THE KILLING/キリングシーズン3

ニュース

イントロダクション

北欧ドラマブームの火付け役となった「THE KILLING/キリング」、ついに完結!
刑事サラ・ルンド、最後の事件。その驚愕のラストを見逃すな!
女性版ダーティハリーともいうべき主人公サラ・ルンドが再び事件に挑む。
捜査過程を10日間=10話で描く、デンマーク発リアルタイム・ミステリーの傑作、 最終シーズンを放送開始!!

作品解説

デンマーク生まれの「THE KILLING/キリング」は、ひとつの殺人事件が解決するまでの捜査過程を、1捜査日=1話として描く傑作ミステリー。「THE KILLING/キリング」は2007年、放送開始直後より熱狂的に視聴者から支持され、国民の3人に一人が視聴するというデンマーク史上最高視聴率を記録。本国での放送後、本作は国外へとその人気を広めていき、2011年1月には、イギリス BBC Four が英語圏で初めて放映。英国では「MAD MEN」を超える視聴率を獲得し大ヒット、さらに英国アカデミー賞(BAFTA)最優秀国際シリーズ賞も受賞している。アメリカでは「MAD MEN」で有名な放送局AMCが英語版「THE KILLING ~闇に眠る美少女~」としてリメイク、こちらもエミー賞に6部門でノミネートされるなど大成功を収めている。

イギリス大熱狂!

BBC4で「THE KILLING/キリング」シーズン1が放送されたのは2011年1月。順調に視聴者数を増やしていき、カルト的ヒットを遂げ、BAFTA英国アカデミー賞最優秀国際シリーズ作品賞を受賞するほど。同じ年11月に放送されたシーズン2は、さらに多くのファンを集め、シーズン2第1話はシーズン1第1話の約2.5倍の視聴者数を獲得。シーズンを通しての平均視聴者数もシーズン1のほぼ2倍を記録している。イギリスのアカデミー賞/エミー賞といわれるBAFTA 英国アカデミー賞には最優秀国際シリーズ部門でシーズン1での受賞に引き続き、シーズン2でもノミネートされている。

英国王室もTHE KILLING のファン!

2012年3月末には英国王室のカミラ夫人(ミステリーファン)がデンマーク、コペンハーゲン北の「THE KILLING/キリング」シーズン3の撮影現場を訪問。主演のソフィー・グローベールは、番組の顔となったフェロー諸島のセーターをプレゼントしている。

英国アカデミー賞(BAFTA) 最優秀国際シリーズ作品賞受賞!

本作は国際エミー賞に作品賞、主演女優賞でノミネートされたほか、2011年には栄誉ある英国アカデミー賞(BAFTA)最優秀国際シリーズ作品賞を受賞。このとき、2010年度ゴールデングローブ作品賞に輝く「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」やエミー賞作品賞受賞の「MAD MEN」、人気作「GLEE」など強豪を下しての受賞となったことからも、本作への評価の高さがうかがい知れる。BAFTAにはシーズン1での受賞に引き続き、シーズン2(2012年)でも最優秀国際シリーズ作品賞でノミネートされている。
本国デンマークでは、本作シーズン3にて、 デンマーク・アカデミー賞 Robert Awards (2013)TVシリーズ部門において、作品賞・主演女優賞(ソフィー・グローベール)・主演男優賞(ニコライ・リー・コス)・助演男優賞(オーラフ・ヨハネセン)・観客賞の主要5部門を独占受賞している。

受賞歴

 2013年 デンマーク・アカデミー賞 Robert Awards TVシリーズ主要5部門受賞
           (作品賞、主演女優[ソフィー・グローベール]、主演男優[ニコライ・リー・コス]、 助演男優[オーラフ・ヨハネセン]、観客賞)
      モンテカルロ・テレビ祭 最優秀女優賞受賞(ソフィー・グローベール)
 2012年 BAFTA 英国アカデミー賞 最優秀国際シリーズ賞ノミネート
 2011年 BAFTA 英国アカデミー賞 最優秀国際シリーズ賞受賞
       英・クライム・スリラー・アワード 受賞(海外ドラマ作品賞、主演女優、助演女優賞)
 2008年 国際エミー賞 主演女優賞(ソフィー・グローベール)ノミネート
 2007年 国際エミー賞 ドラマ作品賞ノミネート

エミー賞ノミネート! アメリカ・リメイク版 「THE KILLING」

「MAD MEN」や「ブレイキング・バッド」を成功させている米AMC局がリメイク版「THE KILLING ~闇に眠る美少女」を2011年4月より放送。デンマークのオリジナル版にほぼ忠実なリメイクとしてシーズン1はスタートしたが、シーズン1は全13話(事件未解決)で終了し、デンマーク版のシーズン1後半にあたるシーズン2は13話制作され、全26話で事件が完結している。リメイク版も特にシーズン1は、TCA テレビ批評家協会賞・作品賞や、主演・助演女優賞・脚本賞を含む6部門でエミー賞にもノミネートされるなど、視聴者はもとより業界関係者からも高く評価された作品となっている。

注)初回放送当時の情報となります

シーズン3 見どころ

刑事サラ・ルンド、最後の事件。

シーズン3が製作されたのはシーズン2から3年後の2012年、ストーリーも3年後から始まる。卓越した洞察力を持つ有能な刑事だが、捜査に没頭するあまり、プライベートではいたって不器用なサラ・ルンド。ナナ・ビルク・ラールセンの事件(シーズン1)で捜査に没頭するあまり、家族も、パートナーも警察内部での信用も失ってしまったサラ・ルンドは、その2年後、デンマーク軍特殊部隊にまつわる殺人事件でコペンハーゲン警察に復職、見事に事件を解決した。だが、その代償は大きく、サラ・ルンドは、再びすべてを失ってしまった。あの事件で彼女が失ったのはパートナーだけではない。あの事件は、人や組織に対する彼女の信念を揺るがすものだった。そんなサラ・ルンドは3年後どうしているのか。
それまで捜査のためにはプライベートもなげうってきたサラ・ルンドにも大きな変化が。有能な捜査官として、署内からもそして上司ブリックスからの信頼も厚い彼女なのだが、現場の第一線から退き、事務職への異動を申し出る。勤続25周年を迎えた彼女は、残りの人生は家族を取り戻すことを目標に生きようと決めているようなのだ。だが、再びある事件が、彼女を現場に引き戻す……。

サラ・ルンドの新たなパートナー

シーズン1ではマイヤ(ソーレン・マリン)、シーズン2ではストランゲ(ミケール・ビアクケーア)という、愛すべき、そして非常に興味深いキャラクターがサラ・ルンドのパートナーだった。他人とは一線を引くサラ・ルンドだが、マイヤとストランゲの二人はなぜかサラに心を開かせ、よくも悪くも最高のパートナーとなった。しかし、そんな彼らもサラの前からいなくなってしまった。今回、最終章となるシーズン3では、新たに、マティーアス・ボーク(ニコライ・リー・コス)がサラ・のパートナーとなる。ボークは警察学校時代、サラの1年後輩で、どうやら二人の間には過去、何かがあったらしい。現在は国防省・情報局(PET)で働くエリート捜査官のボークとの再会にサラは……。 ボーク役は、映画『ある愛の風景』でもおなじみ、ニコライ・リー・コスが演じ、本作にてデンマーク・アカデミー賞主演男優賞も受賞している。

刑事サラ・ルンドに用意された「最後」

主演ソフィー・グローベールは、サラ・ルンドと同じように普段はあまり感傷的になったり、感情をひきずったりしないらしいが、本作「THE KILLING/キリング シーズン3」の撮影が終わったときの気持ちを、「とても悲しかった。自分が思っていたよりもずっと寂しくなったのに驚いた」と語っている。クリエーターのソーレン・スヴァイストゥルップ、そして主演のグローベールも当初より、今回のシーズン3がシリーズ最終章であることを公言しており、すると、当然気になるのは、刑事サラ・ルンドに用意されたエンディングだ。シーズン1、シーズン2と、事件を解決することはできたが、その「事件」はこれまでサラ・ルンドから家族も、信頼していたパートナーたちも、容赦なく奪っていった。厳しい現実をサラ・ルンドに突きつけてきた「THE KILLING/キリング」が彼女に用意したエンディングとは? 過去シーズンは「犯人は誰か?」という疑問が見どころだったが、今回ばかりは、犯人はもとより、果たしてサラ・ルンドが生き残れるか、彼女がどういった「最後」を迎えるのかが今シーズン最大の見どころ、と言えるかもしれない。 なお、主演グローベールはエンディングについて、「痛々しくて醜悪。だけど、彼女らしい」と語っている。

デンマークの視聴人口の65%がチャンネルを合わせた、衝撃のシリーズ最終回!

「ついに明かされる犯人の正体とサラ・ルンドの行く末を見なくては」と、シリーズ最終章となるシーズン3最終回は、シーズン1で記録したデンマークTV最高視聴率をさらに更新した。なんとデンマークの視聴人口の65%[*]がチャンネルを合わせたのだ。

シーズン3の撮影時には、「THE KILLING/キリング」の大ファンだという英国王室のカミラ夫人が撮影現場を訪問、主演のソフィー・グローベールもアメリカ版「THE KILLING」にカメオ出演するなど、その人気もシリーズ史上最高潮を迎えている。

[* デンマークTV視聴率 TNS Gallup 調べ: 2012/11/25 20:00-21:00 DR1 視聴者数1,981,000人 ※デンマーク視聴者数 65% ]

事件は三度、11月に起きる。

一つの殺人事件が解決するまでの20日間に及ぶ捜査過程を20話で、1捜査日を1話として描いていった「THE KILLING/キリング」シーズン1。真の犯人が明らかになるまでに20話を費やすわけだが、その20日の間には実に様々なことが起こる。新たな容疑者が次々と浮上し、犯人を追う刑事たちの警察内部での関係や、被害者の家族の葛藤、事件によって思わぬ進路変更を迫られる政治家など、事件に少なからず影響を受ける登場人物たちの20日間は実に波瀾万丈なのだ。それに、たった1話で事件が解決することは現実世界ではありえない。クリエーターのソーレン・スヴァイストゥルップは、たった1時間で事件を解決させてしまう流行りのTVシリーズに違和感を覚えていたそうで、事件の周辺にある悲しみや感情が描かれることなく、たった1話で事件が解決してしまう犯罪ドラマの描き方を変えたかった、それがこの作品を書くきっかけだったと話している。

本作「THE KILLING/キリング」はシーズン1から一貫して、サラ・ルンドの人生を狂わす事件が必ず11月に起きている。
そして今回のシーズン3もこれまでと同様、ある11月に起きた事件を、1捜査日を1話で描き、事件発覚から解決までの10日間を全10話で描いていく。

ヨーロッパ、そして日本で空前の北欧ブーム! その火付け役となった「THE KILLING/キリング」

国際エミー賞を受賞した制作スタッフが結集して作り上げた「THE KILLING/キリング」シーズン1は、デンマークTV史上、最高の視聴率を記録。シリーズ前半放映直後の反響が大きかったことから、半年先に予定していた後半10話の制作を急きょ前倒しして制作したほど、デンマーク国民を夢中にさせたドラマシリーズなのだ。その後、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、ドイツ、オーストリア、ベルギー、フランスなどヨーロッパを中心に大ヒットとなり、2011年にイギリス BBC Fourで初めて英語圏で放映される。イギリス国内の“海外ドラマ”としても非常に珍しい「字幕版」での放送にも関わらず、「MAD MEN」を抜く視聴率を記録。またツイッターやインターネットでの書き込みも多く、熱狂的なファンを生み出した。その後、「THE KILLING/キリング」シーズン2・3に続き、「コペンハーゲン 首相の決断」「THE BRIDGE/ブリッジ」「ゾウズ・フー・キル」など、デンマークやスウェーデンを始めとする北欧のTVシリーズがイギリスでも放送されるようになり、また、イギリスのドラマシリーズにデンマークの俳優がゲスト出演するなど、イギリスでも空前の北欧ブームがおきた。

クリエーター: ソーレン・スヴァイストゥルップ

1968年生まれ。コペンハーゲン大学で文学を専攻した後、デンマーク国立映画学校で脚本を学ぶ。TV映画「Deadline(原題)」、TVシリーズ「Taxi(英題)」「At the Faber(英題)」の脚本を執筆。そのほか多数の映画脚本のコンサルティングをつとめながら、デンマーク国立映画学校で教鞭もとっている。2003年にはソフィー・グローベール主演で夫婦関係を描いたTVシリーズ「Nikolaj and Julie(英題)」で国際エミー賞を受賞している。

ストーリー

夜の港。停泊中の貨物船。男は何者かに拘束されている。
手を縛るひもを引きちぎり、足かせを外し、何とか逃げ出す。
船内を走り、操縦室に駆け込む。
受話器を取る。受話器の線が切られている。
人影が。
階段を駆け下りる。転ぶ。甲板へ逃げる。海へ飛び込む。

翌日。鉄くずの集積場で、切断された男のバラバラ遺体が発見される。


あの事件から3年。
コペンハーゲン警察殺人課の刑事サラ・ルンドは、勤続25年を迎え、これを機に捜査の第一線から退き、今後は事務職で働きながら、一人息子マークとの関係修復を第一に生きようとしていた。そんな中、旧知の仲である、情報局捜査官ボークからある事件の捜査依頼を受ける。

国の財政赤字が膨らみ続き、国内企業の倒産も相次ぐデンマーク。
金融危機をめぐる政策が争点となる今回の選挙で、再選を目指す首相カンパ。そんな中、石油関連事業と海運業を手掛ける巨大企業シーランド社が、金融危機対策のため、アジアに拠点を移すとの報道があり、波紋が広がる。もし、デンマーク一の財力を誇るシーランド社が拠点をデンマークから動かすことになれば、デンマーク経済は大きな痛手を受けることになる。カンパ首相の再選をかけた金融政策もシーランド社の協力あってのことなのだ。そんな中、首相が遊説で訪れる予定だった埠頭でバラバラ遺体が発見される。……投票日まであと10日。

巨大企業シーランド社の社長ローバト・ソイデンは、取締役会で提案された海外移転をはねのけ、現政府支持を表明する。二人の子供の良き父親ではあるが、社長として多忙を極めるローバトは子供たちと過ごす時間は限られている。そんな中、長女イミーリェが忽然と姿を消す。

バラバラ殺人。令嬢誘拐事件。この二つの事件につながりはあるのだろうか?

やがてイミーリェ誘拐犯がある要求をしてくる。その要求とは……!?

各話あらすじ

放送時間

キャスト

サラ・ルンド/Sarah Lund (声:野沢由香里)

コペンハーゲン警察殺人課の警部補。勤続25年を迎え、これを機に捜査の第一線から退き、作戦計画分析部への転属を願い出る。今後は事務職で働きながら、20歳の息子マークとの関係修復を最優先に生活しようと決めたばかりだった。46歳。

ソフィー・グローベール Sofie Gråbøl

1968年7月30日コペンハーゲン生まれ。17歳で映画デビューして以来、舞台・映画・テレビでマルチに活躍し続けるベテラン女優。デンマークの映画賞Robert Awardは5度受賞、本作でもTVシリーズ 主演女優賞を受賞している(2013)。主な出演作は映画『ミフネ』。

マティーアス・ボーク/Mathias Borch (声:楠 大典)

国防省・情報局(PET)捜査官。首相の訪問予定だった場所で発生した殺人事件の捜査を旧友であるサラ・ルンドに依頼。警察学校ではサラ・ルンドの1年後輩で、親しい関係にあった模様。 既婚。娘が二人いる。

ニコライ・リー・コス Nikolaj Lie Kaas

1973年5月22日生まれ。本作でデンマーク・アカデミー賞 Robert Awards 主演男優賞を受賞(2013)。主な出演作に、映画『天使と悪魔』『恋に落ちる確率』『ある愛の風景』。

レンナート・ブリックス/Lennart Brix (声:岩崎正寛)

コペンハーゲン警察殺人課のトップ。サラ・ルンドが刑事職を解かれたときにも殺人課の責任者であり、彼女の捜査能力には一目おいている。上層部からの指示で人員削減のプレッシャーをうけており……。

モーテン・スーアバレ Morten Suurballe

1955年3月8日生まれ。「THE KILLING/キリング」には、ソフィー・グローベールと共に全シーズンに参加。

ローバト・ソイデン/Robert Zeuthen (声:後藤 敦)

石油関連事業と海運業を手掛けデンマークを代表する巨大企業シーランド社の3代目オーナー。現政府を支援するため、事業の海外移転に反対し取締役会と対立。元妻マイアとの離婚後、現在は娘イミーリェと息子カールと共に豪邸で暮らしている。40歳。

アンダース・W・ベアテルセン Anders W Berthelsen

1969年9月28日生まれ。主な出演作はデンマーク映画『ミフネ』『幸せになるためのイタリア語講座』。

マイア・ソイデン/Maja Zeuthen (声:衣鳩 志野)

医師。ローバトとは一年前に離婚、現在は同僚の小児科医カルステンと婚約中。37歳。

ヘレ・ファグラリッド Helle Fagralid

1976年5月11日生まれ。主な出演作は、映画『恋に落ちる確率』。

クレスチャン・カンパ/Kristian Kamper (声:荻野 晴朗)

現デンマーク首相。党首として、新自由党を立て直し、与党に導いた。シーランド社の協力をもとに、経済危機を乗り切る政策をかかげ、再選に臨むのだが……。選挙参謀は実の弟クリストファー。スピンドクター(選挙アドバイザー)はカーアン・ニーベル 。一人息子を亡くし、それが原因で離婚。45才。

オーラフ・ヨハネセン Olaf Johannessen

1961年7月8日生まれ。本作でデンマーク・アカデミー賞 Robert Awards 助演男優賞を受賞(2013)。

作品基本情報

原題:FORBRYDELSEN III
データ:今回シーズン3・2012年/デンマーク/二カ国語(日本語・デンマーク語)/60分/全40話(今回シーズン3全10話)/HD作品
企画:ソーレン・スヴァイストゥルップ
製作総指揮:ピヴ・ベルントゥ
出演:ソフィー・グローベール、ニコライ・リー・コス、アンダース・W・ベアテルセン、ヘレ・ファグラリッド、モーテン・スーアバレ
日本語吹き替え:野沢由香里、楠 大典、岩崎正寛、後藤 敦、衣鳩志野、荻野晴朗