米現地時間の9日、2020年度ゴールデングローブ賞のノミネートが発表された。
ハリウッド外国人映画記者協会が主催するゴールデングローブ賞は、新年始めに賞レースの先頭を切って行われる、華やかなイベント。来年1月5日に開催される授賞式では、2019年度に公開された映画、TVの優秀作を称える。
近年の賞レースでは配信サービス系作品のノミネートが急増しているが、今年のゴールデングローブ賞でも映画、TVカテゴリー共にネットフリックスが最多のノミネートを獲得した。来年以降、本格的に配信サービスの作品が従来の映画やTVを凌駕する時代が到来しそうだ。
TVカテゴリーでは、ドラマ部門、コメディ/ミュージカル部門共、作品賞には順当な作品が並んだ。その中で、今年11月に米でスタートしたばかりの新配信サービスApple TV Plusから「ザ・モーニングショー」がいきなりのノミネート。同女優賞にはジェニファー・アニストン、リース・ウィザースプーンも選ばれており、上々のスタートとなった。
また、今年5月に最終シーズンを放送した「ゲーム・オブ・スローンズ」は、ドラマ部門作品賞を逃し、ノミネートは同男優賞のキット・ハリントンのみ。当人もSNSで「王座に僕は独りぼっち」と嘆く、寂しいゴールデングローブ賞となった。
その他、TVカテゴリーのノミネートは以下の通り。
〈ドラマシリーズ部門〉
■作品賞
「ビッグ・リトル・ライズ」
「ザ・クラウン」
「キリング・イヴ/Killing Eve」
「ザ・モーニングショー」
「キング・オブ・メディア」
■男優賞
ブライアン・コックス 「キング・オブ・メディア」
キット・ハリントン 「ゲーム・オブ・スローンズ」
ラミ・マレック 「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」
トビアス・メンジーズ 「ザ・クラウン」
ビリー・ポーター 「POSE」
■女優賞
ジェニファー・アニストン 「ザ・モーニングショー」
オリヴィア・コールマン 「ザ・クラウン」
ジョディー・カマー 「キリング・イヴ/Killing Eve」
ニコール・キッドマン 「ビッグ・リトル・ライズ」
リース・ウィザースプーン 「ザ・モーニングショー」
〈コメディ/ミュージカルシリーズ部門〉
■作品賞
「バリー」
「Fleabag フリーバッグ」
「コミンスキー・メソッド」
「マーベラス・ミセス・メイゼル」
「ザ・ポリティシャン」
■男優賞
マイケル・ダグラス 「コミンスキー・メソッド」
ビル・ヘイダー 「バリー」
ベン・プラット 「ザ・ポリティシャン」
ポール・ラッド 「僕と生きる人生」
ラミー・ユセフ 「Ramy(原題)」
■女優賞
クリスティナ・アップルゲイト 「デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~」
レイチェル・ブロズナハン 「マーベラス・ミセス・メイゼル」
キルスティン・ダンスト 「On Becoming a God in Central Florida(原題)」
ナターシャ・リオン 「ロシアン・ドール: 謎のタイムループ」
フィービー・ウォーラー=ブリッジ 「Fleabag フリーバッグ」
〈リミテッド・シリーズ/TV映画部門〉
■作品賞
「Catch-22(原題)」
「チェルノブイリ」
「Fosse/Verdon(原題)」
「The Loudest Voice(原題)」
「アンビリーバブル たった1つの真実」
■男優賞
クリストファー・アボット 「Catch-22(原題)」
サシャ・バロン・コーエン 「ザ・スパイ -エリ・コーエン-」
ラッセル・クロウ 「The Loudest Voice(原題)」
ジャレッド・ハリス 「チェルノブイリ」
サム・ロックウェル 「Fosse/Verdon(原題)」
■女優賞
ケイトリン・ディーヴァー 「アンビリーバブル たった1つの真実」
ジョーイ・キング 「The Act(原題)」
ヘレン・ミレン 「Catherine the Great(原題)」
メリット・ウェヴァー 「アンビリーバブル たった1つの真実」
ミシェル・ウィリアムズ 「Fosse/Verdon(原題)」
〈ドラマ/コメディ/リミテッド・シリーズ/TV映画部門〉
■助演男優賞
アラン・アーキン 「コミンスキー・メソッド」
キーラン・カルキン 「キング・オブ・メディア」
アンドリュー・スコット 「Fleabag フリーバッグ」
ステラン・スカルスガルド 「チェルノブイリ」
ヘンリー・ウィンクラー 「バリー」
■助演女優賞
パトリシア・アークエット 「The Act(原題)」
ヘレナ・ボナム=カーター 「ザ・クラウン」
トニ・コレット 「アンビリーバブル たった1つの真実」
メリル・ストリープ 「ビッグ・リトル・ライズ」
エミリー・ワトソン 「チェルノブイリ」
<「goldenglobes.com」 12月9日>