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海外ドラマ最新レポート Vol.232 エミー賞ノミネート発表! 作品賞の候補に「ベター・コール・ソウル」「ラリーのミッドライフ★クライシス」

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TV界のアカデミー賞と言われる、米TV界の栄誉、エミー賞のノミネートが、7月28日(米現地時間)に発表された。
 
例年エミー賞ノミネート発表は、ロサンゼルス郊外の会場にてTVスターらがMCとなってお祭りムードを盛り上げてきたが、今年はコロナ禍から完全なソーシャルディスタンス体制で行われた。
 
会場に取材陣を入れず、配信のみとなったノミネート発表について、エミー賞主催のテレビ芸術科学アカデミーCEO、フランク・シェルマは、「この一年は、私たちが近年経験したことのない年になります。配信を通して、この発表を行うこと自体がこの非常事態を物語っているでしょう」と挨拶。
 
未曽有の難敵ウィルスへの有効な対応策を未だ見つけることのできない、TV・映画界の苦悩を匂わせた。
 
さらにシェルマは「2020年は世界的なヘルス・クライシス(健康危機)だけでなく、人権じゅうりんに対する史上まれにみる大規模な抗議運動も目撃しました。私たちは変化のためにTVというメディアを上手に利用しなければなりません」と、ブラック・ライブズ・マター運動をきっかけに、人権を重視したTVの役割についても再考を約束した。
 
今年のノミネートは、数年に渡り繰り広げられてきた定額制動画配信サービスと有料プレミアムチャンネルの戦いが激化。その中で、前者の代表的存在ネットフリックスと後者のHBOの戦いは、ノミネート総数で、HBOの107に大差をつけたネットフリックスが160で勝利した。
 
注目の作品賞は、常連の「ベター・コール・ソウル」から、ドラマ・シリーズ部門作品賞及び同助演男優賞にジャンカルロ・エスポジートがそれぞれノミネート。また、コメディ・シリーズ部門作品賞には「ラリーのミッドライフ★クライシス」がノミネート入りした。
 
第72回エミー賞授賞式は、9月20日、ロサンゼルスにて開催される。
 
主要部門のノミネートは以下の通り。
 
<ドラマ・シリーズ部門>
■作品賞
「ザ・クラウン」
「The Handmaid's Tale/侍女の物語」
「キリング・イヴ/Killing Eve」
「マンダロリアン」
「オザークへようこそ」
「ストレンジャー・シングス 未知の世界」
「キング・オブ・メディア」
 
■主演男優賞
ジェイソン・ベイトマン 「オザークへようこそ」
スターリング・K・ブラウン 「THIS IS US 36歳、これから」
スティーヴ・カレル 「ザ・モーニングショー」
ブライアン・コックス 「キング・オブ・メディア」
ビリー・ポーター 「POSE」
ジェレミー・ストロング 「キング・オブ・メディア」
 
■主演女優賞
ジェニファー・アニストン 「ザ・モーニングショー」
オリヴィア・コールマン 「ザ・クラウン」
ジョディー・カマー 「キリング・イヴ/Killing Eve」
ローラ・リニー 「オザークへようこそ」
サンドラ・オー 「キリング・イヴ/Killing Eve」
ゼンデイヤ 「ユーフォリア/EUPHORIA」
 
■助演男優賞
ジャンカルロ・エスポジート 「ベター・コール・ソウル」
ブラッドリー・ウィットフォード 「The Handmaid's Tale/侍女の物語」
ビリー・クラダップ 「ザ・モーニングショー」
マーク・デュプラス 「ザ・モーニングショー」
ニコラス・ブラウン 「キング・オブ・メディア」
キーラン・カルキン 「キング・オブ・メディア」
マシュー・マクファディン 「キング・オブ・メディア」
ジェフリー・ライト 「ウエストワールド」 
 
■助演女優賞
ローラ・ダーン 「ビッグ・リトル・ライズ セレブママたちの憂うつ」
メリル・ストリープ 「ビッグ・リトル・ライズ セレブママたちの憂うつ」
ヘレナ・ボナム=カーター 「ザ・クラウン」
サミラ・ワイリー 「The Handmaid's Tale/侍女の物語」
フィオナ・ショウ 「キリング・イヴ/Killing Eve」
ジュリア・ガーナー 「オザークへようこそ」
サラ・スヌーク 「キング・オブ・メディア」
タンディ・ニュートン 「ウエストワールド」 
 
■ゲスト男優賞
アンドリュー・スコット  「ブラック・ミラー」
ジェームズ・クロムウェル 「キング・オブ・メディア」
ジャンカルロ・エスポジート 「マンダロリアン」
マーティン・ショート 「ザ・モーニングショー」
ジェイソン・ベイトマン 「アウトサイダー」
ロン・ケパ・ジョーンズ  「THIS IS US 36歳、これから」
 
■ゲスト女優賞
シシリー・タイソン  「殺人を無罪にする方法」
ラヴァーン・コックス 「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」
チェリー・ジョーンズ 「キング・オブ・メディア」
ハリエット・ウォルター 「キング・オブ・メディア」
アレクシス・ブレデル 「The Handmaid's Tale/侍女の物語」
フィリシア・ラッシャッド 「THIS IS US 36歳、これから」
 
 
<コメディ・シリーズ部門>
■作品賞
「ラリーのミッドライフ★クライシス」
「デッド・トゥ・ミー 〜さようならの裏に〜」
「グッド・プレイス」
「インセキュア/insecure」
「コミンスキー・メソッド」
「マーベラス・ミセス・メイゼル」
「シッツ・クリーク」
「What We Do in the Shadows(原題)」
 
■主演男優賞
アンソニー・アンダーソン 「black-ish (原題)」
ドン・チードル 「Black Monday(原題)」
テッド・ダンソン 「グッド・プレイス」
マイケル・ダグラス 「コミンスキー・メソッド」
ユージン・レヴィ 「シッツ・クリーク」
ラミー・ユセフ 「ラミー 自分探しの旅」
 
■主演女優賞
クリスティナ・アップルゲイト 「デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~」
レイチェル・ブロズナハン 「マーベラス・ミセス・メイゼル」
リンダ・カーデリーニ 「デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~」
キャサリン・オハラ 「シッツ・クリーク」
イッサ・レイ 「インセキュア/insecure」
トレーシー・エリス・ロス 「black-ish (原題)」
 
■助演男優賞
アンドレ・ブラウアー 「ブルックリン・ナイン-ナイン」
ウィリアム・ジャクソン・ハーパー 「グッド・プレイス」
アラン・アーキン 「コミンスキー・メソッド」
スターリング・K・ブラウン 「マーベラス・ミセス・メイゼル」
トニー・シャルーブ 「マーベラス・ミセス・メイゼル」
マハーシャラ・アリ 「ラミー 自分探しの旅」
キーナン・トンプソン 「サタデー・ナイト・ライブ」
ダン・レヴィ 「シッツ・クリーク」
 
■助演女優賞
ベティー・ギルピン 「GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」
ダーシー・カーデン 「グッド・プレイス」
イヴォンヌ・オージ 「インセキュア/insecure」
アレックス・ボースタイン 「マーベラス・ミセス・メイゼル」
マリン・ヒンクル 「マーベラス・ミセス・メイゼル」
ケイト・マッキノン 「サタデー・ナイト・ライブ」
セシリー・ストロング 「サタデー・ナイト・ライブ」
アニー・マーフィー 「シッツ・クリーク」
 
■ゲスト男優賞
フレッド・ウィラード 「モダン・ファミリー」
デーヴ・パテール 「モダン・ラブ」
アダム・ドライバー 「サタデー・ナイト・ライブ」
エディ・マーフィ 「サタデー・ナイト・ライブ」
ブラッド・ピット 「サタデー・ナイト・ライブ」
ルーク・カービー 「マーベラス・ミセス・メイゼル」
 
■ゲスト女優賞
アンジェラ・バセット 「A Black Lady Sketch Show(原題)」
マーヤ・ルドルフ 「サタデー・ナイト・ライブ」
フィービー・ウォーラー=ブリッジ 「サタデー・ナイト・ライブ」
マーヤ・ルドルフ 「グッド・プレイス」
ワンダ・サイクス 「マーベラス・ミセス・メイゼル」
ベット・ミドラー 「ザ・ポリティシャン」
 
 
<リミテッド・シリーズ/TV映画部門>
■リミテッド・シリーズ 作品賞
「リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密」
「Mrs. America(原題)」
「アンビリーバブル たった1つの真実」
「アンオーソドックス」
「ウォッチメン」
 
■TV映画 作品賞
「アメリカの息子」
「バッド・エデュケーション」
「ドリー・パートンのハートフルソング:オールド・ボーンズ」
「エルカミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE」
「アンブレイカブル・キミー・シュミット:キミーVS教祖」
 
■主演男優賞(リミテッド・シリーズ/TV映画)
ジェレミー・アイアンズ 「ウォッチメン」
ヒュー・ジャックマン 「バッド・エデュケーション」
ポール・メスカル 「ふつうの人々」
ジェレミー・ポープ 「ハリウッド」
マーク・ラファロ 「アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー」
 
■主演女優賞(リミテッド・シリーズ/TV映画)
ケイト・ブランシェット 「Mrs. America(原題)」
シーラ・ハース 「アンオーソドックス」
レジーナ・キング 「ウォッチメン」
オクタヴィア・スペンサー 「セルフメイドウーマン 〜マダム・C.J.ウォーカーの場合〜」
ケリー・ワシントン 「リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密」
 
■助演男優賞(リミテッド・シリーズ/TV映画)
ディラン・マクダーモット 「ハリウッド」
ジム・パーソンズ 「ハリウッド」
タイタス・バージェス 「アンブレイカブル・キミー・シュミット:キミーVS教祖」
ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世 「ウォッチメン」
ジョヴァン・アデポ 「ウォッチメン」
ルイス・ゴセット・ジュニア 「ウォッチメン」
 
■助演女優賞(リミテッド・シリーズ/TV映画)
ホランド・テイラー 「ハリウッド」
ウゾ・アブダ 「Mrs. America(原題)」
マーゴ・マーティンデイル 「Mrs. America(原題)」
トレイシー・ウルマン 「Mrs. America(原題)」
トニ・コレット 「アンビリーバブル たった1つの真実」
ジーン・スマート 「ウォッチメン」
 
 
<「variety.com」 7月28日>