「クリミナル・マインド」で天才捜査官のリードを演じる、マシュー・グレイ・ギュブラーが、初の絵本「Rumple Buttercup: A Story of Bananas, Belonging, and Being Yourself」(仮訳「ランプル・バターカップ:バナナと仲間と自分自身でいることのお話」)を米ランダム・ハウス・チルドレンズ・ブックス社から出版した。
マシューが生み出したキャラクター、ランプル・バターカップは排水溝に住む、バナナの皮をかぶったグリーン色のモンスター。けれど、人に害を与えるモンスターではなく、ランプル・バターカップは繊細かつ、頭が良くて機知にとんだ、ユーモラスなモンスターだ。
「僕は、毎朝目が覚めると何か新しいことを思いつかないか考える」とマシュー。監督業も手掛ける俳優、そして今回、絵本作家にも進出したマシューに“惰性(だせい)”の二文字などない。考えをめぐらすうち、ランプル・バターカップを思いついたという。
「数年前にランプルのことが突然頭に浮かんだ。この絵本は、自分がどこにも属してないんじゃないかって感じてる皆のために書いた。ねえ、君は一人じゃないって知ってもらいたくってね。この本を読んで、全136ページ分のハグを感じてほしい」
マシューが絵本で言いたかったのは「人は皆違う」ということ。マシュー自身、人生のかなり早い段階から自分は他の子どもたちと全然違うと感じていたという。そしてその違いを、マシューは悩むのではなく、楽しんでいたのだとか。
「おもしろいよね、僕は一度も否定的に感じたことはなかった。自分が変だなんて思わなかったよ。ただ自分は人と違うと思ったし、誰だって、他の人と同じわけがないと知っていた。だから僕はいろんな人と会うのが好きなんだ、たとえ自分と全く違う思想の持ち主でもね。個性的な考えの持ち主なら、なお大歓迎だ。常に自分自身であること、それを忘れないでいるのはとても大切だと思っている」
「Rumple Buttercup: A Story of Bananas, Belonging, and Being Yourself」では、全ての文章、イラストをマシューが手掛けた。日本語版の出版は明らかになっていないが、オンライン書店などで日本でも原書が入手可能となっている。
<「parade.com」 4月8日>