シーズンを重ねるTVドラマシリーズにおいて、節目の回は出演者や制作陣にとって思い出深いものだろう。100話、150話、そして200話となればなおさらだ。
米で今夏にシリーズ・フィナーレを迎えるNBC「
ブラックリスト」も、シーズン10第4話「ハイエナ」で200話目の放送を迎えた。この200話達成に、撮影中のスタジオでは、200の数字が大きくデザインされた“ブラック”のケーキでキャスト一同がお祝い。10年間のハードワークを皆でねぎらう姿がSNSで公開された。
もちろん主演のジェームズ・スペイダーにとっても嬉しい節目だ。しかし、NBCからキャストらに贈られた記念の品が「?」だったと、ジェームズが米トーク番組で明かした。
「その記念品はエルメスの紙袋に入っていたんだ。だから僕はNBCから愛されていると思ったものさ」エルメスは超高級ブランド。その紙袋には誰しも胸躍る。ジェームズの鼻が高々となるのも無理はない。
「紙袋から箱を取り出し、開けてみた。中はなんと革切れだった」開けてみたら革の切れ端が一枚。「?」と思ったジェームズだが、その革切れは以前見たことのある何かを想像させた。「自宅を改築した時、ソファーを張り替えるために業者が持ってきたサンプルと似ている気がしたんだ」高級家具店には、客が選ぶ参考としてサンプル革地が用意されている。色合い、手触りなどを確認するための革切れ。エルメスの箱の中に入っていた革切れは、確かにそれに似ていたという。
「エルメスだから、おそらくこれで乗馬用の鞍でも作るんじゃないかと思った。だけど、これは本当に何なのか確かめたくなったんだ」
そこでジェームズは、当日居合わせたアリーナ・パク役のローラ・ソーンに「これは何か? 」と聞いてみることにした。ローラも同じものをもらっていたらしく、すぐに答えは明らかになった。
それはなんと「マウスパッド」。エルメスのウェブサイトでは400ドルで販売している高級品だとか。
記念品の正体は明らかになったものの、ジェームズのモヤモヤは消えず。(エルメスだったら、他に何かなかったのか? )と、思ったとか思わなかったとか。それでもトーク番組のネタにできたことは大収穫。ジェームズの溜飲も少しは下がったようだ。
<「express.co.uk」 3月16日>