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MACGYVER/マクガイバー」主演のルーカス・ティルによれば、ファイナル・シーズンとなるシーズン5には、印象的な2つのエピソードがあるという。共に映画をオマージュした、創意あふれるエピソードだ。
1本目はファイナル・シーズン第1話の「リゾート+デジィ+ライリー+窓ガラス用洗剤+目撃者」。オマージュしているのは、キアヌ・リーヴス主演のど派手な復讐劇『ジョン・ウィック』シリーズだ。「すっごく最高だったよ」と撮影を振り返るルーカス。「僕たちもアクションがテーマだからね。最近のアクション映画の代表作のような『ジョン・ウィック』をオマージュできて嬉しいよ」 特にアクション好きのレヴィ・トラン(デジレー・“デジィ”・グエン役)は大はしゃぎで撮影に臨んでいたのだとか。
そして2本目は、第6話の「ステイホーム+マスク+固定電話+望遠鏡+社会的距離」。ルーカスいわく「コロナウィルス」エピソードで、大部分が家の中で撮影された。アルフレッド・ヒッチコック監督のクラシック・サスペンス『裏窓』のオマージュだという。ルーカスは「(ずっと家の中なんて)退屈に聞こえるけれど、そうではなかった、すごく愉快なエピソードだね」とお気に入り。「目に触れる全ての物がストーリーに関係していると考えてもらっていい。家の中で起こることが全てだからね。脚本家の一人は、溜まっていたイライラをすっきり吐き出せたようなエピソードだと言ってたよ」 エピソードを見ていない段階では、まだイメージは沸かないが、一点集中できることは間違いなさそう。
「このシーズンは、世界で起こっている(コロナウィルスの)現実をいったん忘れて、僕らは楽しくクールにやろうと決めている。それとも、もっとスマートにと言うべきかな、視聴者は気づかないかもしれないよ」
ファイナルとなったシーズンの思い出を楽しそうに語るルーカス、キャストたちとのムードも最高潮だったのだろう。若きアクションスター、ルーカス・ティルが全力を尽くしたファイナルシーズン、その成長を最後まで見届けたい。
<「parade.com」 2020年12月4日>