「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」のジョニー・ガレッキは、大成しずらいと言われる子役出身でありながら、11歳のTV映画デビュー以来、コメディを中心にヒット作に恵まれる、稀有なキャリアの持ち主だ。
そのジョニーが、米メディアのインタビューに答え、最初のブレイクのきっかけとなった原点ともいえる作品について語っている。
シカゴ出身のジョニーは、身内にショービジネス関係者のいない環境の中、幼い頃から俳優を志していたという。地元でシアター経験を積み、やがてTVにも出演。そして、人気シリーズ『ナショナル・ランプーン』の第3作『ナショナル・ランプーン/クリスマス・バケーション』で、主演のチェビー・チェイスの息子役にキャストされる。『ナショナル・ランプーン/クリスマス・バケーション』は、1989年の公開以来、米では毎年のように繰り返しTV放映される有名なコメディ映画。13歳のジョニーがつかんだ最初の大役だった。
「一般的にコメディ作品では、子役に大きな笑いを取ることを期待しないものなんだ。だけど、この作品は違った。僕にとって本当にチャレンジだったよ。(ジョニーの役)ラスティは当時、誰もが知る有名なキャラクターで、笑いを取るという意味でも重要な役割だった。それなのに僕には笑いの間(ま)が全くつかめていなかったんだ。そこで助けてくれたのが、チェビーだったのさ。間を取りやすくするために、僕にアドリブを教えてくれた。辛抱してくれたと思う、時間がかかったからね」
デビューして間もない少年に、笑いのテクニックを教えてくれたチェビー。さらにジョニーは、チェビーと二人だけで遊びに連れていってもらったこともあるという。
「撮影の昼休みに彼の車に乗って外に出たのさ。チェビーと僕だけ、誰にも告げずにだよ。そして撮影中だった『ゴーストバスターズ2』や『ハーレム・ナイト』のスタジオに連れていってもらったんだ。僕にダン・エクロイドやビル・マーレイ、エディ・マーフィを紹介してくれた。コメディのスーパースターたちだよ! チェビーが僕にそこまでする義務なんてなかったのにね、今でも思い出すと感激してしまうよ」
この映画の後、今度はTVのコメディ・シリーズ「Roseanne(原題)」にレギュラー入りし、6シーズン出演。そして「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」へ。シットコムの大ヒットシリーズへの出演が続くのだ。
笑いの神様に愛された、ジョニーの強運は長引くものらしい。「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」はシーズン12で終了が決定したが、「Roseanne(原題)」のスピンオフ「The Conners(原題)」が今秋スタート。すでに人気者ジョニーの出演が噂されている。
<「variety.com」 9月21日>