米国で2005年に放送開始、15シーズンにわたってロングラン放送された「
クリミナル・マインド」。シーズン11からタラ・ルイス役で出演した、アイシャ・タイラーが米エンタメサイトのインタビューに答えている。
アイシャ・タイラーといえば、海外ドラマファンにはお馴染みすぎる顔だろう。「ゴースト 〜天国からのささやき」「24 -TWENTY FOUR-」「CSI:科学捜査班」など数々の大ヒットシリーズに出演。また「クリミナル・マインド」をはじめ、幾つかのTVシリーズの監督業も手がけている。しかし、そんなベテランも「クリミナル・マインド」は演じるに容易な作品ではないと漏らす。
「とても難しいわ。気持ちを奮い立たせなきゃ立ち向かえないテーマを扱っているから。脚本を読んで『このストーリーを演じ切ることができるかしら』って思ったこともあるの」
シリアルキラーなど異常犯罪者の心理を分析、犯罪解決へと導くダークサスペンス。罪なき普通の人々が、偶然、異常犯罪者の毒牙にかかる。いくら演技だと割り切ってもやりきれない気持ちが残る。「だけど、私は『クリミナル・マインド』についてこう考えることにしているの。日々起こる犯罪に対して、利口かつ献身的で、さらに才能あふれる人々が私たちを守ってくれているんだと。なぜこの作品がこんなに愛されているかと言えば、そう考えることで皆、安心できるからだと思う」
つまり「利口かつ献身的で、さらに才能あふれる人々」こそ「クリミナル・マインド」のBAUのメンバー。残念なことに、世間はあらゆる犯罪であふれている。犯罪者から私たちを守ってくれるBAUの闘いを描いているのが「クリミナル・マインド」なのだ。「悪党を捕まえ、そして二度と悪さをしないように休む間もなく見守ってくれている。『クリミナル・マインド』に出演するにあたり、私はそこを強調したいの。私たちが演じているのは、実際に私たちを犯罪から守ってくれる人たちよ。この作品には、本物の(FBI)プロファイラーがコンサルタントとして脚本にも参加してくれている。ストーリーは彼らの経験に基づいているの。私は、残忍な犯罪者に向き合っている人々がいるという事実を知ってもらいたいし、その困難に立ち向かう彼らを称えたいと思っているわ」
「クリミナル・マインド」で描かれる悲劇をそのまま受け取れば、演じるアイシャたちのメンタルがやられてしまう。しかし、その悲劇は正義で裁かれる。その正義の実行者こそが、BAUなのだ。言い換えれば、「クリミナル・マインド」はヒーロー劇。実在する現代社会のヒーローたちを、アイシャは誇り高く演じている。
<「assignmentx.com」 2018年1月9日>