法廷ドラマシリーズ「
オール・ライズ 判事ローラ・カーマイケル」が、米CBSでの放送終了から一転、ケーブル局OWNにて放送が引き継がれることが決まった。OWNでは米CBSで放送されていた2シーズンを受け継ぎ、シーズン3となる20話を放送するという。
「オール・ライズ 判事ローラ・カーマイケル」は主演のシモーヌ・ミシックを始めとする実力派ぞろいの俳優陣、社会のタブーにも切り込む脚本が高く評価されてきた。さらに新型コロナウィルスにおけるロックダウンの際には、他のTVシリーズが撮影を中断する中、ビデオコミュニケーションアプリZoomでソーシャルディスタンスを厳守しながら撮影を敢行したことでも知られている。
「『オール・ライズ 判事ローラ・カーマイケル』は(ドラマシリーズとして)素晴らしい成績を残してきました。好調な視聴率、ストーリーの進展も優れています」と、引き継ぎを決断した理由を語るティナ・ペリーOWN社長。OWNは米国で最も有名なTVパーソナリティで慈善家のオプラ・ウィンフリーがCEOを務めるケーブル局であり、主に女性に向けた編成で支持を得ている。OWNでの引き継ぎを後押ししたのは、米の映像配信サービスHBO MaxとHuluとの新契約だろう。これにより、「オール・ライズ 判事ローラ・カーマイケル」を製作するワーナーブラザーズ・テレビジョンは3つのプラットフォームでの放送・配信を確保したことになるからだ。
吉報に当たり、シモーヌ・ミシックも喜びの様子をツイッター動画で報告した。「私たち、戻ってくるのよ、新しい場所でね! オプラ・ウィンフリー・ネットワーク(OWN)で放送が決まったの。作品と私たちキャストを支えてくれて、皆、ありがとう、ありがとう。皆の応援無しには実現できなかった!」と大興奮しながら、継続を願い続けたファンに感謝の言葉を伝えている。
近年、「オール・ライズ 判事ローラ・カーマイケル」同様、ネットワークで一旦終了したドラマシリーズが、ケーブル局や映像配信サービスで引き継がれるケースが増えている。「
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<「variety.com」 9月29日>