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海外ドラマ最新レポート Vol.322  ベテラン俳優ビリー・キャンベル、「刑事カーディナル 凍てつく夜に」は「自分にとってベストの仕事!」

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カナダ発のダークミステリー「刑事カーディナル」シリーズの最終シーズンとなる「刑事カーディナル 凍てつく夜に」。全4シーズンの撮影を終えた、主演のビリー・キャンベルが同作についてカナダ紙に語っている。
 
映画『ロケッティア』、TVドラマシリーズ「HELIX -黒い遺伝子-」など、これまで映画、TVで主演を重ねてきたベテラン俳優のビリー。十分過ぎるキャリアの中でも「刑事カーディナル」シリーズへの愛着はひとしおだ。「自分にとってベストの仕事だよ。僕に一番合った役だと思う」 さらにこのシーズン4を「これまでで最も緊迫感にあふれたシーズン」と称賛。これまでのシーズンを順位付けするとしたらの難問には「どんな作品でも最初のシーズンを超えるのは難しい。僕はシーズン4の完成したものをまだ見てないけれど、一番いい出来になればいいね」と、見る側としても期待している。
 
人気シリーズもこれで見納め。カナディアン・スクリーン・アワードを授賞するなど評価の高いシリーズだけにサヨナラは惜しまれる。「ジャイルズ・ブラントの原作に沿って進めているから仕方ないんだよ。4シーズンの間に原作6冊を描き切ったというわけさ」 原作を離れて脚本が進む作品も少なくないが、「刑事カーディナル」シリーズの製作陣はそれを良しとはしなかった。「誰も“地図”から外れてさまようのはゴメンだろう。ジャイルズが示してくれた“地図”無しに荒野をさまよいたくはない。良からぬことが起こるに違いないからね」 もちろん新しい“地図”が出来たなら話は別。つまりブラントの新刊が出来たなら「いいね。それなら僕もまた演じたいと思う」と乗り気を見せる。「刑事カーディナル」シリーズの今後は原作の続編にかかっているのだ。
 
これでひとまず終止符は打たれたが、「刑事カーディナル」シリーズがカナダ発のミステリーを世界中に広めたことは間違いない。「これまでのカナダのTVには無かったんじゃないかな。この手の作品がもっと製作されることを願っている」 ビリーの「刑事カーディナル」シリーズへの愛は、役を離れても薄まることはないようだ。
 
 
<「torontosun.com」  2020年4月5日>