットとなり、2011年にイギリス BBC Fourで初めて英語圏で放映される。イギリス国内の“海外ドラマ”としても非常に珍しい「字幕版」での放送にも関わらず、「MAD MEN」を抜く視聴率を記録。またツイッターやインターネットでの書き込みも多く、熱狂的なファンを生み出した。その後、「THE KILLING/キリング」シーズン2・3に続き、「コペンハーゲン 首相の決断」「THE BRIDGE/ブリッジ」「ゾウズ・フー・キル」など、デンマークやスウェーデンを始めとする北欧のTVシリーズがイギリスでも放送されるようになり、また、イギリスのドラマシリーズにデンマークの俳優がゲスト出演するなど、イギリスでも空前の北欧ブームがおきている。
本作は国際エミー賞に作品賞、主演女優賞でノミネートされたほか、2011年には栄誉ある英国アカデミー賞(BAFTA)最優秀国際シリーズ作品賞を受賞。このとき、2010年度ゴールデングローブ作品賞に輝く「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」やエミー賞作品賞受賞の「MAD MEN」、人気作「GLEE」など強豪を下しての受賞となったことからも、本作への評価の高さがうかがい知れる。
BAFTAにはシーズン1での受賞に引き続き、シーズン2(2012年)、シーズン3(2013年)でも最優秀国際シリーズ作品賞でノミネートされている。
また、著作・映像の優れたミステリー作品に贈られるイギリスのクライム・スリラー・アワードでも、「シーズン1」にて、海外ドラマ作品賞、主演女優賞(ソフィー・グローベール)、助演女優賞(アン・エレウノーラ・ヤーゲンセン)という3部門を受賞している。
本国デンマークでは、今回日本初放送となる「シーズン3」にて、 デンマーク・アカデミー賞 Robert Awards (2013)TVシリーズ部門において、作品賞・主演女優賞(ソフィー・グローベール)・主演男優賞(ニコライ・リー・コス)・助演男優賞(オーラフ・ヨハネセン)・観客賞の主要5部門を独占受賞している。
受賞歴:
2013年 デンマーク・アカデミー賞 Robert Awards TVシリーズ主要5部門受賞
(作品賞、主演女優[ソフィー・グローベール]、主演男優[ニコライ・リー・コス]、 助演男優[オーラフ・ヨハネセン]、観客賞)
モンテカルロ・テレビ祭 最優秀女優賞受賞(ソフィー・グローベール)
BAFTA 英国アカデミー賞 最優秀国際シリーズ賞ノミネート
2012年 BAFTA 英国アカデミー賞 最優秀国際シリーズ賞ノミネート
2011年 BAFTA 英国アカデミー賞 最優秀国際シリーズ賞受賞
英・クライム・スリラー・アワード 受賞 (海外ドラマ作品賞、主演女優、助演女優賞)
2008年 国際エミー賞 主演女優賞(ソフィー・グローベール)ノミネート
2007年 国際エミー賞 ドラマ作品賞ノミネート
一つの殺人事件が解決するまでの20日間に及ぶ捜査過程を20話で、1捜査日を1話として描いていった「THE KILLING/キリング」シーズン1。真の犯人が明らかになるまでに20話を費やすわけだが、その20日の間には実に様々なことが起こる。新たな容疑者が次々と浮上し、犯人を追う刑事たちの警察内部での関係や、被害者の家族の葛藤、事件によって思わぬ進路変更を迫られる政治家など、事件に少なからず影響を受ける登場人物たちの20日間は実に波瀾万丈なのだ。それに、たった1話で事件が解決することは現実世界ではありえない。クリエーターのソーレン・スヴァイストゥルップは、たった1時間で事件を解決させてしまう流行りのTVシリーズに違和感を覚えていたそうで、事件の周辺にある悲しみや感情が描かれることなく、たった1話で事件が解決してしまう犯罪ドラマの描き方を変えたかった、それがこの作品を書くきっかけだったと話している。
本作「THE KILLING/キリング」はシーズン1から一貫して、サラ・ルンドの人生を狂わす事件が必ず11月に起きている。
そして今回のシーズン3もこれまでと同様、ある11月に起きた事件を、1捜査日を1話で描き、事件発覚から解決までの10日間を全10話で描いていく。
「MAD MEN」や「ブレイキング・バッド」を成功させている米AMC局がリメイク版「THE KILLING~闇に眠る美少女」を2011年4月より放送。デンマークのオリジナル版にほぼ忠実なリメイクとしてシーズン1はスタートしたが、シーズン1は全13話(事件未解決)で終了し、デンマーク版のシーズン1後半にあたるシーズン2は13話制作され、全26話で事件が完結している。リメイク版も特にシーズン1は、TCA テレビ批評家協会賞・作品賞や、主演・助演女優賞・脚本賞を含む6部門でエミー賞にもノミネートされるなど、視聴者はもとより業界関係者からも注目された作品となっている。
「THE KILLING/キリング」 ではいくつものプロットが見事に紡がれ、一つの重厚なドラマを織り成している。ミステリーの醍醐味である犯人探しを最後まで楽しめる傑作ミステリーでありながら、被害者の家族の悲しみやその再生を描く人間ドラマとしても心打たれ、また、地方政治で繰り広げられる駆け引きなど政治スリラーとしてのサスペンスにはハラハラドキドキさせられる。より深く掘り下げられたキャラクター描写、そして丁寧に語られていくストーリーテリングのクオリティは「ザ・ソプラノズ」や「THE WIRE/ワイヤー」にもひけをとらない。サラの私生活(母親や息子、婚約者との関係)、市長選挙や政治の舞台裏、被害者の家族や友人の悲しみなど、事件を取り巻く人々のいくつものストーリー、そしてミステリー、ヒューマン、スリラーというジャンルまでもが絶妙なバランスで紡がれ、よりリアルで、そして力強いドラマに仕上がっているのが、この「THE KILLING/キリング」の魅力なのだ。
バツイチ子持ち。職場ではいつも一匹狼。禁煙ガムを手放せない。口数は少なくコミュニケーションをとるのが下手。感情を表に出すことはせず、プライベートよりも仕事優先。息子からは父親と住みたいと言われたり、婚約者にもさびしい思いをさせるけれども、仕事だけはよくできる。そんな超男前なヒロインが、サラ・ルンドなのである。ふつう、女刑事と言えばスーツとハイヒールで颯爽と登場する姿を想像するが、サラ・ルンドは全くちがう。無造作に束ねた髪、そしていつでも着ているあのセーター。女であることを武器にせず、警察という男社会の中でも、ありのままの自分でいられる強さをもっている。アウトローでいながらかっこいい。そう、まさにサラ・ルンドはクリント・イーストウッドのダーティ・ハリーなのだ。撮影途中、サラ・ルンドとある人物のロマンスを盛り込むことを打診されたグローベールは猛反対したという。「サラはクリント・イーストウッドよ、イーストウッドに彼女は必要ないでしょ!!」
刑事サラ・ルンドのトレードマークのセーター。彼女は白と黒の2枚を所有しているようだが、特にイギリスの視聴者が夢中になったのがこのセーターだった。いつまにか洗濯されて、破けてもすぐに元通りになる、まるで魔法のセーター?!番組で着用されているのは、デンマーク、フェロー諸島産の手編みセーター。280ユーロ(日本円で約32,000円)。番組のヒットでセーターは生産が追い付かなくなったらしい。
BBC4で「THE KILLING/キリング」シーズン1が放送されたのは2011年1月。順調に視聴者数を増やしていき、カルト的ヒットを遂げ、BAFTA英国アカデミー賞最優秀国際シリーズ作品賞を受賞するほど。同じ年10月に放送されたシーズン2は、さらに多くのファンを集め、シーズン2第1話はシーズン1第1話の約2.5倍の視聴者数を獲得。シーズンを通しての平均視聴者数もシーズン1のほぼ2倍を記録している。イギリスのアカデミー賞/エミー賞といわれるBAFTA 英国アカデミー賞には最優秀国際シリーズ部門でシーズン1での受賞に引き続き、シーズン2、シーズン3でもノミネートされている。
2012年3月末には英国王室のカミラ夫人(ミステリーファン)がデンマーク、コペンハーゲン北の「THE KILLING/キリング」シーズン3の撮影現場を訪問。主演のソフィー・グローベールは、番組の顔となったフェロー島のセーターをプレゼントしている。
原作のない「THE KILLING/キリング」だが、イギリスではキリング・ブームに乗じてノベライズ版が出版された。英国パンマクミラン社より2012年5月25日英国発売されたノベライズ版「THE KILLING」は、「ローマ市警ニック・コスタ」シリーズでおなじみの英・犯罪推理小説家デヴィッド・ヒューソンが執筆。シーズン1はTV版同様、全20章からなる1冊として発売された。ヒューソン氏はシーズン2まで執筆完了しているとのこと。日本語版はハヤカワ・ミステリ文庫から「キリング」 〈1〉事件 〈2〉捜査 〈3〉逆転 〈4〉解決 の全4冊で出版されている。
シーズン2が製作されたのはシーズン1から2年後の2009年で、ストーリーも2年後から始まる。ナナ・ビルク・ラールセンの事件で、捜査に没頭するあまり、家族も、パートナーも警察内部での信用も失ってしまったサラ・ルンドはどうしているのか。徹底的なナチュラリズムで描かれる本作において、サラの現状はあまりにも厳しい。規則を破ったサラは左遷され、国境検問所で働いていたのだ。大切なものをすべて失い、ついには情熱を注いでいた仕事さえも奪われている。そんな彼女がどうやって捜査に復帰するのか?
また、シーズン1では市庁舎での政治的な駆け引きもストーリーの重要なポイントだったが、今回シーズン2ではついにデンマーク政府、軍に関わる人々がストーリーの大きなカギを握ることになる。女弁護士殺人事件はデンマーク政府が進めている対テロ対策法案への関与があるのか?
ヨーロッパ、そして欧米を震撼させたシーズン1の衝撃を超えるべく、シーズン2のストーリーは大きくレベルアップ。過去と現在の事件のつながりを求め、サラの捜査は隣国スウェーデン、そしてアフガニスタンへ及ぶ。今回もシーズン1同様、ある11月に起きた事件を、1捜査日を1話で描き、事件発覚から解決までの10日間を全10話で描いていく。
シーズン3が製作されたのはシーズン2から3年後の2012年、ストーリーも3年後から始まる。卓越した洞察力を持つ有能な刑事だが、捜査に没頭するあまり、プライベートではいたって不器用なサラ・ルンド。ナナ・ビルク・ラールセンの事件(シーズン1)で、捜査に没頭するあまり、家族も、パートナーも警察内部での信用も失ってしまったサラ・ルンドは、その2年後、デンマーク軍特殊部隊にまつわる殺人事件でコペンハーゲン警察に復職、見事に事件を解決した。だが、その代償は大きく、サラ・ルンドは、再びすべてを失ってしまった。あの事件で彼女が失ったのはパートナーだけではない。あの事件は、人や組織に対する彼女の信念を揺るがすものだった。そんなサラ・ルンドは3年後どうしているのか。
それまで捜査のためにはプライベートもなげうってきたサラ・ルンドにも大きな変化が。有能な捜査官として、署内からもそして上司ブリックスからの信頼も厚い彼女なのだが、現場の第一線から退き、事務職への異動を申し出る。勤続25周年を迎えた彼女は、残りの人生は家族を取り戻すことを目標に生きようと決めているようなのだ。だが、再びある事件が、彼女を現場に引き戻す……。
シーズン1ではマイヤ(ソーレン・マリン)、シーズン2ではストランゲ(ミケール・ビアクケーア)という、愛すべき、そして非常に興味深いキャラクターがサラ・ルンドのパートナーだった。他人とは一線を引くサラ・ルンドだが、マイヤとストランゲの二人はなぜかサラに心を開かせ、よくも悪くも最高のパートナーとなった。しかし、そんな彼らもサラの前からいなくなってしまった。今回、最終章となるシーズン3では、新たに、マティーアス・ボーク(ニコライ・リー・コス)がサラ・のパートナーとなる。ボークは警察学校時代、サラの1年後輩で、どうやら二人の間には過去、何かがあったらしい。現在は国防省・情報局(PET)で働くエリート捜査官のボークとの再会にサラは……。 ボーク役は、映画『ある愛の風景』でもおなじみ、ニコライ・リー・コスが演じ、本作にてデンマーク・アカデミー賞主演男優賞も受賞している。
主演ソフィー・グローベールは、サラ・ルンドと同じように普段はあまり感傷的になったり、感情をひきずったりしないらしいが、本作「THE KILLING/キリング シーズン3」の撮影が終わったときの気持ちを、「とても悲しかった。自分が思っていたよりもずっと寂しくなったのに驚いた。」と語っている。クリエーターのソーレン・スヴァイストゥルップ、そして主演のグローベールも当初より、今回のシーズン3がシリーズ最終章であることを公言しており、すると、当然気になるのは、刑事サラ・ルンドに用意されたエンディングだ。シーズン1、シーズン2と、事件を解決することはできたが、その「事件」はこれまでサラ・ルンドから家族も、信頼していたパートナーたちも、容赦なく奪っていった。厳しい現実をサラ・ルンドに突きつけてきた「THE KILLING/キリング」が彼女に用意したエンディングとは? 過去シーズンは「犯人は誰か?」という疑問が見どころだったが、今回ばかりは、犯人はもとより、果たしてサラ・ルンドが生き残れるか、彼女がどういった「最後」を迎えるのかが今シーズン最大の見どころ、と言えるかもしれない。なお、主演グローベールはエンディングについて、「痛々しくて醜悪。だけど、彼女らしい。」と語っている。
「ついに明かされる犯人の正体とサラ・ルンドの行く末を見なくては」と、シリーズ最終章となるシーズン3最終回は、シーズン1で記録したデンマークTV最高視聴率をさらに更新した。なんとデンマークの視聴人口の65%[*]がチャンネルを合わせたのだ。
シーズン3の撮影時には、「THE KILLING/キリング」の大ファンだという英国王室のカミラ夫人が撮影現場を訪問、主演のソフィー・グローベールもアメリカ版「THE KILLING」にカメオ出演するなど、その人気もシリーズ史上最高潮を迎えている。
[* デンマークTV視聴率 TNS Gallup 調べ: 2012/11/25 20:00-21:00 DR1 視聴者数1,981,000人 ※デンマーク視聴者数 65% ]
原題 | THE KILLING/キリング FORBRYDELSEN |
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データ | 2007年~2012年/デンマーク/二カ国語(日本語・デンマーク語)&字幕/60分/HD作品 |
製作総指揮 | ピヴ・ベルントゥ |
スタッフ | ソーレン・スヴァイストゥルップ(企画・脚本) |
出演 |
ソフィー・グローベール ニコライ・リー・コス(シーズン3) アンダース・W・ベアテルセン(シーズン3) ヘレ・ファグラリッド(シーズン3) ミケール・ビアクケーア(シーズン2) ニコラス・ブロ(シーズン2) モーテン・スーアバレ(シーズン2&3) ケン・ヴィセゴー(シーズン2) ソーレン・マリン(シーズン1) ビャールネ・ヘンリックセン(シーズン1) アン・エレウノーラ・ヤーゲンセン(シーズン1) ラールス・ミッケルセン(シーズン1) |
あらすじ |
© Tine Harden