ケイリーが、美しい地中海風建築の自宅を売りに出したのは2019年5月のこと。6つのベッドルームと9つのバスルームを備えた約740坪の大邸宅には690万ドル(約7億5000万円)の値札が付けられた。昨年の5月といえば、ケイリーの出演した「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」の終了時と重なる。番組の思い出とも決別するため、自宅を売りに出したのだろうか。
そして市場に出してから3カ月。シットコムの大スターの自宅に食指を伸ばすものはいなかった。
しびれを切らしたケイリー側は一気に200万ドル(約2億1700万円)のプライスダウン。どうしても売りたかったのだ。490万ドル(約5億3300万円)まで値下げしたものの、それでも買い手はつかず、最終的に売却された時の価格は395万ドル(約4億3000万円)だったという。最初の売値から40%以上の超ディスカウント価格だ。
この大邸宅は、ケイリーが2014年始め、550万ドル(約6億円)で購入したもの。元の持ち主は米を代表するセレブリティの一人、クロエ・カーダシアンだったとか。ケイリーはこの大邸宅について「全てが気に入った。内装も家具もアートも。全部欲しくなったの」と明かしている。実際、クロエから家具を購入したほか、彼女と同じインテリアデザイナーを雇って、内装をよりケイリー好みに変えたという。
お気に入りの大邸宅に手を加えて、お金をかけたものの、驚愕の売値となってしまったことに、ケイリーはさぞ落胆しているとファンならば心配してしまうだろう。しかし、ケイリーはやっぱりセレブ中のセレブだった。まだ自宅が売れていない、今年2月の段階で、別居婚を続ける夫カール・クック氏と共同でなんと1200万ドル(約13億円)の新居を購入していたのだ。
強気の行動も納得だ。「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」終了には涙を流したケイリーだが、その後のキャリアは絶好調。アニメシリーズ「Harley Quinn」では主役のハーレイクインの声を演じ、新配信サービスのHBO MAXでは「The Flight Attendant」を製作・主演する。
そして夫のクック氏もタダものではない。クック氏は、米金融IT大手イントゥイットの共同創業者スコット・クック氏の息子。馬術を通して出会い、結婚して2年近くになる若夫婦は、新居を購入した今も同居していないという。
家の売買も結婚も規格外のケイリー。落胆なんてしてられない、ケイリーはこれでまだ34歳なのだ。
<「people.com」 4月3日>