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海外ドラマ最新レポート Vol.478  「トランスプラント 戦場から来た救命医」のハムザ・ハク、意外と知られていない? 日本での撮影を希望

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トランスプラント 戦場から来た救命医」の主演俳優ハムザ・ハクが、インド系米国オンラインメディアのインタビューに答え、家族や日本での撮影への憧れなどについて語った。
 
ハムザはパキスタン人の両親の元、サウジアラビアに生まれた。一家は9歳でカナダに移住、ハムザは自らをパキスタン系カナダ人と称す。 移民の子といえば、夢を持って国を渡った両親の期待を背負うもの。親世代は子に医者や弁護士など社会的地位の高い職業、もしくは堅実な職業に就いてほしいと願う。移民である自分たちが経験してきた苦労を、子に味わわせたくないためだ。 ハムザの両親も多かれ少なかれ、そのような気持ちで我が子を育てていたことだろう。どちらかと言えば正反対、俳優になる夢を描き始めた“ハムザ少年”に両親は反対しなかったのだろうか?
 
「僕は恵まれていたと思います。いくつか理由があるのですが、まず一つ目は僕が末っ子であること。兄や姉たちは比較的一般的な職業に就いているんですよ。カナダに新しく移民としてやってきた子供たちはたいていそうでしょう」 ハムザの両親は、兄や姉たちの進路には厳しかったとか。しかし4番目の末っ子となれば、可愛いからなのか、それとも気が緩んでいたのか、自由にさせてくれたという。 「僕の知る限り、他の移民仲間とは違っていました。父は僕の夢を初めから応援してくれたのです。僕が(俳優になるためなら)どんな努力も厭わないことを知っていたから、真剣なんだと分かっていたのでしょう」
 
父も母もハムザの夢を後押ししてくれていたが、「母は少しばかり心配していましたね。僕が食べることもできないんじゃないかって」 ハムザ25歳の時には、インドの大スター、プリヤンカー・チョープラー主演の「クワンティコ/FBIアカデミーの真実」に出演、その2年後にはカナダのエンタメ業界紙から「カナダのライジングスターの一人」に選出されている。母の心配は短く杞憂に終わった。
 
順調なキャリアを歩むハムザだが、満足はしていない。 「僕は何でもやりたいんです。僕はインシャアッラー(神の望む)リストというものを持っていて、常に更新しています。そこには僕がいつか一緒に仕事をしたいと思っている俳優や監督、アーティストの名前や、やってみたい役なんかを書き留めてあるんです」
 
ハムザの憧れはインドが生んだ名優イルファーン・カーン。『スラムドッグ$ミリオネア』『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』など、ハリウッド映画にも数多く出演したが、2020年に53歳の若さで亡くなっている。 イルファーンのようなレジェンドを目指しつつ、いつか「日本で撮影される作品に出演したい」と意外な願望も持っている。 「トランスプラント 戦場から来た救命医」のヒットで、カナダを代表するスターの一人となったハムザにとって、インシャアッラーリストはもはや叶わぬ夢の羅列ではないだろう。日本の地でカメラの前に立つこともそれほど遠い未来ではなさそうだ。
 
 
<「americanbazaaronline.com」  2022年7月14日>