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海外ドラマ最新レポート Vol.295  「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」のメイエム・ビアリック、新シットコムでジム・パーソンズと再タッグ

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ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」で主役シェルドン(ジム・パーソンズ)の恋人エイミーを演じていたメイエム・ビアリック。米で1月から主演のシットコム「Call Me Kat」スタートにあたり、米誌の取材に答えている。
 
現在45歳のメイエム、海外ドラマファンの中には90年代の「ブロッサム」を覚えている人も少なくないはず。「ブロッサム」で彼女が演じていたのは、主役のブロッサム・ルソー。ティーンエイジャーの女の子の日常を描いたシットコムだ。「私はTVの撮影スタジオで育ったの。14歳から19歳まで大切な少女の時期の大半をそこで過ごしていたから」とメイエム。子役の時代を、メイエムはTVを中心に過ごした。つまり人生で最も多感な時期に影響を受けたものはそこにあったのだ。「当時の仕事環境は素晴らしかったと言っておきたいの。周りにドラッグをやる人はいなかったし、お酒に溺れる人もいなかった。TVの現場には大人も子供も関係ないから、その環境が悪いと子役の子に悪影響を与えてしまうのよ」共演者やスタッフに恵まれ「ブロッサム」は5シーズン続いた。その後、メイエムは大学に通い、最終的には博士号まで修得している。「ブロッサム」が“悪い環境”だったならば、彼女が博士になることも無かったかもしれない。
 
「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」が2019年に終了、しばらく落ち着いた日々を過ごしていたメイエムが、またしてもシットコム(「Call Me Kat」)の現場に戻る決心をしたのも、やはり環境が決め手だった。「ジム・パーソンズがこのシットコムの企画を持ってきてくれたの。彼が言うには、可愛らしくて、ちょっぴり面倒くさい、そんな女性を演じられるのは私しか居ないって(笑)」「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」で10シーズンも共演した気心の知れた仲ゆえのジョーク。メイエムは二人の息子を育てるシングルマザー。コロナ禍以降、スーパーマーケットへ買い出しにもいかないという徹底した自粛生活を送っている。大幅な仕事の制限もやむを得ない。そんな彼女の性格をジムは知っていた。仕事ができないジレンマも分かっていただろう。全てを考慮した上で旧友に仕事をオファーしたのだ。「女優として守られた気持ちで仕事に向き合えるのは、この業界では稀なこと。自分がよく知る誰かと仕事ができるだけじゃなく、その誰かが真面目で、自分と似たような倫理観とコメディの感覚を持っているのよ。最高の現場だわ」
 
「ブロッサム」からのベテランは精神的に強くなったが、当時無かったSNSでのプレッシャーなど女優には厳しい時代だと弱気に思うこともある。それだけに信頼のおける仲間との再タッグを心強く思うのだ。「Call Me Kat」にはジムと並んで、製作総指揮にメイエムの名も加わった。シャイアン・ジャクソンやレスリー・ジョーダンら豪華な共演陣に「ストーリーがいろいろ広がりそう」と、主演女優として胸躍る。そして製作総指揮の一人として、メイエムは共演者にスタッフに最高の現場を約束するつもりだ。
 
 
<「forbes.com」    2月18日>