「クリミナル・マインド」の人気者、マシュー・グレイ・ギュブラーの11度目となる、同ドラマの監督エピソードが、米で放送された。
マシューの監督エピソードは、シーズン13第17話「The Capilanos」。このエピソードでは、BAUが小さな町を襲う殺人鬼クラウンの事件を捜査する。
マシューのクラウン好きは有名だ。ハロウィーンの仮装はもちろん、休暇中にはクラウン・モーテルなる小さなモーテルを訪れるなど、クラウンにドはまりしている。米エンタメサイトのインタビューでは、つい最近、クラウン・スクールを卒業したことも明かしている。
そのマシューが、念願のクラウン登場エピソードを監督だ。
「うまくやれたよ。僕は、4年もの間、クラウンでエピソードを撮りたいと願い続けてきた。簡単じゃなかったね。僕らの番組は、脚本家たちが心理的な観点からドラマを書いている。超自然現象がテーマじゃないんだ。今回やっと、それがうまくいったというわけさ。出来栄えにはこれ以上ないくらい誇りを持っている」
マシューの待つ4年の間に、クラウンの姿をした悪魔が登場する映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』 が大ヒットし、全米のいくつかの地域では恐怖心をかきたてるとして、ハロウィーンでクラウンの仮装を禁じた。マシューが魅了されたクラウンは、どんどん文化的・社会的に影響を高めている。
「僕はクラウンにずっと引きつけられてきた。最近、関心が高まっているのも知っているけれど、クラウンは、これまでも僕らの社会に馴染みのある存在だったと思う。ポジティブな印象の方が強かったはずだ。クラウンの存在意義は、僕ら自身を笑い飛ばすというところにある。たとえば僕らは、毎朝、社会が僕らに求めんとするものを身に着けて家を出るだろう。それはスーツにネクタイであったりするわけだ。つまり、身に着けるのは、社会の枠から外れないもの、周りの人を困惑させたりしないものじゃなきゃいけない。そうして、ようやく一日も終わりに近づいた頃、その真逆の存在(=クラウン)に出くわして、それがちょっぴり笑えるものだったりすると、僕らは癒されたり、楽しい気分になる。クラウンの持つ、その役割に僕は引きつけられているんだ」
マシューの愛するクラウンだが、「クリミナル・マインド」では人々を震え上がらせる存在として描かれている。
「クラウンって、無邪気で子どもっぽいものだよね。彼らは社会のルールなんかに縛られずに、皆が予期しないことをやってのける。だけど、もしクラウンが危険な思想を持っていたとしたら?恐ろしい以外の何でもないよ。そこが興味深いと思ったんだ」
自身の4年越しの願いが叶った自信のエピソード。マシューにとっては満足どころか、ますますクラウン愛を深めているに違いない。
<「tvline.com」 3月21日付け>