米HBOが「ラリーのミッドライフ★クライシス」の新シーズンとなるシーズン11を更新したことを発表した。
決められた台詞なし、即興演技OKの俳優・コメディアンだけが出演している、大人のコメディが新シーズンの続行を決めた。同番組は2000年から開始、2011年にシーズン8をもっていったん終了。ところがクリエーターで主演のラリー・デヴィッドが2017年に同番組を復活させ、シーズン9から再出発、今年1月からはシーズン10がスタートしていた。
ファンには嬉しい更新の一報に、無念の(!?)コメントを出したのは当のラリーだった。
「信じてほしいのだけど、君たちと同じように僕だって困ってるんだ」と困惑のラリー。「いつかHBOが我に返って、番組を打ち切りにしてくれることを願ってるんだけど…」と愚痴は止まらない。
もちろん、これはラリー一流の自虐ジョーク。すでにストーリー作りに取りかかっているとも報じられており、言葉とは裏腹にやる気に満ちているようだ。
「ラリーのミッドライフ★クライシス」は、こだわりの強すぎる性格のため周囲とぶつかりまくってしまう、天才コメディ作家ラリーの日常を描くコメディ。毎回豪華な顔ぶれがゲスト出演するのも特徴で、ほぼレギュラーのテッド・ダンソン&メアリー・スティンバーゲン夫妻、マーティン・スコセッシ、ダスティン・ホフマン、マイケル・J・フォックスらに加え、最新のシーズン10ではショーン・ペン、ジョナ・ヒルらも登場した。
HBOで最もロングランのシリーズとなった同番組は、独創性あふれる作品として評価も高く、これまで43のエミー賞ノミネーション及びゴールデングローブ賞ではTVミュージカル・コメディ部門の最優秀作品賞にも選ばれている。
<「variety.com」 6月30日>