米国では、今秋からシーズン16がスタートする、人気ドラマシリーズ「NCIS ネイビー犯罪捜査班」。すでに米国で発売された同シーズン15のDVDセットには、検視官のジミー・パーマーを演じている、ブライアン・ディーツェンのインタビューが収録されている。
その中で、ブライアンは番組がロングランを続ける理由について、少々意外な意見を述べている。
「僕ら(のキャラクター)はファミリーなんだと思う。滑稽で風変りなファミリーなのさ。この関係を僕らは15年かかって築き上げたんだ」
「NCIS ネイビー犯罪捜査班」は、米海軍に関する事件を捜査する海軍犯罪捜査局(NCIS)の活躍を描く犯罪解決ドラマ。もちろんキャラクター同士に血縁関係もなく、ファミリーが描かれることも多くはない。しかし、ブライアンにとっては、ギブスを父とした“ファミリードラマ”なのだという。
「僕らは固い絆で結ばれたファミリーであり、ギブスは父親的存在だ。彼には子供たちがいて、彼のために子供たちは皆頑張っている。父親を笑顔にしたくって、ハッピーにしたくって、それがたまたま悪い奴を捕まえるだけのことなんだ」
さらにキャスト交替についても、ブライアンは肯定的だ。
「新しいキャストはいつも大歓迎だ。サッシャ・アレクサンダーの代わりにコート・デ・パブロが来た時もそうだった。何度もキャスト交替を経験しているけれど、素晴らしいことだと思う。ロッキー・キャロルの時も嬉しかったなあ」
米TVシリーズで主要メンバーのキャスト交替は珍しいことではない。1つの番組が16シーズンも続けば、実際の家族よりもキャスト同士一緒にいる時間が長くなることも十分ありえる。米国のような成人が親と住む習慣のない国の場合なおさらだろう。
そして、“ファミリードラマ”「NCIS ネイビー犯罪捜査班」が愛される理由がもう一つ。それはキャスト降板の際に、そのキャラクターを殺さず、前向きな目的を持って新天地に向かわせることだ。だから数年後にそのキャラクターの名前が出てくることもある、まるで久しく会ってないファミリーの一員を思い出すように。
ブライアンの言う“固い絆”は、どっしりとした存在の父親のおかげだろうか。“父親”ギブス演じる、マーク・ハーモンが健在な限り、「NCIS ネイビー犯罪捜査班」はまだまだロングランを続けそうだ。
<「cinemablend.com」 8月27日>