「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」新シーズン更新に向け、米で放送するCBSと製作スタジオのワーナーブラザーズ・テレビジョンの間で話し合いの前段階にあることが分かった。CBSエンターテイメント社長のケリー・カール氏が認めたもの。
「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」は、2017年3月に2シーズン分、シーズン12までの放送更新が決定。ファンの間では、当然シーズン13以降も期待されているものの、メインキャストの一人、ジョニー・ガレッキが「シーズン12の段階で、皆、そろそろ家に帰って家族と会うのがいいと思っている」と番組終了を示唆するなど、ちらほら“潮時”を匂わすキャストの声も上がっていた。
しかし、ロングラン放送を続ける「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」の人気に衰えは見えない。2017-18年のシーズン11は一話当たり視聴者数1863万人を集め、特番をのぞき同シーズンで最も視聴者数を集めた番組となった。
CBSの看板番組の更新に向け、カール氏は「今シーズン(シーズン12)が最後とは思っていない」と断言。「ワーナーブラザーズとの間で更新についての話し合いの準備をしているところだ」と、強い意欲を表した。
カール氏の発言を報じるツイッターに対し、「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」クリエーターの一人、ビル・プラディは「へえ」「そりゃいいね」など冷静なコメントを添えリツイート。前向きなCBSと静観するクリエーター、キャストの間にある微妙な温度差を表した。
実際、更新に向けた交渉は簡単には決着しそうにない。「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」の製作費は一話当たり1000万ドル強(約11億円)。オリジナルキャストでメインの5人(ジム・パーソンズ、ジョニー・ガレッキ、ケイリー・クオコ、サイモン・ヘルバーグ、クナル・ネイヤー)の出演料も、それぞれ一話当たり90万ドル(約1億円)まで跳ね上がっている。キャストとも再契約が必要で、ギャラ交渉は不可避。製作費のさらなる上昇も考えられるからだ。
それでも、CBSの断言で、シーズン13以降へ一歩前進したことは間違いない。「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」の更新状況は、今後も米TV界の注目を集めそうだ。
<「variety.com」 8月5日>