ハリウッドに真の友情は芽生えない？  競争激しいショービジネスの世界に、そんなイメージを持ってしまいがちだが、親友と認め合うスターたちも存在するという。「ママさん刑事ローラ・ダイヤモンド」のデブラ・メッシングと「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」のマリスカ・ハージティだ。

 

米の情報番組に出演したデブラが明かしたもので、なんと二人の友情は14年以上も続いているという。出会いは二人の息子たち。デブラの息子（ローマン君）が４歳、マリスカの息子（オーガスト君）が１歳の時にさかのぼる。きっかけは、マリスカがオーガスト君１歳の誕生会をセントラルパークで開いたこと。ちょうどその時、デブラとローマン君もNYに滞在していた。それを知ったマリスカが二人を誕生会に招待してくれたのだという。

 

しかし、「マリスカは、私たちがやってくるとは本気で思ってなかったみたい」とデブラは考えている。デブラとマリスカは、同じ米NBCのTVシリーズ（「ふたりは友達? ウィル&グレイス」「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」）のスターという共通点はあったものの、当時は親しい間柄ではなかった。いうなれば気まぐれで、マリスカはデブラを誘ったのだ。デブラとて、気まぐれで誘いに乗ったはずだ。 実際、誕生会に姿を見せたデブラに、マリスカは驚いたようだった。そしてもっと驚くことに、二人はすぐに意気投合した。デブラによれば、お互い家族思いの性格であること、ショービジネスに身を置いていることが、二人の友情が続く要因だという。

 

「一緒にいると安心できるの。お互いを支え合っているとも感じるわ。私たち二人とも、熱心なファンを抱えるヒットシリーズに主演しているけれど、それがどれほど大変なのか理解できるのは、同じ立場の彼女だけだと思うわ」  デブラは「ふたりは友達? ウィル&グレイス」「SMASH」「ママさん刑事ローラ・ダイヤモンド」などヒットシリーズをいくつも抱える人気者。一方のマリスカは23シーズン続く「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」の主演女優だ。TVの世界でこれほど長く活躍してきた第一線級スターは、ハリウッドでも数えるほどしか存在しないだろう。「普通の生活を営みながら、平常心を保ち、信頼できる仕事仲間、素晴らしい友人、優れた母親であり続けなければならないの。とても大変なことよ。人生の成功には代償がつきものだと、彼女はそれを身をもって経験している」 

 

誰もが憧れる位置には上り詰めたが、スターなりの苦しみもある。仲の良い友人はたくさんいるが、やはりスターの苦しみを理解しあえるのはマリスカただ一人というわけなのだろう。 デブラは「マリスカも同じように思っているはず」とお互いを思いやる気持ちは双方向だと信じている。喜びも苦しみも分かりあってきた。お互いの存在を励みにこれからも二人はスター街道を歩んでゆく。

 

 

＜「today.com」　 1月29日＞