カジュアルシーズン1

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『JUNO/ジュノ』、『マイレージ、マイライフ』のアカデミー賞ノミネート監督ジェイソン・ライトマンが全面的に手がけた、初のTVシリーズ!
米Huluオリジナル初のゴールデン・グローブ賞ノミネート作品となった、どことなく心地よいカジュアルコメディーを日本初放送!

シーズン1 見どころ

『JUNO/ジュノ』、『マイレージ、マイライフ』のアカデミー賞ノミネート監督ジェイソン・ライトマンが全面的に手がけた、初のTVシリーズ!

父は『ゴーストバスターズ』の監督・プロデューサーとして知られるアイヴァン・ライトマン、母は『カジュアル・セックス?』の監督も務めた女優ジュヌヴィエーヴ・ロベールという芸能一家に生まれ、幼いころから製作現場に慣れ親しんできたジェイソン・ライトマン。初の長編監督作品『サンキュー・スモーキング』がインディペンデント・スピリット賞脚本賞を始め多くの賞を受賞し、2作目『JUNO/ジュノ』で早くもアカデミー賞監督賞ノミネート、3作目『マイレージ、マイライフ』ではアカデミー賞監督賞だけでなく作品賞、脚色賞にもノミネートされ、またゴールデン・グローブ賞脚本賞受賞、監督賞ノミネートと輝かしい経歴を誇る。そんなジェイソン・ライトマンが全面的に手がけた初のTVシリーズが「カジュアル」。シリーズを通して製作総指揮を務め、シーズン1では第1・2話の監督、シーズン2・3でもそれぞれ2話ずつ監督を務めている。ちょうどTV界での製作の機会を模索していた時に、自身のエージェントからザンダー・レーマンの脚本を紹介されたのがきっかけだったそうだ。ザンダー・レーマンもジェイソン・ライトマンと同じエージェントを起用していた。映画界にどっぷり浸かっていたジェイソン・ライトマンにとって、映画とTVの最大の違いはエンディングの有無だそうだ。映画を作る際、ジェイソン・ライトマンは常にエンディングのことを考え、どうやって観客をそのエンディングへ引き込むかに終始注力すると言う。一方、TVは終わってしまってはいけず、いかにして視聴者に次週も戻ってきてもらうかを考える必要がある。TVシリーズの題材を探す段階では、脚本は通常第1話分しか存在しない。ザンダー・レーマンの第1話の脚本を読んだジェイソン・ライトマンは、その脚本に“声”を見出したそうだ。作品のテイストを感じただけでなく、彼の“声”がその後何年にもわたって伝わり続ける可能性を感じたと言う。

米Variety誌が選ぶ“期待の脚本家トップ10”に入ったザンダー・レーマン企画・脚本の、実話をもとにしたストーリー!

米Variety誌が選ぶ“期待の脚本家トップ10”にランクインしたザンダー・レーマン。「カジュアル」の脚本は、自身が姉と3年間一緒に暮らしていた時に、コメディーのサンプルとして執筆したものだそうだ。30分もののコメディーを執筆するのは初めてだったが、新しい分野への軽いチャレンジのつもりで書いたらしい。それをエージェントに見せたところ、TVシリーズに興味を示しているジェイソン・ライトマンにもってこいの作品と言われたと言う。ただ、その時ジェイソン・ライトマンはちょうど『ステイ・コネクテッド~つながりたい僕らの世界』製作の真っ只中で、ザンダー・レーマンは辛抱強く待つことに。ザンダー・レーマンにとってジェイソン・ライトマンは憧れの監督で、彼とTV作品を作りたいクリエーターは山ほどいることを分かっており、自身がちょうどいいタイミングにちょうどいい場所にいたことは幸運だったと語っている。また、米Huluが「カジュアル」の製作を決断してくれたことも幸運だった。ストーリーのインスピレーションはザンダー・レーマン自身の体験に基づいている。彼が姉と住んでいた時、姉が彼の親友と付き合い始め、その後2人は結婚してしばらく一緒に住んだそうだ。ザンダー・レーマンはそこに内在する心地よいコメディー要素を感じ取り、姉、親友、自身の3人が近い関係で居続けられたことは素敵な形だったと言う。何でも語り合える、いい意味でオープンな関係で、こういう姉弟ストーリーをTVで見かけたことはないと感じたのがきっかけだったようだ。こうして数々の運命的な出会いを経て「カジュアル」は完成し、米Huluオリジナルとして配信開始。翌年には見事ゴールデン・グローブ賞作品賞にノミネートされ、米Huluオリジナルとしては初のゴールデン・グローブ賞ノミネート作品となった。(なんと、「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」よりも前に!)

キャストのケミストリーも抜群!

キャスティング・ディレクターを務めるのは、ジェイソン・ライトマンと何度かコラボレーションしているジョン・パプシデラ。ジェイソン・ライトマンによると、彼は人物第一で、思いもしない方向性を試しながらキャスティングをする素晴らしいキャスティング・ディレクターだと言う。例えば、ナシャ・ハテンディ演じるレオンはイギリス人キャラクターとしては描かれていなかったが、ジョン・パプシデラはイギリス英語を話すナシャ・ハテンディをオーディションに呼び、オーディションを見たジェイソン・ライトマンとザンダー・レーマンは「彼しかいない! 」と頷いたようだ。姉弟を演じるミカエラ・ワトキンスとトミー・デューイーの相性も抜群だ。主役の2人には、会話の内容を理解し、それを自分のキーで歌えるような役者を探していたと言う。ミカエラ・ワトキンスとトミー・デューイーは、ドラマ俳優として素晴らしいパフォーマンスをしながら、コメディー的に絶妙なタイミングで笑いを提供できる才能を持っている。且つ、オーディションで2人が同じ部屋に入ってきた瞬間から、相性の良さが伝わってきたそうだ。姉と弟のラブストーリーと言っても過言ではない「カジュアル」だけに、相性は重要ポイントである。ザンダー・レーマンによると、「カジュアル」は形式的にはコメディーシリーズだが、脚本自体はドラマで、それをコメディー俳優たちが演じている作品と捉えているそう。脚本にはジョークやギャグはあまり書かれておらず、各俳優やキャラクターがストーリーの中に存在し、彼らのケミストリーからユーモアが生まれているとのこと。カットされずに残っている即興もたくさんあり、心地よいコメディーに仕上がっているのは、キャストたちの相性がなせる技なのかもしれない。

ストーリー

夫の浮気が原因で離婚したばかりの精神科医ヴァレリー。多感な10代の娘ローラを連れて、弟アレックスの家に転がり込んできた。弟アレックスは人気出会い系サイトSnoogerの共同創設者で、サイトのアルゴリズムを開発した張本人。永遠の独身でカジュアルな付き合いの達人だ。姉想いのアレックスは、ヴァレリーが新しい人生を送れるよう、そして楽しいデートライフを送れるよう、自身の出会い系サイトを使ってカジュアルデートの手ほどきをする。最初は失敗続きだったヴァレリーも、だんだんとデートライフを楽しめるようになっていく。

大人の恋愛に憧れて背伸びする娘ローラ、元祖カジュアル恋愛家で子育てには失敗したお騒がせ母ドーンと父チャールズ、アレックスのSnooger隠れアカウントにマッチしてきたオープンで奔放な恋愛主義者エミーなどなど。次から次に登場してくるカジュアルデートの達人たちを目の前に、ヴァレリーとアレックスはお互いの生き方を見つめ直すことになる。時に悲痛で、時に滑稽だけど、カジュアルなのが人生。波乱に富んだ、厄介でおかしな現代の家族や恋愛関係を描いた、これぞカジュアルコメディー。

各話あらすじ

放送時間

キャスト

ヴァレリー・コール/Valerie Cole

離婚が成立し、10代の娘を連れて弟アレックスの家に転がりこんだヴァレリー。精神科医として自分のクリニックを持ち成功を収めているが、私生活は上手くいっていない。離婚の原因は夫が若い女性と恋に落ちたため。飛び出してきた大のお気に入りの家にはまだ夫が住んでおり、険悪な状態が続いてる。複雑な家庭環境で育ったヴァレリーと弟アレックスの絆は鋼よりも固く、お互いがお互いを支えている。弟の勧めで出会い系サイトを通してカジュアルデートに挑むが、実は同じレストランで弟も別の相手とカジュアルデートをしており、その場でお互いの状況を報告し合うほどの仲。一見気弱そうに見えるが、実は結構大胆で肝が座っており、強い芯の持ち主。

ミカエラ・ワトキンス Michaela Watkins

1971年12月14日、米ニューヨーク州生まれ。マサチューセッツ州ボストン郊外の上品な町で育ち、ボストン大学で美術学の学士号を取得。その後、主に太平洋岸北西部の地域劇場で経験を積み、ロサンゼルスへやってくる。ロサンゼルスでは、物語仕立ての即興コメディー団The Groundlingsに所属しながら学び、地元の劇場でも定期的に出演。この頃から、ドラマ「Without a Trace(原題)」やシットコム「マルコム in the Middle」などTVシリーズのゲスト出演の仕事もこなすようになる。そして2008年、「サタデー・ナイト・ライブ」シーズン34の新キャストに抜擢されるも1年でクビに。製作総指揮ローン・マイケルズからTVシットコム向きというアドバイスを受け、その直後にヒットシットコム「The New Adventures of Old Christine(原題)」で見事レギュラー出演の座を獲得。その後もコメディー「エンライテンド」や「Trophy Wife(原題)」などTVシリーズの主要キャストを務め、コメディー「Benched(原題)」では企画・脚本・製作総指揮デビュー。本作でもシーズン3で脚本を務めている。映画出演作は『カレには言えない私のケイカク』や『ふたりのパラダイス』など。

アレックス・コール/Alex Cole

人気出会い系サイトSnoogerを共同で創設するも、今となってはパートナーに煙たがられ、日々のオペレーションはパートナーに任せて自宅で悠々自適な日々を過ごしている。独身。出会い系サイトのアルゴリズムを開発したのは彼自身で、自分でもアカウントを持ちカジュアルデートを繰り返しているが、表向きは出会い系サイトのアルゴリズムはインチキと謳っている。しかし、実は隠れアカウントも持っており、本当の自分はそっち。そして、そのアカウントではマッチする相手がいないという現実。この屈折した性格は、幼少期に両親の愛に恵まれなかったことに起因しているようだ。ある日、ついに隠れアカウントでマッチした女性エミーが現れるが……。

トミー・デューイー Tommy Dewey

1978年8月3日、米アラバマ州生まれ。コートニー・コックスやアラン・ハンターの母校でもあるマウンテン・ブルック高校を卒業し、プリンストン大学で行政・国際関係を学ぶためニュージャージ州へ移る。しかし、演技に興味を持つようになり、ロンドンの英国王立劇芸術院でトレーニングを受け、その後同じプリンストン大学卒業生のGreg Bratmanとニューヨークへ移り住み、コメディーショーの脚本を共同執筆。この、デートでの失敗談を書いた「Natalie!(原題)」がNew York International Fringe Festivalでプレミアされて好評を受け、ロサンゼルスでの演技の仕事に繋がっていく。シットコム「恋するマンハッタン」でTVデビューし、ドラマ「The Mountain(原題)」ではレギュラー出演を果たす。映画『I'm Reed Fish(原題)』や『セブンティーン・アゲイン』で脇役を務めながら、ドラマ「MAD MEN マッドメン」などにもゲスト出演し、コメディー「The Mindy Project(原題)」では主要キャストを務めた。本作ではシーズン3で脚本も執筆している。

ローラ/Laura

ヴァレリーの1人娘ローラ。自由奔放に育てられ、性的にもとてもオープン。10代だが、自分のことを大人だと思っている。同級生の彼がいるが、ある夜ハウスパーティーで彼が浮気しているところを目撃してしまい、即座に別れてある自虐的な仕返しを企てる。同時に、趣味の写真を通して学校の教員と親しくなり恋に落ちるが、相手は自分のことを子供としか思っていないことを知り憤慨。さらには、その教員が母ヴァレリーと親しい仲になったことを偶然知ってしまい、母娘危機に。ママっ子で父と口さえ聞いてなかったのに、一転して態度が逆転してしまうような多感な年代の女の子。

タラ・リン・バー Tara Lynne Barr

1993年10月2日、米カリフォルニア州生まれ。アカデミー賞受賞俳優ギグ・ヤングの遠い親戚にあたる。放課後のプログラムで父親から演技の導入を受け、姉のステージプログラムへの参加をきっかけに自身も演技に興味を持つようになる。子供向け劇場を卒業後、TVや短編映画のちょい役を経てディズニーチャンネルシリーズ「The Suite Life of Zack and Cody(原題)」などに出演するも、プロの役者になるためにはもっと実質的な仕事をしなければならないと決心する。高校卒業直前にカルトヒット映画『ゴッド・ブレス・アメリカ』への主演が決まり、この役により彼女の演技のトーンが定まった。ローズ・マッゴーワン初監督のサンダンス映画祭ノミネート短編映画『Dawn(原題)』でも主演を務め、ドラマ「アクエリアス 刑事サム・ホディアック」にもゲスト出演している。

ドーン/Dawn

ヴァレリーとアレックスの母。元祖カジュアル恋愛家のドーンは、ヴァレリーとアレックスの父チャールズとも結婚しておらず、これまで1人の男性に縛られない生き方をしてきた。そんな生き方が家庭内に不和をもたらし、ヴァレリーとアレックスとは音信不通になっていた。しかし、ひょんなことからヴァレリーが離婚したことを聞きつけ、アレックスの住所を入手して家にやってくる。それを機に、ちょくちょくヴァレリーとアレックスの前に現れるようになるが、結局はいざこざが起きてしまう。

フランセス・コンロイ Frances Conroy

1953年、米ジョージア州生まれ。ニューヨークの名門ジュリアード学校を卒業し、New York Shakespeare Festival劇団での演技を経て、映画『マンハッタン』や『恋におちて』に出演。1980年代のTVシリーズ「新トワイライト・ゾーン」にゲスト出演したり、コメディー映画『ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ』への出演、そしてブロードウェイ「The Secret Rapture(原題)」での受賞パフォーマンスなど、多岐にわたる活躍を見せる。1990年代前半からは劇作家アーサー・ミラーとの実りある関係が始まり、その後10年を超えて彼の舞台に出演し、トニー賞主演女優賞にもノミネート。しかし、彼女を一躍有名にしたのは何と言ってもドラマ「シックス・フィート・アンダー」。ほぼ毎年エミー賞主演女優賞にノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞も受賞した。その後も「デスパレートな妻たち」、『ストーン』、「アメリカン・ホラー・ストーリー」、『ジョーカー』など印象に残るキャラクターを演じ続けている。

作品基本情報

原題:Casual
データ:シーズン1・2015年/アメリカ/字幕/30分/今回シーズン1全10話/HD作品
製作総指揮:ジェイソン・ライトマン、ヘレン・エスタブルック、ザンダー・レーマン、リズ・ティゲラー
出演:ミカエラ・ワトキンス、トミー・デューイー、タラ・リン・バー、フランセス・コンロイ