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海外ドラマおすすめコラム vol.38 米国ドラマ史上でも貴重な日本ロケが実現! 『S.W.A.T』シーズン1・2一挙放送も要注目

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2020年1月のスーパー!ドラマTVの目玉は、独占日本初放送の『TAKE TWO/相棒は名探偵』ではあるが、嬉しいニュースが飛び込んできたのでそちらにも注目したい。
 
特別企画「~令和最初の年末年始一挙放送」でシーズン1・2が一挙放送される『S.W.A.T』が、シーズン3第13話(予定)で東京ロケを敢行したという(詳細は→/new/2019/12/swat-3.html)。
 
日本から小澤征悦(『クリミナル・マインド 国際捜査班』にゲスト出演済み)、福島リラ(『ゲーム・オブ・スローンズ』『ARROW/アロー』などにゲスト出演済み)が出演する以外、内容は現時点で一切不明だが、これは楽しみだ。
 
今でこそ製作費も増えた米国ドラマだが、昔は日本ロケは非常に珍しかった。筆者が知る範囲で最も古いのは1965年の『アイ・スパイ』。次に古いのが、三船敏郎も出演した1980年のリミテッドシリーズ大作『将軍 SHOGUN』。そして日本で一部だけ放送された『ラブ・ボート』は1983年に東京・京都・神戸でロケ。実は筆者は東京ロケの見学に成功し、故ジョン・リッター&後の奥さんにサインをもらった。
 
さてその後だが、筆者が思い出せない位、しばらくは無かったはず。恐らくは2005年の『WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!』まで飛ぶはず。主演のアンソニー・ラパリアがあるサッカー試合を観戦したくて来日したのに合わせたロケ(!)だった。
 
さて米国ドラマも世界的人気を受けて製作費が増え、近年は日本ロケが急増し、『GIRLS/ガールズ』『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』『フラーハウス』、福島リラも出演した『ブラインドスポット』が日本でロケ。リアリティ・ショーも、最低でも4本は日本に来た。
 
そして親日家シェマー・ムーアなどキャスト3人が来日したことがある『S.W.A.T』ならば、きっと日本へのリスペクトがこめられると期待したい。同時に、海外の人々に現在の日本がどう見られているかが反映されるのは確かで、大いに気になるところだ。
 
 
【アメリカTVライター 池田敏 2019/12/25】
 
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