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海外ドラマ最新レポート Vol.168 「アフェア 情事の行方」で羽ばたく ルース・ウィルソンが女性誌の「2019年の女性」に選出

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アフェア 情事の行方」のルース・ウィルソンが、米女性誌ハーパーズバザー「2019年の女性」の一人に選ばれた。
 
ルースが、ノリに乗っている。「アフェア 情事の行方」で不倫愛に溺れる女性アリソンを演じると、その体当たりな演技が評価され、ゴールデングローブ賞テレビドラマ部門ドラマ主演女優賞を受賞。2018年には自身の祖母のドラマチックな人生をドラマ化した「ミセス・ウィルソン」の製作総指揮と主演を務めた。
 
さらに現在、ワールドベストセラー「ライラの冒険」のTVシリーズ化「His Dark Materials」に出演、メインキャラクターの一人、マリサ・コールターを演じている。
 
映画監督スティーヴ・マックイーンは、かつてルースに、こうアドバイスした。「皆が左を向くなら、君は右を向きなさい」と。そのアドバイスを守っているのか、ルースは二回と同じような役を演じることがない。一定のイメージを持たれるタイプキャストを嫌うのだ。この役が似合いそう、誰かのそんなススメに、ルースはそっぽを向く。
 
だから常にチャレンジすることが好きだ。2019年春にはブロードウェーの舞台に立った。コーディリアと道化の二役に挑戦した「リア王」は、ルースの初シェークスピア作品でもあった。
 
自身の女優としての成長をルースは樹木にたとえる。「樹木のように成長したいのよ。上に伸びてゆく一方で左右にも枝分かれしてゆくみたいな」
 
成長の過程として、夢見ているのがボンド映画への出演。
 
ボンドガールではない、「ちゃんとした女性の悪役で」出たいのだ。2019年の時点で、007シリーズは24作が制作されているが、「ちゃんとした女性の悪役が登場していない」とルースは言う。「ジェームズ・ボンドはたやすく女性を落としてしまうから」と理解は示すものの、それでも自分ならば最後まで立ち向かう女性の悪役を演じられると信じている。
 
自信に満ちた発言は、今が心身共にノリに乗っている証拠。女優として最も熟した37歳。2020年もルースの活躍が楽しみだ。
 
 
<「harpersbazaar.com」10月29日>