ニュース

海外ドラマ最新レポート Vol.367  「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」のルー・ダイアモンド・フィリップス、ベテラン役者に役作りは不要?

Prodigal son_yr1_#20(1-20)_source-1588979185b4e7629c2a4117a9a9afce5ed9b1cemaster.jpeg
クライムスリラー「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」でギル・アローヨを演じるルー・ダイアモンド・フィリップス。「24 -TWENTY FOUR-」「クリミナル・マインド」「NCIS: ニューオーリンズ」…海外ドラマファンなら、一体どのくらいのルーの出演作を上げられるだろうか? ルーは映画『ラ★バンバ 』でブレイク、以降主にTVシリーズを舞台に活躍してきた安定感抜群のベテランだ。
 
多くの出演作の中でも、刑事役の印象が強いかもしれない。「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」でも演じるアローヨはニューヨーク市警の警部補だ。「確かに警官の役は多かったね。ずるい巡査も演じたこともある。刑事も、連邦政府機関の捜査官も演じた、TVでも映画でもね」それだけ演じたら、もはや「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」でも警部補の役作りなど不要? 「僕だって何でも来い!ってわけじゃない。アローヨはこれまで演じてきたいろいろな役を混ぜて作り上げた。彼はそんな奴なのさ」 アローヨがどんなキャラクターなのか、見てのお楽しみ。
 
「もちろん自分のキャラクターだけ気に入って役を引き受けたわけじゃない。作品というものは、全てがうまくかみ合わないとダメなんだ。大まかなストーリー、脚本、そしてどんな俳優がキャストされているか。『プロディガル・サン 殺人鬼の系譜』は初めから違うと感じていたよ」 出演作に事欠かないルーは、これといった作品に出会わない限り、一年近くも仕事をしないこともあるのだという。「(刑事役をオファーされがちだから)また一話完結のクライムドラマかと思ってしまうんだ。この作品に関してはとても目新しく思えて興奮した。撮影に行くのが楽しくて、この作品に参加できることに感謝したくらいさ」
 
ベテランを興奮させる理由がもう一つ。主演のマイケル・シーンの存在だ。年齢こそルーが7つ上だが、マイケルは『クィーン』『トワイライト』シリーズなど数々のヒット映画に出演する実力・人気を兼ねたスターだ。「マイケルは舞台育ちで、キャリアも素晴らしい。彼の演技を見るのが楽しいんだ。だけど僕は出演者全員の演技を気に入っている。一人ひとりが才能を持ち合わせているからね。一緒に仕事ができて嬉しく思う」
 
ベテランから若手まで、皆の才能を敬う。仕事人として尊い態度と言えるだろう。ベテランの実力は演技のみに発揮されるにあらず。その存在の大きさを『プロディガル・サン 殺人鬼の系譜』で確認したい。
 
 
<「assignmentx.com」  2019年11月5日>