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海外ドラマ最新レポート Vol.281  第78回ゴールデングローブ賞 「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」が主要3賞でノミネート

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3日(米時間)、第78回ゴールデングローブ賞のノミネートが発表された。例年1月の最初の週末、ビバリーヒルズにて華やかに開催されるゴールデングローブ賞。今年はコロナ禍の影響を受け、スケジュールが大幅に変更された。授賞式は約2カ月遅れとなる2月28日に設定され、ノミネートも通常の12月初旬から2カ月後のこの日、発表となった。
 
昨年はステイホームを余儀なくされた生活、その中で配信サービスがさらに飛躍を遂げた一年だ。中でもネットフリックスが圧倒的な強さを見せ、映画、TVカテゴリー合わせて42のノミネートを獲得した。以下はやはり配信サービスのAmazon、Hulu、Apple TV+などが続く。ライバルとは差がついたものの、各サービス共に優れた作品を確実に生み出している。
 
Huluから授賞候補に上がっているのが、TVカテゴリーのコメディ/ミュージカルシリーズ部門にて「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」。作品賞、女優賞(エル・ファニング)、男優賞(ニコラス・ホルト)の3賞でノミネートされた。話題作の並ぶ中、「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」は有力候補として下馬評も高い。現在、シーズン2の撮影真っ最中。エル、ニコラスともに初のゴールデングローブ賞ノミネートは励みになるはずだ。一報を受け、取材に応じたエルは「すごくエキサイティング」と嬉しさを隠さない。スタッフ共々、ノミネートには「フラー(英語の万歳)」と喜びを分かち合ったという。
 
「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」がロシア宮廷を舞台にしたコメディなら、ドラマ部門の「ザ・クラウン」が描くのは英国王室のドラマだ。こちらも作品賞、女優賞(オリヴィア・コールマン、エマ・コリン)、男優賞(ジョシュ・オコナー)でノミネート入り。コメディ、ドラマとそれぞれ部門は違うといえ、“ロイヤル対決”にも注目だ。
 
また、同コメディ/ミュージカルシリーズ部門女優賞には、「ゾーイの超イケてるプレイリスト」からジェーン・レヴィが初ノミネート。主演ホラー映画『ドント・ブリーズ』も大ヒットした実力派が初受賞を狙う。同ドラマシリーズ部門男優賞には、賞レースの常連「ベター・コール・ソウル」のボブ・オデンカークがノミネートされている。
 
その他、TVカテゴリーのノミネートは以下の通り。
 
〈ドラマシリーズ部門〉
 
■作品賞
「ザ・クラウン」
「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」
「マンダロリアン」
「オザークへようこそ」
「ラチェッド」
 
■男優賞
ジェイソン・ベイトマン 「オザークへようこそ」
ジョシュ・オコナー 「ザ・クラウン」
ボブ・オデンカーク 「ベター・コール・ソウル
アル・パチーノ 「ナチ・ハンターズ」
マシュー・リース 「ペリー・メイスン」
 
■女優賞
オリヴィア・コールマン 「ザ・クラウン」
ジョディー・カマー 「キリング・イヴ/Killing Eve」
エマ・コリン 「ザ・クラウン」
ローラ・リニー 「オザークへようこそ」
サラ・ポールソン 「ラチェッド」
 
 
〈コメディ/ミュージカルシリーズ部門〉
 
■作品賞
「エミリー、パリへ行く」
「The Flight Attendant(原題)」
「シッツ・クリーク」
「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
 
■男優賞
ドン・チードル 「Black Monday(原題)」
ニコラス・ホルト 「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」
ユージン・レヴィ 「シッツ・クリーク」
ジェイソン・サデイキス 「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
ラミー・ユセフ 「ラミー 自分探しの旅」
 
■女優賞
リリー・コリンズ 「エミリー、パリへ行く」
ケイリー・クオコ 「The Flight Attendant(原題)」
エル・ファニング 「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」
ジェーン・レヴィ 「ゾーイの超イケてるプレイリスト
キャサリン・オハラ 「シッツ・クリーク」
 
 
〈リミテッド・シリーズ/TV映画部門〉
 
■作品賞
「ふつうの人々」
「クイーンズ・ギャンビット」
「Small Axe(原題)」
「The Undoing(原題)」
「アンオーソドックス」
 
■男優賞
ブライアン・クランストン 「Your Honor(原題)」
ジェフ・ダニエルズ 「The Comey Rule(原題)」
ヒュー・グラント 「The Undoing(原題)」
イーサン・ホーク 「The Good Lord Bird(原題)」
マーク・ラファロ 「ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー」
 
■女優賞
ケイト・ブランシェット 「Mrs.America/ミセス・アメリカ」
デイジー・エドガー=ジョーンズ 「ふつうの人々」
シラ・ハース 「アンオーソドックス」
ニコール・キッドマン 「The Undoing(原題)」
アニャ・テイラー=ジョイ 「クイーンズ・ギャンビット」
 
 
〈TVカテゴリー〉
 
■助演男優賞
ジョン・ボイエガ 「Small Axe(原題)」
ブレンダン・グリーソン 「The Comey Rule(原題)」
ダニエル・レヴィ 「シッツ・クリーク」
ジム・パーソンズ 「ハリウッド」
ドナルド・サザーランド 「The Undoing(原題)」
 
■助演女優賞
ジリアン・アンダーソン 「ザ・クラウン」
ヘレナ・ボナム=カーター 「ザ・クラウン」
ジュリア・ガーナー 「オザークへようこそ」
アニー・マーフィー 「シッツ・クリーク」
シンシア・ニクソン 「ラチェッド」
 
 
<「goldenglobes.com」  2月3日>