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海外ドラマ最新レポート Vol.46 「宇宙大作戦/スタートレック」 TV界最高の名誉ガバナーズ賞を受賞

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「宇宙大作戦/スタートレック」が、TV界最高の名誉とも言われる、今年のガバナーズ賞を受賞することが分かった。
 
ガバナーズ賞とは、エミー賞を主催する米国テレビ芸術科学アカデミーの理事(ガバナー)が決定するもので、通常のエミー賞の範疇いかんにかかわらず、TV界に多大な貢献をした番組、人物などに与えられる賞。近年では、2016年に「アメリカン・アイドル」が受賞している。
 
米国テレビ芸術科学アカデミー理事長のマーク・スパットニーは、「『宇宙大作戦/スタートレック』は、記憶の限り、私が最初に見たTV番組でした」と、自身の幼少時の思い出から、その歴史を長さを振り返る。
 
「宇宙大作戦/スタートレック」の放送が始まったのは、1966年。続編TVシリーズは700エピソードにおよび、映画は13作品が製作された。それらも含め、「宇宙大作戦/スタートレック」は、「常に時代の最先端を行く番組」(スパットニー理事長)として、米国のTV史には欠かすことのできないレジェンド番組と見なされている。
 
スパットニー理事長は、ガバナーズ賞授与理由についてこう語る。
 
「全続編シリーズが『宇宙大作戦/スタートレック』と一貫性を成し、全ての人々から認知され、宇宙への憧れや未来への創造的思考を刺激しました。またシリーズが与えた技術革新はTV番組製作において多大な貢献といえます。私たちが日々使用するコンピューターや電子ツールに対しても然りです。シリーズがTV界と社会に与えた功績を称え、ガバナーズ賞を贈ることに致しました」
 
「宇宙大作戦/スタートレック」の放送当時、エミー賞を受賞することは無かったが、52年の年月を経て、ガバナーズ賞の名誉に至った。昨年には、新シリーズ「スタートレック:ディスカバリー」もスタートし、レジェンドは新たな歴史を刻み始めている。
 
新シリーズを製作・配信するCBSスタジオスのデビッド・ステイフ社長も、シリーズの魅力を語る。「50年以上の長きにわたり、『スタートレック』シリーズは、世界中のファンを魅了し、愛されてきました。シリーズが常に輝きを保っている最大の理由は、私たちが外見の違いにかかわらず、思っている以上に内面は同じなのだと教えてくれたことです。そして、明るい明日を作り出すのに私たちが協力しあうことは、可能ではなく必然なのだと」
 
ステイフ社長は、「番組にかかわった、優秀かつ才能あふれる皆様、人気の衰えることのないストーリーを生み出すクリエーター、出演者にお祝い申し上げます。『スタートレック』の伝統とその成功に貢献した皆様を称えてくださる米国テレビ芸術科学アカデミーにも感謝いたします」と、関係者一同に称賛と感謝の言葉を贈っている。
 
ガバナーズ賞は、9月8日に開催されるエミー賞クリエイティブアーツ部門にて、授賞式が行われる。
 
 
<「hollywoodreporter.com」 8月30日>