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海外ドラマ最新レポート Vol.444  「BONES ―骨は語る―」のデヴィッド・ボレアナズは米TV界一仕事の絶えない男

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米俳優デヴィッド・ボレアナズの代表作を問えば、いくつもの作品が上がるに違いない。それほどデヴィッド・ボレアナズは米TV界一仕事の絶えない男だと米誌が伝えている。 デヴィッドが最初に大役をつかんだのは、「バフィー ~恋する十字架~」(1997~2003年)。スピンオフの「エンジェル」(1999~2004年)では早くも主役の座についた。「BONES ―骨は語る―」(2005~2017年)では、エミリー・デシャネルと共に主演として作品をけん引。この間、複数の映画にも出演している。 2017年3月に12シーズン続いた「BONES ―骨は語る―」が終了した時、デヴィッドは47歳。さすがに体を休めるかと思いきや、なんと同9月から単独の主演シリーズ「SEAL Team/シール・チーム」(2017年~)が始まった。まさに休むことを知らない男なのだ。
 
そんなデヴィッドにも休んでいた時期はあった。正確に言えば、売れる前だ。1991年にニューヨークのイサカ・カレッジを卒業後、俳優を目指し、ロサンゼルスへ移住した。駆け出しの頃は鳴かず飛ばず、シットコムなどの端役がせいぜいだった。デヴィッドの運命を変えたのは、犬の散歩だったとか。「バフィー ~恋する十字架~」のキャスティング・ディレクター、マーシャ・シュルマンは、エンジェルの心を持ったヴァンパイアを演じるのにぴったりな若手俳優を探していた。イケメン、それも“とびきり”のルックスが条件だったとか。イケメンがゴロゴロしているハリウッドでも、“とびきり”となると難しい。そんなマーシャのもとに、友人から「見つけたよ」との電話がかかってきた。その友人は、“とびきり”のイケメンが犬を連れて散歩していたというのだ。
 
そこからデヴィッドのシンデレラストーリーの始まりだ。確かに「バフィー ~恋する十字架~」は、その恵まれたルックスで初レギュラーを得た。その後も仕事のオファーは止まらない。実はデヴィッドは「驚くほど演技がうまいわけでもなく、目立ったカリスマ性があるわけでもない」(米誌)。それにもかかわらず、主演作品が続くのは、デヴィッドの人間性が評価されているからだ。 同誌は「彼は男らしさを体現した俳優だ。そしてトーク番組ではコメディアンとふざけあったり、ファンへのサービス精神にもこと欠かない。彼は一流のプロなのだ」と。 現在、53歳のデヴィッド。出演中の「SEAL Team/シール・チーム」ではアメリカ海軍特殊部隊のリーダーを演じている。肉体的には過去のどの作品よりも過酷であることは間違いない。それでも演技に翳りは見えない。米TV界一仕事の絶えない俳優は、常にプロに徹することのできる男なのだ。
 
 
<「gq.com」  2017年3月23日>