「
プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」主演のトム・ペインが、米エンタメサイトのインタビューに応じ、出演にあたり参考にした映画を明かした。 シリアルキラーの外科医マーティン・ウィットリー(マイケル・シーン)の息子に生まれた、犯罪プロファイラーのマルコム・ブライト(トム・ペイン)が、父との奇妙なコラボレーションで凶悪犯罪を解決するクライムスリラー「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」。 クライムスリラーは、TVだけでなくネットフリックスなど動画配信サービスでも大人気のジャンルだ。
「誰だって、ミステリーを解くのは好きなはずさ。視聴者はTVの前に座って、ストーリーを追っていれば謎は解決されてゆく」 「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」は父親がシリアルキラーだったらと、そもそもの設定がヘビー。息子にとってはこれ以上ないダークな家族だ。 「僕らがパイロット版を撮影していた頃、映画『セブン』をすごく意識していた。シリアルキラーの話だからね」
映画『セブン』。奇才デヴィッド・フィンチャー監督が手がけたサイコスリラーで、その奇抜な映像と演出が恐怖を駆り立てた、シリアルキラーを主人公とした作品の最高峰だ。 「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」が、当初、映画『セブン』を参考にしていたのも無理のない話。やがてダークユーモアを交えた方向へと舵を切るのではあるが。 「クライムスリラーはこれからも決して廃れないジャンルだと思うよ。毎年、パイロット版のシーズンになると殺人やら刑事やら、または病院をテーマにした作品であふれている。だいたい似たような作品に思えたけれど、『プロディガル・サン 殺人鬼の系譜』だけは少し違った」 トム自身にも言葉では上手く説明できない。 「何か違うと感じたんだ。だから、僕は役を受けると決めたのさ」
それに共演者が願ってもない面々だった。父親であり、シリアルキラーの役にマイケル・シーン、マルコムの理解者である警部補役にルー・ダイアモンド・フィリップス。「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」が何か違うと感じていたのは、ベテランの彼らも同じだったかもしれない。 「マイケル・シーンとルー・ダイアモンド・フィリップスがすでにキャスティングされていた。彼らのような才能は題材をより良くする。僕は脚本家チームを尊敬しているけれど、彼らのような俳優が揃ってなかったら、今ほど良い作品にはなってないはずだよ」 視聴者にとっても、作品選びの判断を出演者で決めるという人は多いのではないだろうか。その意味でも見逃せないクライムスリラーの一本といえそうだ。
<「avclub.com」 2021年3月3日>