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海外ドラマ最新レポート Vol.494  「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」ステファニー・マーチはSNSに半信半疑

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LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」で若き地方検事補アレクサンドラ・キャボットを演じるステファニー・マーチ。キャボットの正義感あふれる司法への姿勢は、「LAW & ORDER」シリーズに登場した数々の地方検事の中でも視聴者の高い支持を集めている。
 
そのステファニーは、2020年に製作されたモキュメンタリー『The Social Ones(原題)』で製作総指揮及び出演を兼ねている。 『The Social Ones(原題)』はSNSのインフルエンサーたちの虚像に満ちた生活をドキュメンタリータッチで描くフィクション。ステファニーも、SNSには個人的な意見があるらしい。
 
「インスタグラムは巨大な広告(媒体)だと思うのよ」とちょっぴり辛辣。インスタグラムなどSNSには、他の広告同様、きらやかで派手なもので溢れているかららしい。「自分の行動のうち一番目を引くものを投稿しているはず。スウェット姿でダラダラしている自分なんて絶対投稿しないもの」
 
くたびれたトレーナーを着てくつろぐ女優のプライベートも注目は浴びるだろうが、それでは女優としての価値を高めることにはならない。SNSに夢中な若い女性もしかりだ。たとえリラックスした姿を投稿したとしても、そこにはフォロワーの目を意識した計算があるはずだ。 「SNSはとてもパワフルな手段になりうるから、不安な気持ちを生むこともある」。これまで女優として常に周囲の目を意識した生活を送ってきたステファニーには、SNSにはまりこんだインフルエンサーたちの不安が手に取るように分かるのだ。
 
「私の女優人生では、世間の流行に敏感でなければならない、最新の情報を知っていなければならない、話題のドレスを着て皆が出席するパーティーに招待されなければならないなど、いろいろなプレッシャーを感じて生きてきたの」
 
ステファニーは1974年生まれの48歳。離婚再婚を経験し、人生観が変わってきたのだろうか、女優らしさを追求する呪縛からようやく逃れ始めた。 「女優ステファニー・マーチであるプレッシャーを解放したら、なんて気楽なことかと思えるようになった。家の中の私で居続けたい、そう考えているの」 
 
幸いにもステファニーの当たり役キャボットは、そんな虚像だらけのSNSとは無縁の女性のようだ。 「キャボットを演じられたのはラッキーだわ。彼女を演じる時、ロマンチックになる必要も、セクシーになる必要もないのだから。ただ仕事のできる女性を演じれば良いの」 ある意味、キャボットはステファニーの憧れの女性像と言えるのかもしれない。
 
 
<「foxnews.com」  2020年5月14日>