「クリミナル・マインド」シーズン1からジェニファー・“JJ”・ジャロウ役で出演している、A・J・クック。BAUの美人捜査官を演じて人気のA・Jが、米エンタメ誌のインタビューに答えている。
A・Jはオリジナルキャストながら、シーズン6冒頭で一旦番組を降板している。理由は番組制作費削減のため、いわゆる“リストラ”のようなものだった。
しかし、A・Jの降板を惜しむファンの声が大きかったからだろうか、次シーズンでレギュラーにカムバック。わずか1シーズンの離脱だったが、A・Jは再会した“JJ”を全く別の女性のように感じたと話している。
「まるで別の番組に出たみたいだった、別のキャラクターでね」(A・J)
シーズン7で“JJ”は他のBAUメンバーと同じプロファイラーとなった。番組開始当初の“JJ”は、連絡調整及び渉外担当で、犯罪解決には直接かかわっていなかった。ストーリー上、プロファイラーとなった“JJ”の性格に変化をつけなければならなかったのかもしれない。
もちろん心の優しい“JJ”はずっと健在。「彼女は初めから育成者であり、母親でもある。そこがいいところよ。彼女の性格の核の部分だと思うし、そうじゃなきゃ、“JJ”とは言えないわ。(シーズン7以降は)私たちの知らなかった“JJ”の部分を見せているのだと思うの」(A・J)
“JJ”同様に、 A・Jも母親だ。これまで2度の出産を「クリミナル・マインド」では産休を取って乗り越えてきた。そんなA・Jだから、子どもの事件を扱うストーリーではかなりナーバスになる。
「これは全部作り話だと自分に言い聞かせるようにしているの。TVなんだってね」(A・J)
米では今秋以降、シーズン14を迎える「クリミナル・マインド」。長く続け過ぎたのだろうか、A・Jは知らなくても良いことを知り過ぎたと感じているという。
「少し疑り深くなっていると思うの、特に母親になってから。時々、後を付けられてるんじゃないかと思ったり。そんな時は『バカ言わないで、落ち着きなさい』って、考えるのだけどね」(A・J)
ちょっぴり愚痴もこぼす。それは、「クリミナル・マインド」の、いやスターの宿命なのかもしれない。
番組が始まる前と比べ、A・Jを取り巻く環境も心の内も大きく変わった。それでも番組愛は人一倍。だから、2人の息子をそれぞれ番組に出演させた。親子共々「クリミナル・マインド」メンバーの一員となれたことが心地良い。これからもA・Jは、番組を通し、息子たちの成長をファンと分かち合うつもりなのかもしれない。
<「parade.com」 7月20日>