米現地時間7月13日、米国TVの優秀作品・演技をたたえる第73回エミー賞のノミネートが発表された。授賞式は9月19日、ロサンゼルスのマイクロソフト・シアターにて開催される。昨年に引き続き、コロナ禍で激動のTV界。米国はコロナワクチンの普及で再開の方向に進んではいるものの、ハリウッドが位置するロサンゼルス郡が17日に公共の場でのマスク着用を義務付けるなど、本格的なエンタメ再開にはまだ時間がかかる見通しだ。
ここ数年のエミー賞で、ノミネート数トップの座を争うのが、有料プレミアムチャンネルのHBOと定額制動画配信サービスのネットフリックスだ。昨年はネットフリックスが50以上の大差で勝利したが、今年は僅差ながら逆転。ネットフリックスのノミネート数129に対し、HBOが自社の定額制動画配信サービスHBO MAXを含めて130の部門でノミネートを獲得したのだ。HBOとHBO MAXを1つのプラットフォームとみなすことに異議がないわけではないが、HBOのオリジナル作品がそのままHBO MAXで配信されることが1本化の理由。3位は「マンダロリアン」「ワンダヴィジョン」の2大ヒットを飛ばしたDisney+で71のノミネートを稼いだ。
作品別では、それぞれ24の部門で候補入りしたネットフリックスの「ザ・クラウン」とDisney+の「マンダロリアン」。ロングランのTVバラエティ「サタデー・ナイト・ライブ」はすっかり影を潜めたネットワーク勢の中で唯一20のノミネートと気を吐いた。また「
ゾーイの超イケてるプレイリスト」シーズン2に出演していたバーナデット・ピーターズがドラマ・シリーズ部門のゲスト女優賞の候補に。トニー賞受賞のレジェンド女優がエミー賞初栄冠に挑む。
主要部門のノミネートは以下の通り。
<ドラマ・シリーズ部門>
■作品賞
「ザ・ボーイズ」
「ブリジャートン家」
「ザ・クラウン」
「The Handmaid's Tale/侍女の物語」
「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」
「マンダロリアン」
「POSE/ポーズ」
「THIS IS US 36歳、これから」
■主演男優賞
スターリング・K・ブラウン 「THIS IS US 36歳、これから」
ジョナサン・メイジャーズ 「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」
ジョシュ・オコナー 「ザ・クラウン」
レジ=ジーン・ペイジ 「ブリジャートン家」
ビリー・ポーター 「POSE/ポーズ」
マシュー・リース 「ペリー・メイスン」
■主演女優賞
ウゾ・アドゥバ 「イン・トリートメント」
オリヴィア・コールマン 「ザ・クラウン」
エマ・コリン 「ザ・クラウン」
エリザベス・モス 「The Handmaid's Tale/侍女の物語」
MJ・ロドリゲス 「POSE/ポーズ」
ジャーニー・スモレット 「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」
■助演男優賞
ジャンカルロ・エスポジート 「マンダロリアン」
O・T・ファグベンル 「The Handmaid's Tale/侍女の物語」
ジョン・リスゴー 「ペリー・メイスン」
トビアス・メンジーズ 「ザ・クラウン」
マックス・ミンゲラ 「The Handmaid's Tale/侍女の物語」
クリス・サリヴァン 「THIS IS US 36歳、これから」
ブラッドリー・ウィットフォード 「The Handmaid's Tale/侍女の物語」
マイケル・ケネス・ウィリアムズ 「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」
■助演女優賞
ジリアン・アンダーソン 「ザ・クラウン」
ヘレナ・ボナム=カーター 「ザ・クラウン」
マデリーン・ブルーワー 「The Handmaid's Tale/侍女の物語」
アン・ダウド 「The Handmaid's Tale/侍女の物語」
アーンジャニュー・エリス 「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」
エメラルド・フェネル 「ザ・クラウン」
イヴォンヌ・ストラホフスキー 「The Handmaid's Tale/侍女の物語」
サミラ・ワイリー 「The Handmaid's Tale/侍女の物語」
■ゲスト男優賞
ドン・チードル 「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」
チャールズ・ダンス 「ザ・クラウン」
ティモシー・オリファント 「マンダロリアン」
コートニー・B・ヴァンス 「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」
カール・ウェザース 「マンダロリアン」
■ゲスト女優賞
アレクシス・ブレデル 「The Handmaid's Tale/侍女の物語」
クレア・フォイ 「ザ・クラウン」
マッケンナ・グレイス 「The Handmaid's Tale/侍女の物語」
ソフィー・オコネドー 「ラチェッド」
フィリシア・ラッシャッド 「THIS IS US 36歳、これから」
<コメディ・シリーズ部門>
★作品賞
「black-ish(原題)」
「コブラ会」
「エミリー、パリへ行く」
「Hacks(原題)」
「The Flight Attendant(原題)」
「コミンスキー・メソッド」
「Pen15(原題)」
「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
★主演男優賞
アンソニー・アンダーソン 「black-ish(原題)」
マイケル・ダグラス 「コミンスキー・メソッド」
ウィリアム・H・メイシー 「シェイムレス 俺たちに恥はない」
ジェイソン・サダイキス 「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
キーナン・トンプソン 「kenan(原題)」
★主演女優賞
エイディ・ブライアント 「Shrill(原題)」
ケイリー・クオコ 「The Flight Attendant(原題)」
アリソン・ジャネイ 「Mom(原題)」
トレーシー・エリス・ロス 「black-ish (原題)」
ジーン・スマート 「Hacks(原題)」
★助演男優賞
カール・クレモンズ・ホプキンズ 「Hacks(原題)」
ブレット・ゴールドスタイン 「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
ブレンダン・ハント 「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
ニック・モハメッド 「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
ポール・ライザー 「コミンスキー・メソッド」
ジェレミー・スウィフト 「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
キーナン・トンプソン 「サタデー・ナイト・ライブ」
ボウエン・ヤン 「サタデー・ナイト・ライブ」
★助演女優賞
エイディ・ブライアント 「サタデー・ナイト・ライブ」
ハンナ・エインビンデル 「Hacks(原題)」
ケイト・マッキノン 「サタデー・ナイト・ライブ」
ロージー・ペレス 「The Flight Attendant(原題)」
セシリー・ストロング 「サタデー・ナイト・ライブ」
ジュノー・テンプル 「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
ハンナ・ワディンガム 「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
★ゲスト男優賞
アレック・ボールドウィン 「サタデー・ナイト・ライブ」
デイヴ・シャペル 「サタデー・ナイト・ライブ」
モーガン・フリーマン 「コミンスキー・メソッド」
ダニエル・カルーヤ 「サタデー・ナイト・ライブ」
ダニエル・レヴィ 「サタデー・ナイト・ライブ」
★ゲスト女優賞
ジェーン・アダムス 「Hacks(原題)」
イヴェット・ニコール・ブラウン 「A Black Lady Sketch Show(原題)」
イッサ・レイ 「A Black Lady Sketch Show(原題)」
マーヤ・ルドルフ 「サタデー・ナイト・ライブ」
クリステン・ウィグ 「サタデー・ナイト・ライブ」
<リミテッド・シリーズ/TV映画部門>
■リミテッド・シリーズ 作品賞
「I May Destroy You(原題)」
「Mare of Easttown(原題)」
「クイーンズ・ギャンビット」
「地下鉄道 自由への旅路」
「ワンダヴィジョン」
■TV映画 作品賞
「ドリー・パートンのクリスマス・オン・ザ・スクエア」
「OSLO / オスロ」
「Robin Roberts Presents: Mahalia(原題)」
「シルヴィ -恋のメロディ-」
「フランクおじさん」
■主演男優賞(リミテッド・シリーズ/TV映画)
ポール・ベタニー 「ワンダヴィジョン」
ヒュー・グラント 「フレイザー家の秘密」
ユアン・マクレガー 「HALSTON/ホルストン」
リン=マニュエル・ミランダ 「ハミルトン」
レスリー・オドム・ジュニア 「ハミルトン」
■主演女優賞(リミテッド・シリーズ/TV映画)
ミカエラ・コール 「I May Destroy You(原題)」
シンシア・エリボ 「Genius: Aretha(原題)」
エリザベス・オルセン 「ワンダヴィジョン」
アニャ・テイラー=ジョイ 「クイーンズ・ギャンビット」
ケイト・ウィンスレット 「Mare of Easttown(原題)」
■助演男優賞(リミテッド・シリーズ/TV映画)
トーマス・ブロディ=サングスター 「クイーンズ・ギャンビット」
ダヴィード・ディグス 「ハミルトン」
パーパ・エッシードゥ 「I May Destroy You(原題)」
ジョナサン・グロフ 「ハミルトン」
エヴァン・ピーターズ 「Mare of Easttown(原題)」
アンソニー・ラモス 「ハミルトン」
■助演女優賞(リミテッド・シリーズ/TV映画)
レネイ・エリース・ゴールズベリイ 「ハミルトン」
キャスリン・ハーン 「ワンダヴィジョン」
モーゼス・イングラム 「クイーンズ・ギャンビット」
ジュリアンヌ・ニコルソン 「Mare of Easttown(原題)」
ジーン・スマート 「Mare of Easttown(原題)」
フィリッパ・スー 「ハミルトン」
<「variety.com」 7月13日>