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海外ドラマ最新レポート Vol.26 「S.W.A.T.」は男たちだけのドラマにあらず、このセクシー熱血女優に注目!

swat_yr1_#9(1-9)_SWAT_108_111437_0480b.jpgポリス・アクション大作ドラマ「S.W.A.T.」には主演の黒人俳優シェマー・ムーアをはじめ、白人、アジア系、ヒスパニック系と、舞台となる現代のロサンゼルスを反映して、さまざまな人種の俳優がキャストされている。
 
その中で、シェマー演じるホンドーの上司であり、恋人でもあるジェシカ・コルテスを演じるのが、メキシコ生まれのヒスパニック系女優ステファニー・シグマンだ。
 
「私が子供の頃、TVでアクセントのある俳優なんて見たことがなかった。当時はいろいろな人種の俳優を使うことなんてなかったもの」
 
ハリウッドでは、これまでの白人一辺倒のキャスティングを反省、マイノリティ俳優の出演の場が増えた。TVの世界でも同じこと。ステファニーは、ヒスパニック系女優として「S.W.A.T.」出演を心から喜んでいる。
 
「最高に素敵な、さまざまな人種の俳優たちと共演できて、若い世代に良いメッセージになるはずよ」
 
骨太かつセクシー、そんな魅力的な女性警部を演じるステファニー。映画『007/スペクター』のボンドガールで注目され、「ナルコス」「アメリカン・クライム」などシリアスなドラマシリーズで演技を鍛えた。「S.W.A.T.」出演も、製作側から直々のご指名だったという。
 
「この役ではオーディションを受けていないの。(製作総指揮者の)ショーン・ライアン、ジャスティン・リン、それとアーロン・トーマスに呼ばれて、この企画の話を聞いた。女性上司役を演じることになりそうだと知って興奮したわ。おそらく私にとって難しいチャレンジになるとは思ったけれどね。なぜなら、これは社会的に意義のあるキャスティングだから。ネットワークのドラマで、(主人公の)上司として出演するヒスパニック系の女性、そして英語には訛りがある、そんなキャラクターがメインキャストの一人なのよ。これは私だけの手柄じゃない、番組やネットワーク、そして大人の女性、若い女の子、ラテン系、移民、皆にとって大きなチャンスだと思うの」
 
モデルとしてキャリアをスタートさせ、演技を始めたのは20歳を過ぎてから。女優としては遅いスタートの部類に入るかもしれない。美貌に恵まれたが、役ごとに印象が変わるのは、才能ある女優の証。
 
「(女優を始めた頃は)めちゃめちゃ若いという歳じゃなかったから、粘り強く頑張ろうと思ったわ。結果よりも経過を重視したの、学ぶことが大切なんだって。そのうち結果はついてくるものよ」
 
「S.W.A.T.」を男たちだけのドラマと思うことなかれ。志高き熱血“女”ステファニーら女優陣にもぜひ注目してほしい。
 
 
<「backstage.com」 4月5日>