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レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン」のホストを務めている、英コメディアンのジェームズ・コーデンが、自身のTwitterアカウントが乗っ取り被害にあったと同番組の中で告白した。 「この夏の間に、僕のTwitterアカウントがハッキングされてしまったんだ」と、番組観覧者を前に話し始めたジェームズ。 SNSはほぼ全ての現代人にとって無縁ではないだけに、皆興味しんしん。
「あるとき、Twitter社の社員を名乗る奴から警告メッセージが届いた。僕のアカウントについて内密に伝えたい情報があると」 ジェームズは、Twitterアカウントを作ってはいるものの、一年以上投稿していなかったのだとか。 それでも「これは本物(の警告)なのかと聞いてみた。そしたら、彼は『もちろんだよ、記入フォームがあるから、情報を書き入れてくれればいい』と答えたんだ」
この手のメッセージには、誰もがフィッシングや乗っ取りなどの詐欺を疑う。ジェームズがいぶかしんだのも当然だ。本当にTwitter社からの警告なのか、そして、記入フォームは本物なのか? 「すぐにGoogleでこういった前例があるのか調べてみた。そして記入フォームについてもね。そしたらそれらしいものが見つかったんだ。これは本物に間違いないと思って、書き込んで送信したところ、それっきりになってしまった」
おそらくは電話番号、Eメールアドレス、パスワードまで書き込んだのだろう。しばらくして、ジェームズのWhatsApp(メッセージアプリ)に何者かがメッセージを送りつけてきた。 「そいつは僕のTwitterアカウントを凍結したというのさ。元に戻したければ、1000ドル(約14万円)払えとね」 身も凍るような話だが、コメディアンとして100戦錬磨のジェームズにはそんな脅しは効かなかった。 「『どうぞ、君に(アカウントを)やるよ』と答えておいた」
被害に遭ったのは、ジェームズの公式Twitterアカウント(@JKCorden)ではなく、プライベートのアカウントだろう。しかし、ジェームズは一年以上も使用していないアカウントにビタ一文払う気はなかったのだ。犯人たちは騙す相手を間違ったというわけだ。とはいえ、有名人としてプライバシーは警戒しているはずのジェームズも被害にあってしまったことから、詐欺犯の手口は相当巧妙なことが想像できる。ジェームズの告白を参考にSNS詐欺には気をつけたいものだ。
<「newsweek.com」 8月24日>