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海外ドラマ最新レポート Vol.222 「サバイバー:宿命の大統領」のキーファー・サザーランド、最愛の娘への想いつづった一曲

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サバイバー: 宿命の大統領」のキーファー・サザーランドが、2019年に発表したセカンドアルバム「Reckless & Me」に収録したある曲について、英オンラインメディアで語っている。

 
「Reckless & Me」の中の「Song for a Daughter」は、キーファー自身が書き下ろした渾身の一曲。タイトル通り、娘への想いをつづっている。キーファーの一人娘は、エミー賞コメディ「Veep/ヴィープ」にも出演していた、女優のサラ・サザーランド。
 
「サラのことを思って書いたんだ。『どんなに遠く離れていても、心にいつも想うのは君のこと』という詞があるのだけれど、彼女に僕の気持ちを伝えたかった。彼女が死ぬ最期の日にこの詞を読んでもらえたら、いかに彼女の存在が父親の僕にとって意味のあるものか、いかに僕の人生に影響を与えているのか、分かってもらえると思ったんだ」
 
キーファー、53歳。サラは32歳。歳の近い親子だけに、シンパシーはより増すのかもしれない。「彼女が生まれた時、僕は若かった。まだ20歳だったよ。だけど最高の瞬間だった」と、当時を振り返る。
 
サラの母親との結婚は3年続いた後、離婚。まだ30代になるかならないか、やんちゃ盛りの若い父親キーファーだったが、娘との時間はなるべく守っていた。
 
「僕らは毎週日曜ディナーを共にしていた。サラと彼女の母親が住んでいた場所から、そんなに離れてない僕の家の近くでね。ある時、僕とサラはぶらぶらと歩いて出かけて、とっても愉快なディナーを楽しんだ。そして彼女の顔を見ながら言ったものさ、僕と君のママが別々に(住んで)君を育てなくちゃいけなくなって、ゴメンねと。そしたら彼女は笑いながら僕の手を取って、『気にしないで、これでいいの』と言ってくれたんだ。これこそ僕の娘だと思ったよ」
 
なんて優しいんだろう、キーファーはまだ少女だった娘の思いやりに感謝した。「Song for a Daughter」は、その思いやりに対する、父のお返しなのだ。
 
この4月、キーファーは最愛の母、女優のシャーリー・ダグラスさんを亡くした。「素晴らしい人生を生きた、素晴らしい女性でした」と、実母を悼む。実父の俳優ドナルド・サザーランドは健在だが、家族への思いがより深まったのは間違いない。
 
俳優として成功し、現在はロック音楽にも夢中のキーファー。素晴らしい人生を歩ませてくれた両親、そして父親である自分を愛してくれる娘には感謝しかない。
 
 
<「cambridgeindependent.co.uk」  1月31日>