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海外ドラマ最新レポート Vol.347  「オール・ライズ 判事ローラ・カーマイケル」のウィルソン・ベセル、最後の最後で「The OC」主演逃す

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米CBSの法廷ドラマシリーズ「オール・ライズ 判事ローラ・カーマイケル 」に出演しているウィルソン・ベセルが、米の人気ポッドキャスト番組にて最後の最後で大役を逃した裏話を明かした。
 
ウィルソンを「ハート・オブ・ディクシー ドクターハートの診療日記」や「殺人を無罪にする方法」などでご存じの方も多いだろう。けれど、もっと早く、もっと有名になれたチャンスがあったと悔やむ。「俳優を目指したばかりの頃、最初に受けたいくつかのオーディションの一つが『The OC』だったんだ」
 
ウィルソンが受けたオーディションは主役のライアン・アトウッド役。ベンジャミン・マッケンジーが演じ、一躍スターダムへと押し上げた役だ。「ベンジャミンの(演じた)役でオーディションを受けたんだ。それは僕の経験した中で最もクレイジーな出来事だったんじゃないかと思う。だって、そのオーディション以降、僕はしばらく他のオーディションを受ける気持ちさえ起こらなかったくらいだからね」
 
結果は言わずもがな、役を取れず。俳優の卵にとってそのショックははかり知れなかった。「今もその時のことは鮮明に覚えているよ。当時の僕にとって、あのオーディションが全てに思えた」「The OC」ライアン役のオーディションも回数を重ね、候補はどんどん絞られていた。その中の誰にとっても役が目の前にぶら下がったような状態だったに違いない。「(製作会社の)ワーナーブラザーズに行ったら、そこにミーシャ・バートンがいたのさ。僕らのオーディションに参加するため、ニューヨークから呼ばれていたんだ」
 
子役時代から売れっ子だったミーシャは、映画『シックス・センス』『ノッティングヒルの恋人』などに出演、すでにハリウッド注目の新人スター候補だった。おそらくライアン役の俳優と相性を試すために呼ばれたのだろう。クールなミーシャの姿を見かけただけで、ウィルソンのテンションは爆上がり。しかしミーシャのそばにいたのがー。「もう一人、若い男がいたんだ。ブレスレットやネックレスやら、数えるのが面倒になるくらいジャラジャラさせた奴だった。(後になって)そいつがベンジャミンだと分かった」
 
少しばかり嫌味なのは、オーディションに落ちてしまった者のひがみと思って勘弁しよう。問題はここから。「パイロット版のオーディションを受ける前に、僕らは契約書に署名をさせられた。役を取ったら、ギャラはいくらと書いてあるんだ。最低賃金のバイト代くらいしか稼いだことがなかった(当時)19歳の僕にとって、信じられない額だった」なんとその額、1万8000ドル。現在のレートならば200万円近い。もちろんパイロット版一話のみのギャラ。「僕の頭を札束で覆ってもまだ余る額だからね。とにもかくにも僕はその契約書に署名して、オーディションを受けた。もちろん僕は失敗したさ」
 
1万8000ドルは絵に描いた餅に終わり、ウィルソンは再び最低賃金でレストランのウエイターやデリバリーの仕事に逆戻りした。それから20年近くたち、受けたオーディションの数知れず。37歳になった金髪イケメンのウィルソンからは甘さが抜け、渋みが増した。またベンジャミンとの第二ラウンドがあるかも。次の結果はどう出るか分からない。
 
 
<「popculture.com」  9月21日>