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ママさん刑事ローラ・ダイヤモンド」でデブラ・メッシング演じるローラ・ダイヤモンド刑事の元夫で、今は相棒刑事のジェイク・ブロデリックを演じているジョシュ・ルーカス。 ハンサムな中堅俳優として息長く活躍するジョシュは、新人時代からスティーブン・スピルバーグ製作のTV映画「南北戦争前夜」で注目される幸運をつかむ。一時期低迷した時はNYで再修業し、映画『メラニーは行く!』で本格的にブレイク、今に至る。山あり谷ありを経験したジョシュが、若い俳優にアドバイスを送っている。
「仕事に対しては超真剣に、だけど自分に対しては緩いくらいでちょうどいい」
仕事場で完璧なパフォーマンスを見せること、俳優はそれが全てなのだ。オフの時間まで演じるにあらず。「僕自身、若い時は苦労した。『頑張るぞ、頑張るぞ』なんて唱えて張り切ったものさ。だけどそんなのは役に立たなかった。とにかく仕事にありつけたら、それを一生懸命やること。それが大事なんだ」 このアドバイスには実例があった。
「僕はクリスチャン・ベールと、2度一緒に映画に出た(『アメリカン・サイコ』『フォードvsフェラーリ』)。彼はこの地球上で考えつく限り最高の俳優の一人。おまけに性格も最高なんだ。彼は謙虚で仕事に対しては信じられないくらい真面目だけれども、自分自身のこととなると途端にだらしなくなる」
クリスチャン・ベールが役に対しストイックな俳優であることは知られている。振り子が振れるようにオフの時間はその分、のんびりしているらしい。つまり、生活に“メリハリ”をとジョシュは言いたいのだろう。巧い俳優ほど仕事と私生活は切り離せているのだ。SNSの普及でスターの私生活が明かされることが多くなってきた。そんな時代だからこそ“メリハリ”が大切。ジョシュは尊敬するクリスチャン・ベール流で俳優業をまい進するつもりだ。
<「backstage.com」 2月19日>